この訪問記の2016年までは以前あった本店の記事で、現在その店舗はなくなっており、2018年の記録は五丁目店のものである。
2011年の北海道ツーリング
平日の19時過ぎにお店につくと順番待ちとなっていた。
さすが評判店である。
私の前に4人並んでいたが、運よく5分ほどで席につくことができた。
まず生ビール400円をたのんだ。
ジンギスカンはひとりで2種類は十分に食べられるとのこと。
そこで生ラム600円とハーブラム700円を注文した。
野菜はサービスである。
ビールを飲んでいるとジンギスカン鍋がセットされ、まず生ラムが運ばれてきた。
肉はミディアムで食べられるので焼きすぎないで下さい、と言われるが、ラムのミディアムは食べたことがない。
早速焼いて食べてみた。
肉はくさみはまったくなく、ラムとは思えないもの。
とてもやわらかい。
これをミディアムに焼いてタレをつけていただくのだが、とても美味しい。
私が食べた中で最高のジンギスカンだ。
となりの人がトマトのサラダを食べていたので、梨と水菜とあさつきのサラダ400円を追加する。
トマトのサラダはトマトスライスの上に刻んだタマネギなどがのったとても凝ったもの。
生ラムを食べきると、ハーブラムが運ばれてきた。
こちらは肉に塩コショウとハーブがまぶしてあり、タレにはつけずに焼いてそのまま食べる。
スパイシーで十分に美味しいが、私は生ラムのほうが好みだった。
梨と水菜とあさつきのサラダがはこばれてきたが、梨の千切りがのっているとは思わなかった。
食べてみると梨の甘味とみずみずしさがアクセントとなっていて驚かされる。
水菜とあさつきと梨がよくあっている。
このアイデアはすばらしいと思う。
レモンサワー350円に切り替えてハーブラムとサラダをいただく。
となりの方は骨付きラムを食べていたが、これは食べづらそうだった。
もっと食べたいがこれで満腹となってしまった。
料金は2570円と安い。
接客も良かった。
ジンギスカンとサラダとサイドメニュー、どれもがすばらしい。
ジンギスカンというジャンルでこれ以上の店はないのではないだろうか。
この後は炉端焼きのユーカリにハシゴした。
2016年の北海道ツーリング。大黒屋のジンギスカンが忘れられずにまたやってきた。平日の夜7時30分。店の前は入店待ちの行列になっていて、10人以上がならんでいた。2人までは本店、3人以上は別館に案内されるようだ。
40分待ってカウンターの席につくことができた。生ラム700円をたのむのは決めていた。それと生ビールもである。生ラムと野菜は従業員が少し焼いてくれる。しかしこれが大きなお世話になった。
酒飲みの常で汁物が好物なのでラム・スープ400円もオーダーした。スープは冷えては美味しくないからまずこれにとりかかる。
大きな肉が2個ゴロリとはいり、とき玉子と大量のネギがアクセントになっている。アッサリしていて、臭みのまったくないスープだった。
生ラムのほかにもう一品たのむつもりだった。前回はハーブ・ラムにしたが、生ラムにはかなわなかったので、今回はラムのショルダー・ステーキ700円にしてみた。
注文したものは一気に提供される。スープを飲んでいると、従業員が焼いた肉が焼きすぎになり、野菜は焦げてしまった。生ラムは半生でたべるのがよいので、焼きすぎ注意なのだ。だからどの客でも機械的に少し焼くのはダメである。
生ラムはうまい。半生に焼いてタレにつけてたべるといける。やはりここのジンギスカンが日本一だと思う。
ショルダー・ステーキは肉の塊だった。
なかなか火がとおらないのでハサミで切って焼いてたべた。これはこれでいいのただが、やはり生ラムにはかなわない。そこで次回からは生ラムを2皿たのむことにした。
飲むと食べないので、これだけで満腹になってしまった。大好きな酒も飲めないほどだ。それでもこれだけ注文したのは、それだけこの店のジンギスカンが好きだからである。
これで料金は2260円。安いと思う。肉と野菜を焼かれてしまったが、接客はよかった。
2011年の評価は5店満点で5点としたが、2016年に再訪して4,5点とした。下の評価は以前のものである。
この後は
バー・スプーンにながれてゆく。
2018年の9月。地震でブラック・アウトにおちいった直後の北海道を家内と旅した。北海道ではこれだ、というものを家内に味あわせたいと思っていた。そのなかのひとつが大黒屋のジンギスカンだ。旧本店近くの路地に入り、すすんだところに五丁目店はあった。行列しているかと思ったらガラガラで、これも地震の影響のようだ。カウンターに座ってまず生ビール490円とウーロン茶300円をたのんだ。
地震のために肉は生ラム700円とショルダー・ステーキ700円しかないとのこと。そこで生ラムを3皿とショルダー・ステーキを1皿。オニオントマトサラダ450円をチョイスした。オニオントマトサラダはトマト・スライスの上に味つけされた、きざんだタマネギがトッピングされている。たとえるとモスバーガーのオニオンのような味で、私はこのタマネギが気に入った。
生ラムはさっと焼いてタレにつけて食すスタイルだ。家内はラムとは思えない、ものすごくおいしい、と言っている。
伝統的な、漬け込んだ肉じゃないとジンギスカンではない、と言う人が北海道にはたくさんいるが、私は大黒屋のジンギスカンが日本でいちばんおいしいと思う(家内は白樺のジンギスカンのほうが好みだそうだ)。
家内はごはんのかわりにトウモロコシを追加する。ゆでたとうきびを焼いてたべるのだ。ショルダー・ステーキは以前はかたまりだったが、カットされていてたべやすくなっていた。
生ビールを追加してお会計は4730円。☆5点満点平均3点で4、5点。
成吉思汗 大黒屋 (ジンギスカン / 旭川駅)
夜総合点★★★★★ 5.0