
6月の休日。茨城県日立市にツーリングにゆくことにした。GWにでかけた福島トランポツーリングの帰りに、ナビまかせにで走っていると、日立市十王というところで五重塔を見たのだ。そのときは止まらずに通りすぎてしまったのだが、そのお寺が気になって、あらためて見に行くことにした。この日の相棒はDR650である。茨城県に入ったところにある道の駅、まくらがの里古河で休憩をした。隣の女性ライダーのウェアーが囚人服のように見えるが、じっさいはお洒落な感じの服だった。

緊急時短宣言や蔓延防止対策はつづいているが、ソロでバイクにのって、なるべく人と会話をしないようにすれば、コロナにかかる、コロナをうつす可能性はほとんどない。もう1年以上同じことをやっているから、どうすればよいのか、自分で判断できるようになっている。
茨城を走るといつも思うがとても広い。国道50号線をすすみ、途中から県道で北にむかうつもりだが、どこまでいっても分岐点にでないので、地図を確認するために、出雲大社にたちよることにした。昔からここを走っているが、いつの間にか出雲大社ができていたのだ。私が気がついたのは5年ほど前である。

ここは常陸の国の出雲大社で、平成4年に島根県の出雲大社からご分霊をご鎮座したと説明があった。

縁結びの神様だ。

出雲大社からは山影と平野が見下ろせた。

笠間から県道61号線で常陸太田にむかうと、板東三十三ヶ所の札所、佐竹寺ににでた。

佐竹寺は室町時代に創建されたお寺で、観音堂は茅葺である。

観音堂は重文だ。

秋田の大名の佐竹氏は元々この地の豪族だった。しかし関が原の合戦に参加しなかったために、徳川家康に国替えを命じられたのだ。佐竹寺は佐竹氏の祈願所だった古刹である。

昼時となった。常陸太田の町でレストランを物色していると、茨城県のローカル・ファミレス、板東太郎があった。ここはいつも大人気で、入店待ちになっているから、何年も利用できていないレストランなのだ。しかしこの日は空いていて、待たずに席につくことができた。

注文したのは名物料理の味噌煮込みうどんである。

画像ではすき焼きうどんのように見えるが、野菜のたっぷりと入った具沢山の味噌うどんだ。ものすごく美味しいが、グラグラに煮込まれている上に、固形燃料の火であたためられているから、いつまでたっても熱い。汗だくだくになってしまった。味噌煮込みうどんにライスで1628円。小さな個室でひとりで食事をした。

常陸太田の北からグリーンふるさとラインに入った。コーナーのつづく山道だ。グリーンふるさとラインから県道60号線に右折すると十王ダムにで.る。ダム湖には噴水があがっていた。

スイスのレマン湖から発想をえたのだろうか。

十王にゆけば五重塔はあるだろうと簡単に考えていた。しかしそうならなくて、国道6号線にぶつかってしまう。ここで地図を確認して五重塔にむかった。

五重塔に到着した。

法鷲院(ほうじゅいん)というお寺の五重塔だった。

法鷲院は歴史のあるお寺だそうだ。

本堂。真言宗のお寺で修行大師様(弘法大師・空海)の像があり、大師堂もある。

静かなお寺でだれもいなかったが、私が帰ろうとすると、熟年の夫婦がやってきた。

帰りは国道6号線を南下する。日立と水戸は渋滞していた。田んぼの先に筑波山が見えた。