札幌をでて小樽のフェリー・ターミナルにむかう。北海道を離れなければならない時がきたのだ。船にのる前に給油をしておく。9、9K/L。147円。セブンイレブンで船内での食料を買って15時にターミナルについた。
15時45分乗船開始のスケジュールだ。
気温は25度。トラックにトレール・バイクをつんだ人たちがいたが、ライダーは少なかった。
16時すぎに船に乗り部屋に入った。
テレビでは朝から安室奈美恵の引退のニュースばかりをつたえている。
17時の定刻にフェリーは出港した。
17時47分が日の入りで、夕日を見にゆく。
空が薔薇色をおびてくる。
北海道から新潟にむかう航路は、夕日が船の陰にしずむので見にくい。
長く旅行をつづけていると旅が日常になるものだ。以前バイクやセレナで放浪したときにはそう感じたのだが、今回それはなかった。
ハイエースの旅が快適だからだろうか。
それとものんびりと過ごしていて流れかたが足りなかったのか。
18時10分まで夕日をみていた。
日の入りの後は風呂にゆく。露天風呂でのんびりとすごした。
往路にはなかったビンゴ大会と船上コンサートがあった。ビンゴはいつものとおり当たらずで、コンサートをたのしむ。演じるのはオペラ歌手の男性とピアニストの女性のコンビである。
オペラ歌手の船上コンサートははじめてだ。
曲は日本の童謡やイタリア語の本格的なオペラ、坂本九の歌など。
熱唱がおわった後でブラボーの声をかけた。ブラーボ! 走行距離37、7キロ。
11日目。日本海上、フェリーの朝。6時に起床した。船室にそなえられた煎茶をのむ。6時から風呂にはいれるので朝風呂にでかけた。風呂からでるとカップめんの朝食をとる。やがて下船の案内がはいったので車輌甲板にゆくと、ハイエースばかりがあつめられた場所に私の車もとまっていた。
ゲートがひらいて新潟港がみえる。今日も晴れだ。
高速と一般道をつないで十日町にゆく。
目的はへぎそばの老舗、小嶋屋だ。小嶋屋の店舗はほかにもあるが、十日町の商店街にあるここが好きなのである。裏にある駐車場に車をとめて店にはいった。
店内は混んでいる。順番待ちになっていて15分ならんで席につくことができた。
注文したのはへぎそば2人前1860円と上天ぷら1350円をふたつである。へぎとは板のことで、へぎにのったそばが、へぎそばだ。ふのり、という海草をつなぎにつかったそばは喉越しがよく、どんどんたべられる。
上天ぷらにはカニの天ぷらがつく。これが美味しくて、ほかではたべられないのだが、混んでいるせいか熱々ではなかった。それが残念。接客は謙虚で親身。☆5点満点平均3点で4点。
この後は湯沢にくだり関越道をつかって帰宅した。走行距離355キロ。総走行距離2233、2キロ。最後まで私の車旅の記録をお読みいただき有難うございました。あなた旅に幸あらんことを。最後に地震の被害にあわれた方にお見舞いもうしあげます。