4日目。5月2日。日曜日。道の駅ならはの朝。雨がふっているのでゆっくりと寝て、7時すぎに起床した。
雨天ならバイクにのるつもりはないのである。道の駅ならはの物産館は9時から。近くにある天神岬の温泉は10時からだ。明日は晴れる予報だから、林道走行は翌日にして、今日はこれらの施設ですごそうと考えていた。
カップめんの朝食をとって車内の片づけをしていると雨はあがった。空は晴れてくる。1日中雨降りのはずが、ウェザー・ニュースを見直すと、10時から16時が雨に変わっている。現在は曇りになっていた。
少しバイクで走ることにする。気温は11、7℃だ。
セローを車からおろすと路面もかわいてきた。今日も冬用のジャケットと防風パンツで走りだす。雨はもう降らないのではないかという空模様である。南にある五社山林道と銅山林道にゆくことにした。道の駅から南下して、勘で道をえらんで西の県道35号線にむかうと、なんとダートの道に入ってしまった。林道を迷走して県道35号線にはいるが、どの道もどこかにつながっているはずだという甘い考えは、地方では通用しないのである。
県道249号線で五社山林道にむかうはずが通り過ぎてしまった。県道247号線でアクセスしようとすると、筒木原不動尊がある。心惹かれたので立ち寄ったが、滝のような渓流沿いに建つ、古いお不動様だった。急階段をのぼってお参りする。清らかな雰囲気がみちているお堂だった。
県道247号線は通行止めになっていた。
南にある銅山林道を先に走ることにして、県道35号線から県道363号線とつないでゆく。途中には藤の花がたくさん咲いていた。
新八茎鉱山の広大な社有地の横をすすんで銅山林道の基点についた。
標柱の距離は消されているが、TMによると10、7キロである。
新八茎鉱山は砕石も産出するのか、路面にジャリが敷きつめられている。
白い砕石もあった。道の横に小さな祠があり、軽トラの老夫婦がお花をそなえている。私もお参りしたかったが、ジムニーが来たので止まれずに通過してしまった。
ジムニーは先にいかせた。ツブの大きな石の入っている路面がある。急坂もあって全般にハードな林道だ。
建物があらわれた。これがTMにコメントされている銅山神社なのかと思ったら、逢瀬瀧不動尊だった。今日はお不動様にご縁がある日のようだ。
逢瀬瀧の名のとおり、男滝と女滝があるそうだが、私は男滝しか見なかった。
林道は入口からずっと上りである。
フラット・ダートもある。
上の画像は、道路の左側が水の流れで削り取られている。
やがて唐突に左から舗装路が接続した。舗装路の先は大山祇神社(おおやまつみじんじゃ)とある。神社にむかってすすんでみたが、こちらが本来の目的地ではないのでやめた。帰ってから調べてみると、神社を経て国道399号線にぬける林道があるようなので、次の機会には探索してみたいと思う。そしてジムニーは神社にむかったのかもしれないと考えたりした。ところで看板には一般車通行禁止とあるが、ここまできて言われてもねぇ。
大山祇神社との分岐から先は深ジャリの急坂となる。上りつめると峠についた。
猫鳴山登山道の看板がたっている。
峠からの下りも急坂だ。国道399号線にむけて下ってゆく。交通量はほとんどないようだ。路面も荒れていた。
もうすぐ国道だと思っていると橋にでた。その橋はロープでふさいである。
通行止めとは書いていない。ただロープが渡してあるのだ。歩いて先までいってようすをみるが、道路に問題はないようだ。ここまで10キロ走ってきているから国道は近い。通らせてもらうことにした。
橋からすぐに国道についた。銅山林道は11、6キロのハードな林道だった。
林道の入り口には猫鳴山と屹兎屋山の案内がでている。
ぐみだいらはしという橋のたもとである。
雨がポツポツとおちてきた。国道399号線から県道249号線とつないで黒森林道にむかう。林道に入ってみると路面は荒れていた。しかしバイクが1台走った跡があるので先にすすむ。
黒森林道は五社山林道に接続して広野方向にすすむ。しかし林道はすぐ先で崩壊していた。ずいぶんと前から放置されているような印象で、このまま廃道になってしまうのだろうか。ここで引き返すことにした。
県道249号線をゆく。山深い渓流沿いの舗装林道だ。横をながれる浅見川の渓相がとてもよい。釣人が何人もいるが、いかにも山女や岩魚が釣れそうだ。ただ原発事故の影響でここの魚はたべられないのかもしれない。
五社山林道に向かう道も閉鎖されていた。五社山林道は東からも西からもアクセスできないのである。もしかしたら五社山林道も崩壊しているのかもしれない。