旅の6日目。
別府のビジネスホテル松美で連泊の朝をむかえた。
まずホテルの温泉で朝風呂をあびる。
朝食はコンビニのおにぎりなど。
別府駅周辺に朝食のとれる店はないので、メンチカツやアメリカンドックにした。
今日も国東半島にむかう。
昨日は仏の里をまわったのだが、今朝は俗っぽいことが目的だ。
国東半島の杵築、国東市付近のアパートがとても安いことを知ったので、じっさいの物件を見てみようと思ったのである。
6世帯のアパートが800万とか、ワンルーム16室の建物が980万と破格の物件がたくさんある。
別府や大分空港に近い立地だから有望だと思ったのだが、現地にいってみてびっくりした。
画像からもわかるとおり、アパートだらけなのである。
どこもかしこもアパートばかり。
地元の人に聞いてみると、キャノンとソニーの工場ができてアパートの建設ブームがおきたそうだが、工場は業績不振で縮小されてしまったとのこと。
人がいなくなり、アパートだけがのこって、供給過剰におちいったのだ。
安いわけである。
これでは手をだせるはずもなく、観光に切り替えたのだった。
杵築城にゆく。
趣のある城門があった。
城は均整のとれた姿で内部は資料館になっている。
入場料は300円とのことだが、市内7ヵ所の施設の共通券が700円とのことなので、お得な共通券をもとめた。
城の中にはボランティアの方がいて、じつに丁寧に展示物の説明をしてくれた。
城は高台にたっているので眺望がすばらしい。
湾は干潟になっていて魚介類が豊富そうだ。
住みやすそうな土地である。
江戸時代の情緒ののこる武家屋敷のならぶ地区にゆく。
茅葺屋根の堂々とした屋敷は家老をつとめた大原邸である。
ここがNHKで放映された時代劇、居眠り磐音の実家として撮影につかわれた屋敷だそうだ。
磐音とおこんさんがならんで座敷にすわり、庭をながめたとボランティアの方にうかがう。
磐音のファンはまだたくさんここにやってくるそうだ。
おこんさんはそれはきれいだったそうだ。
磯矢邸。
美術館が併設されていた。
杵築の方はどこもとても丁寧に対応してくれる。
道をまちがえい歩いていたら、床屋のご主人がカット中なのに店の外に出てきて教えてくれたほど。
おもてなしの心がすばらしい。
武家屋敷のはずれにある勘定場の坂。
とても風情がある。