8月の三連休。1日は府中・国分寺にサイクリングにいったのだが、別の日には千葉県の銚子にむけてバイクをはしらせた。
千葉県我孫子市から利根川沿いをゆくつもりが、道をまちがえてしまった。周辺は大規模開発中で、成田スカイアクセスの線路脇に迷い込んだようだ。
国道356号線の利根水郷ラインに軌道修正したが、だいぶ時間をロスをしてしまった。更に利根川沿いの滑川にある、板東三十三ヶ所の滑川観音、龍正寺によるつもりだったのが通り過ぎてしまう。それに気づかず、そろそろ龍正寺があるはずだと思ってすすみ、銚子についてしまった。
銚子にあるやはり札所の飯沼観音、円福寺に到着した。ここは大きなお寺だ。
五重塔もある。休憩なしで走ってきたので疲れてしまった。当日は35℃になる猛暑日でもあったので喉もかわく。水分を補給して観音様におまいりした。
つづいて犬吠崎にむかう。浜辺ではソーシャル・ディスタンスをとった人たちが水遊びをたのしんでいた。
犬吠崎の駐車場に到着した。新型コロナ・ウィルスの影響で、ふだんほどは混んでいなかった。
犬吠崎の灯台を散策する。
灯台にはできたばかりのお洒落なお店を通っていった。
漁港で漁船と写真をとる。船はカッコイイね。
13時をすぎた。そろそろ食事がしたい。
銚子では以前利用した老舗の洋食店の三笠か、テレビドラマの絶メシロードに登場した食堂のどちらかに入りたいと思っていた。
すると漁港をでたところで『こころ』をみつけてしまった。テレビ・ドラマでも取り上げられていた、微妙な看板がでている。
想像以上に小さくてボロイ店だが、ここはゆくしかないでしょう。
店に入ると私で食材が切れてしまったから、ギリギリセーフだった。
先客は3人。女将さんがひとりでやっているので手が回らず、片づけがされていない小上りに腰をおろす。横の壁には絶メシロードのポスターがはってあった。
注文したのはドラマでも登場したおまかせ定食1100円だ。
刺身に、
煮魚、
さつま揚げに天ぷらもついている、お得なメニューだ。
味噌汁はしじみ汁である。小鉢もついていて格安なのはまちがいない。しかもご飯はお替わり自由で、先客のサイクリストは3回もおかわりしていたが、クオリティーはひくい。女将さんは面倒見のよい方で、人柄は立派だが、再訪はしない。お腹がいっぱいになればよい人は大満足だろうが。
食事をおえるとまた漁港に立ち寄ってゆく。テレビ・ドラマの孤独のグルメに登場した店は、美味しくてゆく価値があるが、絶メシロードの食堂はゆかないほうがよいのかもしれないと思う。番組のカラーで、極端に庶民的な店をえらんでいるように感じられるからだ。
往きに通り過ぎてしまった滑川観音にたちよる。坂東の札所なのに、以前はあった案内がなくなっていて、気づかなかったのだと知った。なぜ標識を撤去してしまったのだろうか。
重文の仁王門は茅葺屋根である。
龍にみたてた大きな注連縄が門にかかっている。注連縄にぶら下がっているのは蔦で、お寺をあらわし、龍が滑川観音をまもっている姿なのだそうだ。
静かなお寺で私はここが好きである。
山門をでるときに注連縄を逆方向から見る。暑くて汗がにじむ。水分補給をして家路についた。