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キャンプ・ツーリングに林道ツーリング。スキーや食べ歩きも。ホームページや巡礼と芸術の別ブログもあります。左下のリンクで。

2017北海道トランポ林道ツーリング7

2017年10月26日 18時51分28秒 | 2017北海道ツーリング


じんぎすかん白樺にやってきた。ここに来たのは2011年以来だ。白樺は旭川の大黒屋についで、日本で2番目にジンギスカンが美味しい店だと思っているから、ここに来るのを楽しみにしていた。



注文したのはジンギスカン480円、ラム530円、大盛りライス170円、味噌汁130円である。肉の量が150グラムなのを確認して二種類の肉を注文した。合計300グラムである。価格は以前よりも値上がりしていた。



ラムは少し羊の香りがするがやわらかい。一方のジンギスカンは硬いところもあるが私はこちらが好みだ。うまい羊肉ときび入りのご飯で満腹となり大満足した。☆5点満点平均3点で4点。



食後はこれからどこにゆくのか考えた。さきほど走った小花林道の近くには久保長節林道16キロとワッカリベツ林道10キロがある。ここにゆくのか、それとも昨日時間切れで敗退した芽登糠南林道にリベンジしにゆくのか。答えはすぐに出た。芽登温泉につかって林道リベンジだ。北にむけて走りだした。



ところで昨年は台風の災害で、国道236号線から道道55号線で白樺にアクセスする手前の橋が流されてしまっていたのだが、今年は見事に復旧していた。



やはり山奥の林道よりも生活道路の整備が最優先である。



帯広、上士幌を経由して国道273号線から道道468号線にはいり、西側から芽登糠南林道にアクセスしようとした。林道ツーリングガイドブックには、道道から目印の鹿避けゲートが見えるかのように表記されているが、これは誤解を生む書き方だ。ごく普通の林道入口があり、そこを入ってゆくと鹿避けゲートがあるのだが、道道沿いからは見えないから、入口がわからず、やむなく昨日と同じように東側の道道88号線からゆくことにした。林道ガイドブックは他にもこのようなわかりづらい個所がある。上の画像は道道88号線の芽登温泉の入口だ。



林道の入り口をさがして時間をロスし、しかも芽登温泉側から林道に入ったので温泉につかれなくなってしまった。芽登温泉を通過して、昨日ここが正しいルートだろうと考えた分岐にもどってきた。時刻は16時をすぎていた。



左にたつ巨岩の滝の案内が目印である。表記の甘いところがある林道ツーリングガイドブックでルートを慎重に確認する。ここで間違いないようだ。



この分岐に入ってゆくとものすごい急坂の深ジャリである。これはヤバイ、すすみたくない、ここを行くのはやめたい、と感じるルートだが、こんなところではバイクを止められず、路面が落ち着くところまで走るしかない。とまっても坂が急で道が狭く、足下は深いジャリだから、バイクを押すこともできず、Uターンはできない。立ち往生するのは必至だ。ここが今回のツーリングでいちばんきびしいところだった。



止まることができず、ひびりながらもはげしい坂をのぼってゆくと左に枝林道があった。坊主山林道と看板が見える。やがて斜度が落ちてきた。



バイクをとめて気持ちをしずめる。これでルートがまちがっていたら洒落にならない。あの深ジャリの坂を下るのもご免だ。しかし坊主山林道があったのでルートが正しいと確認することができた。坂がおだやかになるとジャリも消えた。急坂では悪天候時に車が走れなくなるからジャリをたくさんいれてあるのだろう。



峠をこえて山を下ってゆく。急坂だがジャリはない。やがて丁字路にでた。



芽登糠南林道3キロ、の看板がたっている。



やってきた方向をみる。



この丁字路を左に折れて山を下っていった。



林道の出口は近いと思ったのだがここからが長く感じられた。丁字路から鹿ゲートまで川沿いをゆく走りやすい林道だが5キロ以上あった。



ゲートをでた。



ここが道道468号線側の林道入口だ。鹿ゲートは見えない。国道273号線から道道に折れて、4キロポストの手前だった。こう書かないとわからないよ。



ヌプカにもどってゆく。途中の上士幌で航空公園キャンプ場に立ち寄った。何度もとまった思い出の野営場だ。キャンプ場は空いている。テントは5張りほどしかなかった。



夕暮れのせまる道道をヌプカにむかう。3日間の日程を終えたのでこれから移動だ。明日から屈斜路湖付近に滞在するから、今夜のうちになるべく近づいておきたいと考えていた。



ヌプカには誰もいなかった。



バイクを車に積む準備をする。



スクリーンとバックミラーをとりはずす。



バイクをのせてラダーをフロアに寝かせた。走行時にラダーはここにおくが車中泊をするときにはバイクの右に移動し、空いたスペースに私が横になるのである。18時前に出発した。



ふたたび上士幌にもどり上士幌温泉ふれあいプラザにゆく。



ここは料金が380円と格安だ。露天風呂はないが泉質がよいので気に入っている。風呂上りにはロビーでメモの整理をした。

ルートと現在の19時半の時間を考慮して車中泊地を足寄の道の駅にした。道の駅あしょろ銀河ホール21は町の真ん中にあるから、居酒屋で一杯やれるかもしれないと考えたのだ。

暗い山道をはしり20時40分に足寄についた。道の駅に車中泊の車はすくない。トイレや施設の近くには車を停められないようにしてあり、車中泊を排除しているように感じられる。町の真ん中の道の駅だからこういう運営もやむをえないのだろう。でも車中泊の車があつまればそれなりにお金を落とすと思うのだが。

道の駅のまわりに飲み屋はない。車をおいて町をめぐってみると居酒屋は4軒ほどあった。しかし中からは地元の人たちが盛り上がっている声が聞こえてきて、そこによそ者の私がはいってゆくのはためらわれた。店内に入ってしまえばそれなりに楽しめると思う。でもアウェー感がハンパないし、21時をすぎたので、いつものように車で飲むことにした。



セイコマでサッポロクラシックと豚バラ串、サンドイッチを買ってきた。



バイクの横で一杯やるのは楽しい。



焼酎にきりかえて飲んでいると23時をすぎたので寝ることにした。

                              バイクの走行距離 357、5キロ 車の走行距離 59、1キロ ダート 50キロ



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2017北海道トランポ林道ツーリング6

2017年10月22日 09時10分46秒 | 2017北海道ツーリング


5日目。

5時半に起床した。今朝は寒くない。気温は15℃以上はありそうだ。



車の外にでると絶景がひろがっている。ヌプカからの風景は何度見ても目をうばわれた。



景色をながめながらキャンプ場を散歩することにした。キャンプ・サイトの上にはコテージがある。そこには登山者のグループがいて出発の準備をしていた。



コテージの前には鹿の母子がいる。左の木の下に小鹿がいるのがわかるだろうか。



いちばん上の砂利の駐車場にはこの地域の酪農に貢献した人物たちの銅像がたっていた。車中泊はここをすすめられるが、私はバイクを出し入れするのでキャンプ場の横の駐車場を利用した。



砂利の駐車場の先に見えるのは東ヌプカ・ウシヌプリだろうか。



カップめんの朝食をとって出発する。寒くはないがセーターを着て丁度よい気温だった。



士幌から音更、帯広と南下してゆくと、十勝らしい大農場がひろがっていた。



十勝川の河口にやってきた。後方に見えている国道336号線の十勝河口橋から河川敷におりたのである。ここから川に沿って13、2キロのダートがのびているのだ。ここを走ってみたかった。



出だしは幅広フラット・ダートでとても走りやすい。天気もよくてバイクを走らせるのがとても爽快だ。北海道に来てよかったと思う。最高の気分だ。



やがて泥の路面や深いジャリなどもあらわれる。



深ジャリはハンドルをとられるので調子にのって飛ばしすぎないようにした。



豊頃のハルニレの木にでた。ここがダートのゴールである。



ハルニレを見ながら休憩をした。気温があがってきたのでここでセーターとシャツをぬぎ、ジャケットの下はTシャツにした。



国道38号線で十勝川をわたり、道道210号線で小花林道にむかう。ここは林道ツーリングガイドブックで紹介されているのを見て知った林道だ。TMには、峠付近は一部荒れ その他はフラットダート14、5キロ、とコメントされている。



入口はわかりにくい。小川幹線の看板が目印だ。



入口から3キロすすむとダートになった。



放棄された畑の中をさらに3キロすすむと小花林道の看板がたっていた。



管理者は北海道だ。



路面はフラットダートでとても走りやすい。



カツラの沢林道の分岐までは走りやすい林道だった。その先は林の中に入ってゆくが、暗い森で日差しがとどかないためか路面がぬかるんでいる。雨の日はヌタヌタになってしまうのではなかろうか。日陰の林は陰気な雰囲気だった。



やがて峠越えの道となった。急坂で深ジャリがある。轍も深いところがあり、ガレている路面もあった。バイクでの通過には問題はないが、峠の頂上付近では嫌な予感がする。こんなことは滅多にないのだがこの林道と相性がよくないのだろうか。それでも止まることなくすすんでいった。

ピークをこえて急坂をくだってゆく。ブラインド・コーナーはクマ避けにクラクションをならしていった。山をおりてゆくと坂は落ち着き走りやすくなる。林もぬけて明るくなった。スピード・アップして走行しているとシフト・チェンジがしづらくなった。どうしたのかと思っていると、ひらけた農地の先のいちばん目立つ位置にヒグマの糞がある。通過するときに見ると今したばかりのように新しい。この場をはなれなければと思ってアクセルを開けるが、シフト・チェンジができなくなってしまった。これではどうしうもないので、たまたまあった橋の上でバイクをとめると、エンジンはストールしてしまった。



バイクを見ると木の枝がシフト・ペダルにからんでしまっている。強くからみついていて除去するのにかなりの力が必要だった。



木の枝をはずしてギヤをニュートラルに入れようとするが、できない。シフト・ペダルが固定されてしまってチェンジができないのだ。橋の上でなんとか修理をしようとした。



クマの糞はやってきた道のカーブを曲ったあたりにある。ここにいたくないのだ。なんとかシフトを動かそうとして、クラッチを切ったりつないだり、シフト・ペダルを踏んだり、引いたりを繰り返す。林道の出口まで1キロくらいの場所だった。もしもバイクが壊れてしまったのなら、林道の出口まで歩いて救援をもとめなければならない。JAFをよぶのか? バイクが直らなければハイエースに積んでドライブ旅行になってしまうのか、とも考えた。

何度もクラッチ・レバーを握ったり、離したり、シフト・ペダルをアップしたり、ダウンさせたりしようとしていると、何かのはずみで固着していたシフト・ペダルがパッと動くようになった。ギヤが噛んでいたのがはずれたようだ。よかった。ギヤをニュートラルにしてエンジンをかけ、再スタートすることができた。



ギヤが入らなかったのは5分ほどだったと思う。短い時間だったが心底あせってしまった。走りだすとすぐに小花林道の出口に到着する。嫌な予感はこれだったのだろうか。バイクは直ったが精神的に疲れてしまった。この後はすぐ近くにある奥糠内林道を走るつもりだったが、やめようと思う。時刻は11時半だ。昼食はじんぎすかん白樺にするつもりでいたので、白樺に直行しようと考えたが、地図を見ると林道をとおるのがいちばんの近道だ。気力はなくなっていたのだが、奥糠内林道をゆくことにした。



道道319号線をゆくと奥糠内林道の入口はすぐにわかった。TMには、走りやすいダート10キロ、とコメントされている。



明和牧場の看板が目印である。



奥糠内林道は入口からジャリダートだ。牧場や牧草地の横を3キロほどすすんでゆく。



やがて林の中に入ると通行量が減るのか道の真ん中に草が生えだした。小花林道のように暗くて陰気な雰囲気はない。森に入っても山ではなく丘のような起伏なので急坂もなかった。しかし脇の雑草が刈っていなくなって、キープ・レフトで走るとハンドルに草が当たりつづける。これは走りづらいし、またシフト・ペダルに何かひっかからないか気になった。



5キロ地点で脇の草が刈ってあるようになった。さらにすすむと林をぬけてフラット・ダートになる。



こうなると走りやすいので速度をあげて快走した。



林道は道道15号線をこえてつづいているが、ここでじんぎすかん白樺にむかうことにする。バイクの先、木の下にあるのはサイロである。
































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2017北海道トランポ林道ツーリング5

2017年10月14日 14時32分06秒 | 2017北海道ツーリング


大雪高原山荘を出発する。



日本秘湯を守る会の提灯の後ろにはこんな貼り紙があった。



10キロのダートをもどってゆく。山荘から2キロは急坂の深ジャリなので、ギヤをローに入れてエンジン・ブレーキをかけ、ゆっくりと下っていった。そんなところは写真をとれないから、残っているのは走りやすそうな路面の写真だ。



国道の入口にもどってきた。



石北峠をこえて置戸湖にゆく林道をさがす。



TMに52号林道の看板が目印とあり、首尾よくみつけることができた。ここが置戸湖の周辺にある林道群の入口だ。



国道から農地の中をゆく。



1キロほどでY字路があり、轍のしっかりしている左にすすむと林道は林に入って山にむかう。



また1キロほどすすむと三股にでて、工事車両が3台とまっていた。



右の林道にとめてあるハイエースに人がいた。その方と話をしたが、ここに入ったばかりだから道に詳しくない、ハイエースが向いている右の方向に置戸湖と表示があるが、通行止めだと聞いている、真っ直ぐの道は草を刈ってあるからどこかにでるのではないか、とのことだ。三方向の道を見てみると左右は心もとない。直進が工事の人の言うとおり草刈りをしていて整備の跡があるから、ここをいってみることにした。



路面に草が生えているが道路脇の草を刈ってある。



草は生えているが路面は安定していた。



しかし2キロすすむと草は刈られていなくなった。走りやすい林道だが、草が生い茂っている道をすすむのは不気味で嫌だ。ヒグマの気配はないが草の中をゆくのは怖い。



ここでUターンをすることにした。この林道は道道88号線に接続する道だろうか。



工事の人がいる三股をすぎて、最初のY字を轍のはっきりしていない方にすすんでみた。放棄された農地のようなひらけた土地をゆく。



やがて林に入ると道は大きくターンしてゆく。



鹿追林道と看板があるが、TMにこの道はない。



路面に土や石が入れられている林道だ。整備はされているが草は刈られていない。



すすんでゆくと石がごろごろしてきて路面も荒れてきたので引き返すことにした。Y字から3キロほどだった。

国道39号線にもどり、道道88号線で置戸湖にむかおうとすると、ここも通行止めだ。道路陥没のためとある。道道や国道の復旧が完全でないから、林道が整備されないのは仕方のないことだろう。



道道88号線の東にある道道247号線で置戸湖にゆくことにすると、道の駅おんねゆ温泉があった。隣りにホクレンがあったので給油してブルー・フラッグを手に入れた。この年ゲットできた旗はこの1本だけだった。



売店があるので何かたべようかと思ったが、高いのでやめておく。山の水族館もありイトウがいるようだが、680円の入場料がかかるのでここも入らなかった。



道道247号線から道道211号線、道道1050号線とつないで置戸湖についた。



ダム湖には誰もいない。



置戸湖の南には林道がはしっている。



しかし林道損壊により通行不能の案内がでていた。今日は何度通行止めの案内を見ただろうか。

最後に芽登糠南林道にゆくことにする。芽登温泉が目印だ。



道道88号線を南下し芽登温泉の入口についた。時刻は16時半だ。遅くなってきたので急いで林道を通過しなければならない。日暮れは18時10分くらいだ。



林道の入り口には旭丘喜登牛線と看板がある。



また糠南林道ともでていた。町と林野庁で林道の呼び名が異なるのだろうか。



芽登温泉までは幅広の走りやすいダートだ。



3、5キロを一気に走って芽登温泉についた。この温泉に入りたかったがもう時間はない。写真をとって先にすすむ。



芽登温泉の先は道は狭くなるが走りやすい路面だ。ここは林道ツーリングガイドブックに紹介されていてはじめて来た。林道は分岐を見ればどちらが本線かわかるから、ガイドを詳しく見ずに先にすすんだ。



分岐がふたつあったが直進が正しいルートだろうと判断してすすむ。途中に巨岩の滝があると案内があるが、林の中を歩くには嫌だし、時間もないから立ち寄らない。やがて路面には草が生えだした。



林道は12、5キロなので12、3キロ走行したところでそろそろ出口だと思っていると行き止まりにでた。道は丁字になっているがいずれもテープで閉鎖されている。上の画像の手前からやってきた。直進方向と右折方向が通行止めだ。



直進方向は南クマネシリ岳登山口とある。



南クマネシリ岳方向には糠南支線林道の看板もたっていた。



右の道には何の表示もない。分岐を曲るのを直進してしまったのだ。



南クマネシリ岳登山口方向。深い山の中にひとりきりだ。心細くなる。すぐに戻りたい気持ちをおさえてガイドブックをひらいた。どうやらひとつ目の分岐を曲るようだ。10キロもミス・コースをしてしまった。



雌雄の鹿とキツネ2匹に会ってひとつ目の分岐にもどってきた。



巨岩の滝の案内がたっている。



このルートが正しいようだが時刻は17時半だ。日暮れまでには林道をぬけられるだろうが、またミスをするかもしれない。山の中で日が暮れるのはさけなければならないし、大雪高原のヒグマ情報センターで、早朝、夕刻、濃霧はクマの時間と見てきたばかりなのだ。ゆくのはやめておいた。



道道88号線にもどり上士幌を経由してヌプカにもどってゆく。士幌で給油をして夕食を買った。サーモンの刺身に鳥肉と鳥もつの串、それにポテサラだ。

19時過ぎに士幌高原ヌプカの里のついた。キャンプ場には車が1台きていてテントがひとつたっている。男性ふたりがキャンプをしていた。テーブルをだしてローチェアにすわりビールを飲みだす。飲んでいると、ドーン、という花火のような音がする。何かと思ったら自衛隊の夜間演習だ。夜の訓練も必要だよね。シュバァ!、という発射音と、ズズーン、という着弾音と地響きをしばし聞いていた。

                                           バイクの走行距離 373、2キロ ダート 59キロ
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2017北海道トランポ林道ツーリング4

2017年10月09日 20時36分55秒 | 2017北海道ツーリング


4日目。

3時にトイレにおきると星がすごかった。おびただしい数の星くずが夜空にちらばり天の川もみえる。こんな星空を目にしたのはひさしぶりだった。



5時に目がさめたが寒くておきたくない。二度寝して6時に起床した。ラジオでは帯広の最低気温は10、7℃。陸別は2、7℃と言っているから、高原のヌプカは10℃以下なのは確実だ。若者たちはまだ寝ている。テントでこの冷え込みは厳しいが、地元の人たちだから装備はしっかりしているのだろう。



最高気温は24℃の予想なので冬用のジャケットではなく春秋用にした。ただ上下にヒートテックを着込み、セーターも着て8時前に出発した。



上士幌のナイタイ高原にむかう。道道337号線は一直線だ。



豊岡見晴し台 駐車公園の角をまがってもまた直線だ。この公園には上士幌の案内板があり、幌加温泉が無料とある。さがしてみようと書いてあるので、ついでに寄っていこうと思った。



8時すぎにナイタイ高原についた。ゲート・オープンは7時だがまだ誰もいない。



ヌプカに泊まっているからナイタイ高原に来る必要はないのだが、林道走行のついでに寄ったのである。



目的地はナイタイ高原のゲートの奥にある不二川迂回林道である。ツーリングマップル(TM)には深ジャリダート、14キロとある。個人の方の走行記録などを調べると熊の糞がたくさんある林道とのこと。しかし入口には工事のため通行止めとある。看板にはどこのだれが表示したのか書いていない。ただご協力くださいとあり、バイクが走行するのは問題なさそうだが、万一もめたりするのは嫌なので、次の林道にむかうことにした。これがこの日の通行止めのはじまりだったのだ。



糠平湖をこえて幌加温泉にやってきた。無料の温泉があるとのことだが鹿の湯という古びた宿しかない。ここで立ち寄り湯ができるようだが有料だ。周辺をさがしてみるが無料の湯はありそうもないので先にすすむことにした。後で調べてみると廃業した宿の湯船があったそうだが今はなくなっているようだ。



幌加温泉の北にある音更川本流林道にゆく。しかしここもゲートが閉まっている。



林道決壊のためとある。この林道の奥にある岩間温泉につかりたいと思っていたので落胆した。車は登山者のもののようだ。ここでTMをひらいて進路の検討をした。すぐ北に三俣・置戸林道があり、三国峠と石北峠をパスして置戸湖方向にのびている。この周辺には林道がたくさんあるのでこのルートをゆくことにした。



朽ちかけた木の看板のある林道入口についた。置戸40キロ、北見65キロと表示されている。



林道名は置戸越林道となっている。



しかしここも林道決壊のため通行止めだった。ここでまた予定を考えた。目的地は置戸湖周辺の林道と南の芽登林道である。そろそろ昼時となるが芽登には食堂はありそうにない。そこで三国峠、石北峠をこえて北から置戸湖にアクセルし、どこかで昼食をとることにした



三国峠の大森林地帯をぬけてゆく。ここを通ると必ず写真をとる高架橋を見下ろすポイントでバイクをとめた。



写真をとっていたらETCアンテナにカミキリ虫がきていた。



三国峠をこえて大雪湖にいたると林道があった。入口には大雪高原の案内があり露天風呂があるようだ。TMによると走りやすいダート10キロとある。



たしかに幅広の走りやすそうな道だ。林道は通行止めばかりなのでここを走ってゆくことにした。



出だしはとても走りやすいダートだった。ダンプが出入りしているが道幅がひろいのですれ違いも楽である。



これは楽勝だなと考えていると残り6、4キロでふつうの林道になった。車1台分の幅の道となるが走りやすい。しかし残り2キロになると深ジャリと急坂がありかなり手こずった。



こんな山奥に温泉宿があるのかと思うほど山は深い。簡単につくと思っていた大雪山荘に深ジャリと急坂になやまされて到着した。



山荘の手前にはヒグマ情報センターがある。バイクの右の建物がそれだ。



まずここを見学することにした。



大雪高原にはハイキング・コースがあるがヒグマ情報センターの中を通ってゆくようになっている。早朝、夕方、濃霧はヒグマの時間とあり、肝に銘じておいた。



大雪高原山荘の入浴料は700円と高い。



どうしようかと思ったが、食堂があるので食事とのセット券があるのではないかと考えたらあった。これにすることにした。



風呂にゆくと誰もいない。ここも私の貸し切りだ。



露天風呂もある。これで700円なら高くないと思う。前言訂正だ。ものすごくよいところじゃないか。



貸し切りの露天風呂でリラックスし、今日は通行止めばかりだが、この風呂だけで満足な1日になったと思う。



食堂には予約席が用意されていた。



ヤマメの塩焼きと煮物にサラダだ。



キノコと野菜の鍋。素朴な料理だが鍋はよい出汁がでていた。風呂とこの料理で1600円はお値打ちだ。
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ブログを読んでくれていた?

2017年10月07日 15時29分36秒 | バイク・旅の話題


先日群馬県の奥利根水源の森でキャンプをしてきた。その帰りに奈良俣ダムに立ち寄ったときのことだ。



後からバイクに乗ったふたりの青年がやってきた。彼らとは会釈をかわしてダムの資料館を見学した。



バイクにもどってきてメモをつけていると視線を感じた。目をあげると青年が近くまで来ていて何か言いたそうにしている。



何か用かなと思ったら、やっぱりいいや、と呟いて踵をかえしてしまった。そのときは私のバイクが珍しいのかなと思ったのだが、もしかしたらブログを読んでくれている方なのだろうか。もしもそうなら特徴のあるバイクですぐにわかったと思うので。

じつはブログやHPを読んでくださっている方には、オフ会以外ではお会いしたことがないのだ。だから見てくださっている方とお会いするとは想定していないのである。しかし読んでくださっている方にお会いするのはうれしいことだ。もしもそんな機会があったら、是非声をかけていただきたい。感想をお聞きしたいし、お礼も言いたいので。もちろん当ブログにコメントをいただけるのも大歓迎だ。







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2017北海道トランポ林道ツーリング3

2017年10月02日 18時14分25秒 | 2017北海道ツーリング


昼をすぎたので曙橋の奥にある国民宿舎の東大雪荘に食事をとりにゆくことにする。この付近で食堂があるのはそこだけなのだ。東大雪荘につづく道は、以前は10キロ以上のダートがあったが今は6キロに減っていた。未舗装といっても舗装道路のように走りやすい林道だ。



曙橋から12キロほどで東大雪荘に到着した。



バイクをとめると足下にカミキリ虫がいた。高原性の花カミキリ虫だろうか。彼は足をいためていたのでそっとしておいた。



東大雪荘のレストランにはいつも鹿料理がある。それをたべるつもりでいたが、鹿唐揚丼950円があったのでこれをオーダーした(後で確認してみると2012年も同じメニューを選んでいるが、当時は900円だった)。



やわらかくて甘い味つけの唐揚だった。たべた感じは豚肉のようで、鹿肉と知らなければ豚だとおもっただろう。美味しかったが量が物足りなかった。



東大雪荘を出発する。曙橋をすぎてトムラウシの集落まで下ると、前にオフロード・バイクが2台走っているのが見えた。彼らは私がゆこうとしていたオソウシ当別林道の入口でとまったので、私もバイクを停止させた。つい先ほどもここでとまっていたふたりで、手をあげあった人たちだ。ヤマハWR250とホンダXR250の30代のコンビで地元の方たちだった。彼らも決壊していたシートカチ林道を走ってきたそうだ。これからオソウシ当別林道からオソウシサラウンナイ林道とつないで道道1088号線にぬけると言う。私もそちらにゆくつもりだ。ここで彼らと林道の情報交換をする。ふたりは私のバイクのナンバーを見て、そんなに遠くから、と言っていた。



彼らのバイクは2台ともモトクロス・タイヤが装着されていた。車体も軽そうなので私のDRが重たげに見える。彼らは先に出発した。



オソウシ当別林道は走りやすいダートだ。林道ツーリングガイドブックによると距離は3、3キロとなっているが、5キロほどでオソウシサラウンナイ林道との分岐にでた。ここまでは走ったことがあるが、オソウシ温泉から南のオソウシ林道は走行したことがなかったのでいってみることにした。



オソウシ温泉をすぎると道が広くなった。温泉につづく道だからよく整備されているのだろう。



林道ツーリングガイドブックでは5、8キロ、実走行では7キロで道道718号線との分岐にでた。左奥にすすめば曙橋、東大雪荘である。



ここからUターンしてまたオソウシ林道をもどっていった。



幅広ダートでキツネ一匹に会い、オソウシ温泉の見える場所にもどってきた。



温泉の前には7・8台の車がとまっていて犬が吠えている。犬は秋田犬で、私が2012年に敷地にはいったときに弾丸のように飛び出してきて、歯をむきだしにして追いかけてきた犬だ。今は車からおりた客を吠えている。年をとったようで、吠えているだけで追いかけていなかった。いずれにしても客商売で大型犬の放し飼いはよくない。



オソウシサラウンナイ林道との分岐にもどってきた。左がオソウシ当別林道で右がオソウシサラウンナイ林道だ。後方がオソウシ温泉である。



オソウシサラウンナイ林道に入ると道は狭くなった。まず沢にそって山にのぼってゆく。



はじめはおだやかなダートだが深ジャリや急坂もあった。



路面のきびしいところで写真をとりたいが、そういうところは運転に余裕がないからバイクをとめられない。



したがって残っている画像はおだやかな道ばかりになるのだ。



分岐の多い12キロのダートを走破し、鹿追自然ランドの入口にでた。左が林道で右に行くと鹿追自然ランドである。後方に道道1088号線がある。



ここから道道1088号線を北上して国設然別峡野営場にむかう。そこに無料の露天風呂、鹿の湯があるからである。



以前は未舗装だった道道1088号線をすすんで菅野温泉についた。山奥だが意外なほど人がきていた。



菅野温泉からダートの道を500メートルほど下り国設然別峡野営場に到着した。



キャンプ場の入口には露天風呂を利用する人はお気持ちを箱に入れてほしいとある。志は風呂に入ってからしめすことにしてキャンプ場をあるいてゆく。



野営場は空いていてテントは3張くらいだった。キャンパーはいなかった。



炊事塔。



キャンプ場のはずれに沢がながれていて、そこに鹿の湯がある。露天風呂には以前はなかった脱衣所がつくられていた。近づくと初老の男性がひとり入浴していた。



男性に声をかけて私も入れさせてもらう。温泉はぬるい。これならいくらでも入っていられそうだ。男性は先にあがったので写真をとった。



湯船から沢をながめる。



調子にのってセルフフタイマーで写真をとったりした。空をながめると心がかるくなる。旅にでてよかった。



キャンプ場の入口にもどってゆく。



野営場の利用料は250円なので100円の気持ちをしめしておいた。



士幌高原ヌプカの里にもどってゆく。屈足から瓜幕までは広大な農地や牧草地がひろがり、背景に山がひかえている。この耕作地や放牧地がヌプカから見下ろせるわけである。



士幌の町で給油をして夕食をかった。ビールと士幌牛のカルビである。



こちらは明日の朝食用に仕入れた格安品。



ヌプカにもどると3台の車がきていた。男ばかりの若者たちがキャンプに来ていて宴会をしている。私は車に入ってテーブルをだし、ローチェアにすわってサッポロクラシックを飲みだす。寒いのでビールは350mlにしようと思っていたのだが、習慣でロング缶にしてしまった。冷えたビールは美味いとは言えない気温である。



牛肉は肉厚でかたかった。アゴが疲れるほどだ。車内で焼肉をしたので煙が充満し、臭いがしみついてしまった。それは翌日でも消えなかった。昼の鹿唐揚丼が物足りなかったので、明日の朝食用にかった稲荷寿司とおにぎりもたべてしまう。ビールのあとは焼酎のお湯割にした。

若者たちは男同士で楽しそうに飲んでいる。ラジオをつけると北朝鮮が核実験をしたと報じていた。

冷えているのでスリー・シーズンと夏用のシュラフを二重にしてその上に毛布をかけて眠った。

                         車の走行距離 234、8キロ  バイクの走行距離 249キロ ダート 52キロ






















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