放浪のページ別冊ブログ

キャンプ・ツーリングに林道ツーリング。スキーや食べ歩きも。ホームページや巡礼と芸術の別ブログもあります。左下のリンクで。

2024長野トランポツーリング3

2024年06月30日 08時35分21秒 | 2024長野トランポ林道ツーリング

県道480号線で小海リエックス・スキー場にむけて山にのぼってゆくと、また冷えてきた。県道をすすみ、国道299号線との交差点の手前にある日石林道の入口に到着する。その手前にある、この後で走る八ヶ岳林道の入口も確認しておいた。

日石林道にはいろうとしていると、林道から都内ナンバーのハイエースがでてきておどろいてしまった。地権者か工事関係者だろうか。日石林道は入るとすぐにダートになる。ジャリの入れてある整備された林道だ。

白石団地の看板があるが、開発されそうには見えない。

見通しがわるいところは獣よけにフォーンを鳴らしていった。

4、4キロで舗装路になり牧場にでた。牧場には黒牛がいたが鹿もいっしょに草をはんでいる。黒牛の左に7頭の鹿がうつっているのだが、見えるだろうか。

日石林道をでて五箇にくだるとオオデマリが咲いていた。

五箇からくだり、八ヶ岳林道の入口にやってきた。八ヶ岳林道は日石林道の横を平行するようにはしっている。2023年版のツーリング・マップルには紹介されていないが、2016年版にはダート8キロ、石がゴロゴロしている悪路、とコメントされている。ここは去年も走っているので入ってみた。

八ヶ岳林道の下部は路面が草におおわれている。

廃道のような雰囲気だが路面は安定していて、草も去年よりは茂っていなかった。

左に堰堤があらわれて、小海リエックスの、ふたりの小道という散策路の看板がでてくると路面の草はなくなる。

八ヶ岳林道の上部は小石の敷かれたふつうのダートだ。

林道の出口には別荘がたっていた。セローの後ろに車が2台とまっているところだ。草の廃道4キロに小石のダート4キロ、合計8キロの八ヶ岳林道を走りぬけた。これで今日の林道走行は終了である。

松原湖のちかくにある八峰の湯(やっほーのゆ)にはいろうとおもっていたが、気温が低下してきているので、湯冷めを警戒してやめた。車をとめてある道の駅ヘルシーテラス佐久南にもどり、ジャケットをスリー・シーズンのものに換えて、ちかくにある穂の香の湯にゆく。料金は500円だ。自動販売機でチケットを買ったのだが、その後でJAFの割引があることに気がついた。50円の損である。湯につかると熱い。しかしそれは体が冷えきっていたせいだった。温泉は適温で、内湯と露天風呂でくつろいだ。

西友で買物をしてガスをいれた。燃費は42K/L。長野はガスは高いが物価はやすい。

道の駅の車にもどり、ラダーをテーブル代わりにしてひとり宴会をはじめる。

つまみは鯛の刺身にきゅうりとタコの酢の物、フライドチキンである。

2024年シーズン20日目の車中泊。

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2024長野トランポ林道ツーリング2

2024年06月26日 18時34分44秒 | 2024長野トランポ林道ツーリング

東山林道をでて国道141号線を南下し、県道68号線におれて川上村にやってきた。川上村は気温がひくい。また寒くなってきた。10時20分にスーパーのナナーズに入って弁当を物色する。

豚ロースかつ弁当637円をもとめて、スーパーの2階にあるラウンジで昼食とした。とんかつは肉厚でたべごたえがある。甘辛いみそだれもよく、ボリュームも十分で満足した。ナナーズにはイートインコーナーがあるので利用したかったが、時間がはやくてまだ営業していなかったのが残念だ。いずれにしてもここで食事をすることが今回のツーリングの第二の目的だった。

今回のツーリングの第三の目的である川上牧丘林道にむかう。

林道の入口には獣よけのロボット・ウルフがいて、警戒音を発していた。

林道に入ると山ツツジがさいていた。

林道の出だしは舗装されている。

2、4キロでダートになった。ここから大弛峠(おおだるみとうげ)まで10キロのオフロード走行である。

未舗装路になると急坂の上りだ。4キロほどゆくと斜度がおちついて走りやすい道となる。

ダートに入って7キロ地点になるとこぶし大の石がゴロゴロした悪路になった。しかも急坂だ。

峠までの3キロは毎年ガレガレの路面でとてもハードだ。でもこの荒れた道をはしりたくてやってきたのである。

ダートを10キロ走って大弛峠に到着した。時刻は12時15分。ここは長野と山梨の県境だ。山梨県側の道は完全舗装されているので、金峰山などへの登山者の車が列をなしている。

ここまでにスクーター1台に大型オンロード・バイク1台、車2台、自転車1台とすれちがった。自転車はクレバスをさけて右側通行をしてきて進路をゆずらなかった。サイクリストはいい年をしたオヤジだったが、キープ・レフトもできない人間と会ったのは、はじめてだったかもしれない。

峠には登山者をのせたタクシーが次々にやってきている。トイレには行列ができていた。

たくさんの人でにぎわっているが、気温はかなり低い。石ころだらけの林道を走ってきて寒さをわすれていたが、また身にせまってきた。

峠の上には山小屋があって、カレーなどの食事がとれ、キャンプ場もあった。

とにかく寒いので早々に山をくだることにする。ガレガレの道をジムニーにジープ・ラングラー、フッィトをぬいてくだっていった。

上ってくるオフロード・バイク5・6台とすれちがった。セローからアフリカまでだが、大きて重いバイクでここはきつい。私はDR650ではもうここに来るつもりはないのだ。

山をくだると気温はあがってきた。肩にはいっていた力がぬける。これで今日の予定はおわったのだが、まだ時間が早いので近くの林道にゆくことにした。

川上村にはたくさんの外国人農業研修生がいて、地域に根づいて生活している。彼らがいないと、農業が成り立たないのではないかとおもうほどだ。それが最近の円安で、彼ら彼女らが日本から去ってしまうのではないかと、部外者ながら心配してしまった。円の価値が落ちれば彼らの収入は減ることになる。それならほかの国で働いたほうがよいことかんがえるのが、当たり前だからだ。川上村から北上して松原湖にたちよった。松原湖は小さくてしずかな湖だ。ボートとサップをたのしんでいる人たちがいた。

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2024長野トランポ林道ツーリング1

2024年06月21日 18時01分18秒 | 2024長野トランポ林道ツーリング

6月7日。金曜日の夕方。仕事をおえて長野県佐久市にトランポ林道ツーリングにでかけた。今回の相棒はセローである。

この日は道の駅ヘルシーテラス佐久南で車中泊をした。夜は刺身にポテサラ、アジフライで一杯である。2024年シーズン19日目の車中泊。

6月8日。土曜日。道の駅ヘルシーテラス佐久南の朝。天候は晴れ。昨晩は毛布2枚をかさねないと寒いほどだった。

車を空いている第3駐車場に移動してセローをおろす。日中の気温はあがる予報なので、メッシュ・ジャケットをきて走りだすが肌寒い。耐えられないほどならばカッパをきるつもりで我慢していった。

県道93号線で群馬県との県境の田口峠にむかう。途中にある東山林道が目的だ。臼田の町から山にむかうと新海三社神社があった。偶然とおりかかったのだが、とてもおごそかな神域なので、後でまた来ようとおもったがはたせなかった。

田口峠の手前にある東山林道の入口についた。

東山林道は昨年はじめて走ったのだが、北にある国道254号線からの入口がわからず、枝林道から入ってここに出てきたのだ。今回は254号線側の入口はどこなのかを確認するためにやってきた。これが今回のツーリングの第一の目的だ。

東山林道はツーリングマップルに名前だけのっている林道で、入るとまずのぼってゆく。

2キロ、3キロ地点とピークをこえる。上って下ってまたのぼるのだ。

路面はジャリがはいっていて整備されていた。

走りやすいダートがつづく。ジャリ道を走っていると体があたたまってきた。

何度もピークをこえてゆく。

10キロで分岐があった。林道中村線とあるが、草におおわれた道で、探検する気にはなれない。

11、4キロで昨年上ってきた枝林道に出会った。

林道所沢線で、ここは別荘地をぬけて国道254号線に接続するが、急坂のこころぼそくなるような狭いルートだ。

軽トラとバイクのタイヤの跡がある。

林道南沢線が分岐している。

15キロで林道北沢線があった。

ここまでに鹿4頭とヘビ一匹がいた。

19キロで舗装路にでた。下ってゆくと墓地があり、その先には大きなお寺がある。正安寺だ。

20、5キロで大きな道にでた。林道東山線と林道看板もたっている。

ここは佐久から国道254号線を走ってくると、信号のある交差点を右におれたところである。交差点から100メートルほどのところに東山林道の入口はあった。東山林道は穴場の林道だ。走りやすいし、19キロの長さのダートも貴重だとおもう。日差しがつよくなり暑くなってきた。メッシュ・ジャケットの下の長袖シャツを脱ごうかとおもったが、やめておいた。

 

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2024茨城つくばツーリング

2024年06月16日 08時43分14秒 | ツーリング関東

6月1日。土曜日。2024年初のツーリングにでかけた。今年はGWにビワイチにいったり、家内と車中泊の旅にでたりして、バイクは出遅れたのである。この日の相棒はDR650RSで茨城県をめざした。

まずむかったのは筑波山にある薬王院である。筑波山の東をはしる県道41号線から、つくし湖におれると、舗装林道のような参道があった。

つくし湖から1キロで薬王院に到着した。案内にしたがって石段をのぼってゆく。

階段をあがると庫裏があり、おだやかな女性が本堂は右手にあるとおしてえくれた。ご住職の奥様だろう。すすむとお不動様がいて、ふどうの水がながれていた。

スダジィの巨木がある。県の天然記念物だそうだ。

別の木のほこらには仏様とお地蔵さまたちがまつられていた。

さらに上ってゆくと本堂がみえてきた。

鐘楼の鐘をつかせていただいて、本堂におまいりをする。

本堂の前には山門がある。本来はこちらが参拝路なのだろうが、石段がいたんでいるので、別のルートになっていた。

山からおりて静かなつくし湖をながめた。

県道を北上して真壁の町にはいってゆくと埴輪がならんでいる。

不思議でユーモラスな光景だ。

国道50号線沿いにあるラーメン屋壱番亭で昼食をとった。

味噌ラーメンの餃子セット1144円である。ラーメンのスープは濃厚で深みがあった。壱番亭は茨城県の外食グループ、ゆきむら壱番亭が経営しているお店だ。前にも壱番亭や土浦の中華レストランの雪村で食事をしていて、気に入っているので利用した。

笠間稲荷にやってきた。バイクは200円のパーキングに駐車した。

笠間には何度もきているのだが、お稲荷様にはおまいりをしたことがなかった。

お稲荷様の裏には狐塚があった。

お稲荷様の前には商店がならんでいる。

古い建物ものこっていた。

道の駅まくらがの里こがで野菜を買って帰宅した。燃費は18、4K/L。

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2024ビワイチ5観光編

2024年06月11日 16時51分20秒 | サイクリング

5月5日。日曜日。道の駅びわ湖大橋米プラザの朝。

道の駅の園地には彫刻家の佐藤忠良の作品がある。

佐藤忠良は大好きな作家なのだ。前回ここで車中泊をしたときにこの像に気づいて、また見たいとおもっていた。ご興味のある方は「道の駅と駅前にある佐藤忠良の作品』、『小江戸・川越』をどうぞ。

朝食はカップ麺だ。ビワイチは昨日でおわった。今日は予備日で、行きたいところを車でまわる予定である。

大津にある三井寺(みいでら)にむかう。ナビのしめすままにゆくと、無料の自動車専用道の湖西道路にはいり、あっという間に到着した。

駐車料金は500円で拝観料は1000円である。三井寺は紫式部の父が出家したお寺だそうだ。

釈迦堂。

鐘楼。

金堂(本堂)。

三井寺の境内は広大だ。大津は京都まではわずか18キロである。大津京という都がおかれたこともあるから、いにしえの都人もここに参詣したのだろう。

弁慶の引きずり鐘。

三井寺と山の上の延暦寺があらそった際に、延暦寺の弁慶がうばっていったとつたわる鐘。

三重塔。徳川家康の寄進。

観音堂。

観音堂の上の展望所から琵琶湖と大津を見下す。大津は大都市だ。しかし大津のまわりには田園地帯がひろがっているから、東京のとなりの埼玉や千葉のようにかんじられた。大阪は大都会だし、京都はオーバーツーリズムで住みづらいから、滋賀や奈良は落ち着いていてよいのではなかろうか。

つづいて9キロはなれた石山寺にゆく。瀬田川沿いの道を通ってゆくと、大渋滞していてお寺に近づけない。しかたなく石山寺駅方向に引き返して臨時駐車場をみつけた。駐車場は坂の上にあり、入口から300メートルのぼったところにやっとスペースがあった。300メートル下って道に出て、そこからお寺まで700メートルである。

歩いてゆくと紫式部ののぼりがたっている。源氏物語は石山寺で書き始められたのだそうだ。それで大混雑しているのだと知った。今年の大河ドラマとGWですごい人出だ。

700メートルあるいて山門についた。

境内にはいると緑のあざやかな参道がある。その先には『光る君へ びわ湖大津大河ドラマ館』があって大行列ができていた。それなのに大河館にもはいれるスーパーセット券を1600円で買ってしまった。これが失敗だった。本堂だけをおまいりする券にするのが正解だったのである。

大河館は混雑しているので本堂にむかう。

本堂の中はお参りをする列と、御朱印をいただく行列ができていて、ならんでおまいりをした。その奥に紫式部の硯があって、そこも順番待ちである。

本堂の横には紫式部源氏の間があった。

石山寺というだけあって岩山の上にお寺はたっている。

山の上にのぼると瀬田川がみおろせた。

山頂にある豊浄殿では『石山寺と紫式部展』がひらかれていて、ここも大行列になっていた。スーパーセット券はここにも入場できるからならんだが、入るのに55分もかかった。見学は30分である。

紫式部像。

大河館はパスしようかとおもったが、たまたま空いていたので駆け足でめぐった。

石山寺でGWの洗礼をうけて車をだすとまたお祭りに遭遇した。

滋賀県にたくさんある、ちゃんぽん亭を利用したくて店をさがしていった。

ちゃんぽんの中盛りの麺大盛り880円+120円と、

肉汁餃子290円をえらぶ。ちゃんぽんのスープは、たんめんのスープを甘くしたようなかんじだ。麺は細くてもちあげると切れてしまうからたべづらい。リンガーハットのちゃんぽんとはまるで別物で、関西の味は私にはあわなかった。

スーパーのバローズで買い物をして、ガスもいれ、新名神の草津ICから高速にのった。燃費は7、8K/L。伊勢で9キロ・15分渋滞したがその後は順調にすすんだ。19時に掛川SAでやすむ。

SAのレストランはにぎわっていた。

掛川SAには静岡おでんの店の天神屋とシャワー・ルームがあり、ここでとまろうかとおもったが、明日の走行を楽にするために、もう少し先にゆくことにした。

20時に清水SAについた。今夜はここで泊まることにする。

清水SAは大きな施設で混雑していた。

いろいろな飲食店がある。

ドンキまであった。

バイクも展示されている。静岡のスズキやヤマハではなく、外車のロイヤル・エンフィールドか? ここでカフェもやっているクシタニのスペースのようだ。

夜は刺身とフライドチキン、サンドイッチで一杯である。

横にはビワイチの相棒がいる。

2024年シーズン17日目の車中泊。

5月6日。月曜日。清水SAの朝。

SAにあるクシタニのカフェ。

皮つなぎとバイクが展示されている。

朝食はスーパーのバローズで買ってきた冷し中華だ。渋滞がこわいので6時22分に出発する。車はたくさん走っているがスムーズにながれて、午前中に帰宅した。燃費は11、2K/L。

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2024ビワイチ4

2024年06月06日 16時31分48秒 | サイクリング

ビワイチ、2日目の午後。昼食後に国道303号線で小さいがきついピークをこえ、県道557号線におれて琵琶湖の北端の大浦にむかうと、リヤ・タイヤから、ゴットン、ゴットンと嫌な振動がでだした。チューブラー・タイヤはリムに接着剤でとめてある。それが賤ケ岳のくだりではずれたのだろうとおもって点検すると、やはりタイヤがずれてしまっていた。

タイヤが進行方向にずれて、エア・バルブがひっぱられて歪みがでたのだ。さっそくタイヤをリムにはりなおそうとしたが、接着剤が古くてきいていない。しかも接着につかうリム・セメントをわすれてきてしまった。修理をすることはできず、このままゆくほかない。このあとはずっとゴットン、ゴットンとやりながら走ることになった。

湖北ではお祭りをやっていた。神輿がでて、裸の男たちがかつぎ、羽織袴の世話人たちがついている。良いものを見させてもらった。

湖北は人も車もすくなく、風景もすばらしい。

湖水の透明度もたかく、清々しかった。ただアップダウンがありきつくもあった。

マキノサニービーチにやってきた。高校2年のときに、能登半島から京都をまわったサイクリングの際にキャンプした地である。そのころは施設はほとんどなく、湖沿いに野営場があるだけだった。今は建物がたっていて受付があり、その先は宿泊者でないと入れないし、トイレを使用するのも料金100円と書かれている。

45年前は柵などなくて、夜になると近隣の方がフルートの練習にきていた。家では思うままに吹けないからだが、湖岸には自由に出入りができたのだ。

今は芝生がはられてテントとタープがならび、キャンプ場もいくつもある。当時をなつかしむよすがはのこっていなかった。それはそうだ45年も前のことだから。

今津浜でトイレによった。ここでは鯉釣りをしている人たちがいる。釣れるのかなとおもっていると、ファンファーレがなりだした。当たりを知らせる警報音で魚がかかったのだ。ひとりがリールを巻いて魚をひきよせはじめ、友人がたも網をかまえてとりこみをたすけようとしていると、友人の竿からもファンファーレがなりだした。友人はたも網をおいて自分の竿にはしってゆく。

鯉はちかづいてきた。私はたも網をとって加勢しようかとおもったが、ゆきづりの人間がやるのはどうだろうかとおもってやめた。魚は3メートルまでよってきたが、そこで針をはずして逃げてしまった。釣り人は足元までよってきた魚をどうとりこむのか迷ったのだ。一瞬糸がゆるんだ隙に、鯉はもがいてにげた。たも網をかまえていたら、そこに鯉をまっすぐに引きいれて、とれただろうとおもわれる。釣り人は、70センチくらいの小物だ、といって悔しそうな素振りはみせない。朝はもっと大物がかかったのだそうだ。

時速15キロのペースをまもってゆく。若いサイクリストのグループと抜きつつかれつしてすすむ。彼らのほうが全然速いが、一度休むと人数がおおいし、女性もいるから長くなるのである。私は休憩せずにノロノロ走行をつづけるので、彼らとおなじペースになった。またお祭りに遭遇して、祭り行列に遠慮する若者を尻目に先行する。

14時半に高島でやすむ。17時の時点で琵琶湖大橋の東岸の堅田まで何キロのこっているか、どのくらい疲れているかで、今日の走行を切り上げるか決めることにする。わずかな距離ならば無理をしてでもビワイチを完走するが、力がぬけるほどのこっていたら、輪行して堅田に行き、ピエリにもどって、明日つづきをすることにした。あと2時間半でどこまでゆけるかだ。今日はどんな結末をむかえるのだろうとかんがえて走りだすと、白髭神社18キロ、琵琶湖大橋36キロの看板がでている。2時間半あれば36キロは十分にはしれる。今日のうちにビワイチは完走できるだろう。力がわいてきた。

若者たちよりも速くノロノロ走行の私が白髭神社についた。

神社にたちよる余裕はもうない。

あと18キロで琵琶湖大橋である。

白髭神社から先がきつかった。ルートは湖沿いから湖西線の横をゆくようになり、いつまで走っても琵琶湖大橋がみえてこない。体力を消耗してしまい、バテバテですすんだ。

ノロノロ走行でねばっていると、堅田4キロの看板があった。もう少しだ。ファミリーマートによって力水をとる。

堅田から琵琶湖大橋をわたり、16時55分にピエリ守山にもどってきた。走行距離は125キロ。ビワイチを完走したのだ。車のとなりにはマウンテン・バイクのグループがいた。かるく挨拶をして、リヤ・タイヤをはずしてゴットンの部分を修正していると、変速機のダブル・レバーがカッコいいですね、カンパですか、と声をかけられた。50くらいの方だ。そうです、40年前の自転車なんですよ、20代のころから乗ってます、とまた話したが、私のオールド・レーサーは50以上の人にうけるみたいだ。若者は古いものはわからんよね。彼らのマウンテン・バイクはEバイクのようだった。

この日は琵琶湖大橋をわたり、雄琴温泉の『スパリゾート雄琴あがりゃんせ』にいった。数年前に家内と利用してよいイメージがのこっていたスーパー銭湯だ。

あがりゃんせの料金は1850円とお高いが、琵琶湖のみえる展望風呂や、リラックス・チェアなどの施設が充実している。

館内で着る服も料金にはいっているのでソファやマッサージ・チェアでくつろぐことができる。

ただ時間がなくてゆっくりできないのが残念だった。

演劇もやっていてこれも無料だ。

あがりゃんせは朝から晩までたのしめる施設だった。

滋賀県にはちゃんぽん亭というチェーン店がたくさんあるので、利用したいとおもっていた。しかしあまり腹がすかないので、コープで買い物をして道の駅『びわ湖大橋米プラザ』にゆく。ピエリ守山と琵琶湖大橋をはさんだ対岸に位置している道の駅だ。カツオの刺身にローストビーフ、それに三輪そうめんで一杯である。

カツオの刺身がうまい。ローストビーフもいい。そして三輪そうめんである。

関東人の私には三輪そうめんがめずらしい。出汁も具も関西風でよかった。2024シーズン16日目の車中泊。ビワイチはきついところもあるが爽快だった。気持ちよく走れるから、癖になりそう。

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2024ビワイチ3

2024年06月03日 18時17分23秒 | サイクリング

5月4日。土曜日。道の駅あぐり栗東の朝。天候は晴れ。GWの4連休はずっと晴天の予報である。

朝食はカップ麺だ。

ピエリ守山の駐車場は7時半からなので時間調整をして、給油もした。燃費は10、1K/L。

7時15分にピエリにつくと駐車場はもうあいていた。気温は16℃。日中はまた25℃を上回る予報だ。

準備をととのえて7時半すぎに出発する。

まず12キロ走行して野洲駅に到着した。足は快調でついついペダルを踏みこんでしまうが、今日は長丁場になるから自重する。しかし不安だった右膝も痛まないから気持ちがかるかった。

野洲駅前で自転車を分解する。

サドルだけ袋におさまらない。輪行袋のショルダー・ベルトを肩にかけて、サドルをもってホームにあるいた。8時30分の電車にのる。

弾丸電車で田園地帯をはしりぬけ8時50分に彦根駅についた。

自転車を組み立てて9時5分にスタートする。まず米原駅にいこうとおもうがビワイチのコースは駅に近づかない。

湖沿いをゆくのだ。時速15キロのマイペースですすんでいると、私よりも年上のサイクリストにぬかれた。その方は時速30キロくらいで走っていたから、速いなと感心した。サイクル・ジャージを着た方だ。私は長袖Tシャツに短パンのサイクリング・スタイルである。

長浜の入ると大仏がたっていた。

初心者コースは長浜城公園の中をゆく。

城址公園をぬけるとまた湖の横をゆくようになった。

さきほど抜かれた早い方が後ろからやってきた。どこかで休んでおられたようだ。その方に「トーエイ・ロード、いいですね」、と声をかけられた。自転車をとめて話すと、石山に住んでいらっしゃるHさんとおっしゃる方で、私よりも6つ上の68歳とのこと。トーエイ・ロードは40年前に組んでずっと乗っていますと話すと、それはすごい、とおっしゃっていた。Hさんはクロモリ・フレームのロードに心酔していて、オークションなどで古い自転車を買いあつめ、10台も所有されているとのこと。この日の自転車は『クリバラ』というハンドメイドのものだそうだ。10台も自転車を購入するのもすごいが、置いておけるスペースがあるのも家がひろくないと不可能だ。こんどは私が、それはすごい、と言う番だった。10台のうちの8台がビワイチ用なのだそうだ。私の自転車のカンパなどの部品を見て、20代のころにこれを買われたのはだいぶ気張りましたな、とおっしゃる。たしかに何か月もかけて、少しずつ部品を手に入れて完成させたのである。そのおかげで60代になっても乗っていられます、と言うと、元をとらはりましたな、と笑った。関西の方は気さくで人懐こい。関東の人間はシャイでかまえてしまうから、こうはいかない。だから東京の人はつめたいなどと言われるのだろう。そうでもないんだけどね。

H氏は先にいかれた。湖北の木之元にむかう。

事前に情報を得ていた、右側の歩道を通行する狭小トンネルについた。右側にしか歩道がないのだ。

右側の歩道を通行してトンネルをぬける。この後は左側通行にもどって木之元にはいってゆく。木之元では食事をしたいとおもっていたし、サイクリストに人気のパン屋ものぞいてみたいとかんがえていた。しかしコースにしたがってすすむと、旧道に誘導されて、木之元の町にはゆかずに、賤ケ岳への登坂にはいってしまう。この上りがきつい。私のオールド・レーサーは昔の流行でギヤ比が高い。いちばん低いギヤは40×21なのだ。このギヤでは坂でペダルを踏み込めない。足をつきそうになるが、我慢してねばっていった。

上り坂はきつかったが距離はみじかかった。トンネルをぬけるとピークだ。

ここにはビュースポットがあった。

峠からくだって琵琶湖の北部をゆくと、湖にたちこんで釣りをしている人がいる。ビワマスをねらっているのだろうか。琵琶湖には鳥がたくさんいる。水鳥やサギにヨシキリなど。見たことのない黒い水鳥もたくさんいて、なんという名前なのだろうかとかえってからしらべてみると、オオバンという名だった。オオバンは琵琶湖ではふえているそうだが、関東では絶滅危惧種とのことで、どうりで見たことがないわけである。

木之元でちゃんぽんをたべるつもりだったので空腹だった。どこかに店はないかとおもっていると、湖北ほくほく亭をみつけた。たすかった。

ほくほく亭でラーメンとチャーハンのセットをオーダーした。なつかしい感じの、毎日食べられるラーメンとチャーハンだ。980円。

 

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