放浪のページ別冊ブログ

キャンプ・ツーリングに林道ツーリング。スキーや食べ歩きも。ホームページや巡礼と芸術の別ブログもあります。左下のリンクで。

2024只見キャンプツーリング3

2024年09月05日 16時52分07秒 | ツーリング東北

8月4日。日曜日。福島県只見町の奥会津ただみの森キャンプ場の朝。4時半に寒さで目をさました。明け方に気温が下がったのだ。昨夜は何もかけずに眠っていたから、油断していた。

キャンプ場にはガスがかかっていたが徐々にはれてくる。

昨夜は遠雷がきこえていたので、雨にそなえてセローを炊事棟にいれておいた。

降雨はなかった。バイクをひきだしてカップ麺の朝食をとる。

この野営場はゴミがすてられるのがありがたい。準備をととのえて7時10分に出発する。肌寒いのでカッパを着ようかとおもったが、走ってみると不要だった。気温は24℃と表示されていた。

国道252号線をゆくと、会津塩沢で只見線の列車においついた。只見線は時速50キロほどで走っている。国道でしばし並走した後で先行する。河井継之助記念館の先でバイクをとめて、只見線のディーゼル車がやってくるのをまった。

只見線の一両目は山手線のようなカラーで、二両目は昔の総武線のような色だ。

只見線が通過するときに乗客と手をふりあった。いつもはこんなことはしないのだが、自然と手をあげていた。たがいに笑顔だ。

愉快な気分になった。

滝沢炭酸水にたちよる。

天然の炭酸水は冷たくてしゅわしゅわでおいしいが、アブがうるさいので早々に退散した。

会津川口駅に8時に到着した。高校生がたくさんいるが、沼沢湖祭りに参加するようだ。バイクからおりると、高校生をおくるバスの運転手さんが話しかけてきた。同年輩の方だ。昔とちがって夏はあつくてバイクにのれないとのこと。数年前からずいぶん気温があがるようになりましたね、と応じたが、運転手さんがなにに乗っているのかを、聞き洩らしたのが残念だった。

川口駅のホームでは会津若松ゆきの列車がとまっていたが、これはさっき撮影した車両のようだ。只見線はのんびりしている。沼沢湖祭りのクライマックスには、大きな竜が登場するとポスターにあった。

会津川口から国道400号線で南下する。やがて昭和村だ。村には藁ぶき屋根の上に赤いトタンを張った家がおおい。野尻川にそってすすみ、くすんだ朱色の屋根の家がならぶ集落をぬけてゆく。田んぼに畑、温泉、古い商店や食堂が点在する。昭和村の名前のとおり、昭和にタイムスリップしたようなところで、ここがとても好きだ。

昭和村をはしりぬけ、会津田島との境の船鼻トンネルの手前にある白森清水でも水をくむ。

この水もつめたくておいしかった。

船鼻トンネルの中はさむかった。

トンネルの先にある田島ダムでこれからのルートを検討する。国道400号線を南下しつづけて那須にぬけることにした。

塩原は28℃だった。那須で国道4号線にはいってもまだ暑くはない。11時すぎに矢板の『ともなりそば処・信生庵』にはいる。昨日そばをたべそこねているから、ここで仇をとろうとおもったのだ。

私が口開けの客だった。天ざるそばの大盛りを注文する。1760円。

ここは以前、北海道ツーリング仲間ときた店なのだ。ものすごくおいしかった記憶がのこっていたのだが、今日はそうでもない。この店は年配の女性たちで運営されている。座敷があるが、テーブル席にしか客をいれていない。待っている客がいてもだ。おばあさんたちは小上がりにのぼったり、おりたりするのが億劫なのだろう。お店も人も年をとったのだ。昨日のそばの仇はうてなかった。

この先は暑いと覚悟してはしりだすと、宝積寺あたりから高温になってきた。宇都宮、古河とぬけてゆく。この日の最高気温は37℃にたっした。体がなれてきたのか先週ほど暑さをかんじなかったが、ヘルメットの内装は汗でしとどにぬれていた。やはり35℃以上ではバイクにのれない。

 

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2024只見キャンプツーリング2

2024年09月02日 19時10分04秒 | ツーリング東北

十日町から国道252号線で山間部をゆくと気温はさがったが、堀之内にくだると気温はまたしても35℃だった。汗がにじむ。JAでガスを入れると燃費は51K/Lだ。

新潟の小出から福島県只見町にむかう。山にのぼってゆくと気温は32℃に下がったが、スノーシェッドがかかるこの山道もあつい。ときどき熱風をかんじる。

六十里越えトンネルをぬけて福島にはいると田子倉湖が見えてきた。湖を見下ろす風景は、何度みてもダイナミックだ。

こんな絶景はあまりないのではなかろうか。この湖をながめるのがこのコースのハイライトだ。

峠をくだり、16時前に宿泊地の奥会津ただみの森キャンプ場に到着した。ここは毎年のように利用しているお気に入りの野営場だ。バイク・ソロ・キャンプは1000円である。

場内は空いている。暑いからだそうだ。キャンプは3組しかいなくて、みなさん日陰に陣取っている。上はジープ・ソロの方。

この上の画像はバイク・ソロのキャンパーだ。ほかにファミリーが一組だから、キャンプ・ブームは完全におわった。

古民家の前の林間のサイトにしようかとおもったが、虫が多いので、西バンガローの前の開けた芝生に幕営した。もちろん日陰である。

テントのまわりにはだれもいない。前に西炊事棟がある便利な場所だ。2018年にもおなじ場所でキャンプをしているが、あのときは混雑していてまわりにテントがひしめきあっていた。興味のある方は『2018只見キャンプツーリング3』をどうぞ。

キャンプの用意をおえると買い出しにでかけた。

只見駅ちかくのデイリーヤマザキにジンギスカンを見にゆく。

味付きマトンが只見町の名物なので250グラム手に入れた。

つづいてスーパーのブイチューンにいって冷えたビールをゲットした。

買物をおえてキャンプ場にもどるとコイン・シャワーをあびた。

料金は200円である。

汗をながして着替えたあとは、ブイチューンで買ったフキの煮物、きゃらぶきで飲みはじめる。こんな煮物、地元では売ってない。

ジンギスカンも焼きだした。

このマトンはニンニクのきいたタレはおいしいのだが、肉がかたい。

おもうように食べられず、マトンをもてあましてしまった。

 

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2024只見キャンプツーリング1

2024年08月28日 18時10分55秒 | ツーリング東北

灼熱の千葉キャンプツーリングにいった翌週。8月3日の土曜日に福島県只見町にキャンプツーリングにでかけた。気温が35℃以上になるとツーリングはできないとおもいしったばかりなのだが、会津の高原ならすずしいのではないかと考えたのだ。性懲りもなく。

先週はDR650RSででかけたので、今週の相棒はセローである。セローはセル一発でエンジンがかかって、軽くてスムーズ。今回は林道をはしる予定もないので靴はスニーカーにした。

会津はすずしいのだろうが、その往復の地となる埼玉や群馬、栃木の暑さが鬼門である。そこで朝はやい時間にでて、埼玉と群馬が高温にならないうちに通過してしまう作戦をとった。それでも群馬県はいると気温があがってきたので、国道から山側の県道にそれて、赤城山のふもとから渋川にむかうと、昔の郵便ポストをたくさんならべたところがある。なんだろうと思ったら、古物商のようだった。

渋川の気温は32℃。月夜野で給油をすると燃費は47、6K/Lだった。私の最初のバイクはスズキGSX400Fだったが、今になってみると、カワサキZ400FXにしておけばよかったなんてかんがえる。高3のときにはミッドナイトブルーのFXにのろうと決めていたのだ。それが一浪して大学にはいっていざバイクを買おうとすると、ホンダCBXやヤマハRZも発売されていて、FXは古臭くかんじてしまった。それでお値打ち感のあるGSXにしたのだが、いまになってみると、FXはいい。それよりも古い、KHにも乗っておけばよかった。三国トンネルをこえて新潟にすすむ。トンネルのなかはさむかった。

トンネルをぬけて、雪のない、気温のたかい苗場プリンスの前を通過する。府中で6回目で限定解除をして、Z750GPを買ったのだが、あのときは友人の乗っていたZⅡにするのかでまよった。Z750RSはあこがれのバイクだったのだが、距離が10万キロで、集合管はついているが、ノーマル・マフラーはないという個体だった。ノーマル・マフラーはどうやって手に入れるんだ、なんて考えてしまった。最終的にZ750GPという堅実な選択をしたのだが、ZⅡにしていたらバイク人生はかわっていただろうか。いやそれはないだろう。いつかはオフロードの世界にすすんだだろうから、いまとおなじだとおもう。でもCB750FBやナナハンの刀、ZⅡも所有してみたかった(いずれも試乗したことはある)。

かぐらスキー場にゆくときに、車中泊をする道の駅みつまたについた。高原だからすずしいとおもったのだが、さにあらず。暑くて直射日光が強く、日向にはいられない。新潟よ、お前もか、だった。

石打から十日町にぬけて、へぎそばの元祖、小嶋屋総本店にやってきた。十日町には小嶋屋総本店と十日町小嶋屋のふたつの小嶋屋がある。もとはおなじ会社で本家と分家の関係なのだが、総本店のそばが好きなのでこちらにきた。

店の外で待っている人はそんなにいなかったのだが、店内でたくさん順番待ちをしていて、50組待ちだった。

店の外では暑くてまっていられない。気温は35℃くらいありそうだ。店内で立って15分待つと10組すすんだ。ということはあと40組は1時間ということになる。立ったままでそんなに待てないから(椅子はあるがふさがっている)、ほかにゆくことにした。

もうひとつの小嶋屋の、十日町小嶋屋の支店にゆく。

スーパーの敷地にある支店の和亭だ。以前総本店が大混雑しているときにここにきて、すぐに席につけのだが、今日はこちらも20人くらいまっている。待つのは嫌なのでパスした。

まんぷく食堂という店内にバイクをかざっているラーメン屋にゆくも、ここもならんでいるので、空いている『そらや』という店にはいった。あやうく昼食難民になるところだったが、ここは当たりだった。

あごだしラーメン850円とミニチャーシュー丼450円にする。

あごだしラーメンは細部のもりつけまで神経のゆきとどいた仕上がり。このビジュアルはうまいに決まっている。しょう油ラーメンなのだが、塩ラーメンのようにすきとおったスープで、あっさりだがあごもきいている。ネギがごく薄切りで、仕事がていねいだ。

チャーシュー丼の肉はトロトロで、濃い味のタレがかかっていてご飯がすすむ。新潟は食生活がゆたかで、酒も米もそばも魚もおいしい。スーパーにいっても食材や総菜が豊富だ。越後の人はふだんからおいしいものを口にしているから、食のセンスがみがかれているのだろう。だからお店のレベルもたかいのではなかろうか。

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2023福島応援キャンプツーリング4

2023年10月01日 10時36分55秒 | ツーリング東北


10時に小名浜港についた。



水族館のアクアマリン福島がカッコイイ。



天気はよいのだが、日差しの下にいるのはつらいほどに暑くなった。



物販店や食堂のはいっている、いわき・ら・ら・ミュウにはいる。



店内の飲食店でならんでいる店もあるが空いている。



2階にある港がみえるレストラン、ふぇにっくす、に入る。店内に客は1組しかいない。海の見える席に案内された。



今日の煮魚定食の魚をきくと、どんこ(あいなめ)とのこと。煮魚定食にも刺身がつくが、どんこは好きではないので、海鮮丼の小名浜丼2500円を注文した。



小名浜丼は5分でやってきた。丼には大ぶりに切った刺身がもりつけられていている。ウニ、イクラ、カニ、イカ、トビッコ、アジなどなど。私は海鮮丼はあまりたべないのだが、多彩な味がたのしめるから、これからはもっと口にしたほうがよいなとおもった。それにしても福島の魚はおいしい。



あおさの味噌汁もよかった。店をでるときには客は4組になっていたが、ガラガラだった。



食後に周辺をまわってみる。以前利用した大人気の料理店、うろこいち、は休業していた。



店主の体調不良のためとある。9月8日に再開予定だそうだ。そういえば、ウロコジュウ、という店ができていたが、うろこいちと関係があるのだろうか。ウロコジュウは、開店待ちの列ができていた。そしてうろこいちの裏にある、半チャンラーメンのチーナン食堂に行列はないから、やはり小名浜はすいている。福島をいろいろと応援しないといけない。



国道6号線で南下してゆく。茨城にはいり磯原で内陸にゆこうとおもって走っていると、片側1車線で追い越し禁止の国道で、水戸ナンバーのプリウスに追い越された。このときのセローの速度はメーター読みで68キロである。私が単独ではしっていて、プリウスが追いついてきたから、60キロではしっていた速度をあげたのだ。プリウスは対向車がきれた瞬間に、黄色のセンターラインをまたいで無理にぬいていったが、こんなことする? 私が軽自動車だったら、50キロで走っていてもぬかないのではなかろうか。バイクだからぬいてやれと思ったとしか考えられない。目障りだから、ぬいてやれ、と。

しかも国道だからすぐ先に車の群れがいて、つまってしまう。すっ飛んでいったプリウスもノロノロ走行だ。馬鹿じゃないの? こんなことはめったにしないのだが、プリウスの直後について、7・8キロ圧をかけてやった。運転手は40くらいの男だ。分別盛りの。茨城は運転があらい土地だ。直進していても、対向車が無理なタイミングで右折してきたり、横から割り込んできたりする。しかしこんな馬鹿もめったにいないだろう。



磯原で内陸に入るはずがプリウスのせいで高萩までいってしまった。私がすりぬけて前にでると、プリウスはどこかにかくれてしまったから、もっと考えて行動すればいいのにとおもうぞ。内陸の県道をつないで竜神大吊橋で休憩する。



県道33号線、県道36号線と県道をつないでゆくが、道路があたらしくなっているのと、私のツーリング・マップルが2016年版で古いのとで、たびたびルートを見失った。そのたびにバイクからおりたり、乗ったり、地図を見たりしていたら、また腰が痛くなってきてしまう。ギクッと。しかも暑い。気温は34℃だ。そんな走行でも燃費は驚異の53、8K/Lだった。
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2023福島応援キャンプツーリング3

2023年09月26日 16時42分14秒 | ツーリング東北


9月3日。日曜日。5時半に起床した。天候は晴れ。昨夜はなにもかけずに寝ていて寒くなり、シュラフにもぐりこんだ。日中は猛暑日がつづいているが季節はすすんでいるのである。



Tシャツのうえに長袖シャツをはおり、山本不動尊の奥の院におまいりにゆく。



奥の院は急な石段をのぼった先にある。



巨大な岩の壁のしたに奥の院はあり、大岩には崩落防止用の金具?がものものしくついていた。



奥の院は震災で被害をうけたが修復したとのこと。多くの人の浄財があつまったのだろう。



本堂にゆくと蓮の花がさいていた。



しずかできよらかな参道を往復する。6時になるとお寺のそうじがはじまり、本堂の扉もひらかれた。



朝食はカップ麺だ。



カエルとミンミンゼミの声がひびきだした。



撤収を開始する。



腰の痛みはひいてくれた。7時半に出発する。



山本不動尊からくだってゆくと田んぼの稲がみのっていた。



走っているとメーターバイザーからバッタが顔をだした。夜のうちにもぐりこんでいたのだ。バイクをとめて草むらにはなしてやった。



県道25号線で淺川町にむかう。狭い舗装林道のようなルートだが、山の中や沢沿いに、ポツン、ポツンとある家は大きくて立派だ。風格のある和風の高級注文住宅である。農家か林業をやっているのだろうとおもわれるが、とても豊かにみえる。家は大きいが古いものが多いために、固定資産税がすくなくなっているのだろうか。野菜や米は自分でつくっているから、お金がかからないのだろうか、などと考えてしまった。ただ茨城よりも福島の家のほうが格段に金がかかっているから、資本を蓄積できる産業などの要素が、福島にはあるのだろう。



県道71号線をゆくはずが135号線にはいってしまった。地図を見ていると、軽トラにのった地元の方に、釣りか? ときかれる。ちがいますよ、とこたえたが、釣人には見えないとおもうのだが。



その後は県道14号線で小名浜にむかう。気温は25℃と表示されていた。

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2023福島応援キャンプツーリング2

2023年09月21日 18時23分08秒 | ツーリング東北


福島県棚倉町にある山本不動尊に到着した。今日のキャンプ地はこのお寺の奥にある山本公園キャンプ場で、あらかじめ予約をしておいた。まず手水舎で手と口をきよめ、本堂にお参りしてから、お守りを売っているところで受付をする。料金は大人ひとり400円+テント一張り800円の1200円である。



車は本堂の100メートルほど手前の駐車場におかねばならないが、バイクは本堂の前までのりつけられて(参道ではなく裏道)、その先はキャンプ場の手前の広場まで、エンジンを切って押してゆける。車の人はリヤカーで100メートル以上、荷物をはこばなければならないからたいへんだ。特に今日のような猛暑の日は。



バイクをとめた先に橋がある。リヤカーはここまでだ。この先は手でもって運ばなければならない。直進方向は第2キャンプ場で、橋の下の川では川遊びをする家族連れがいた。



橋をわたった先が第1キャンプ場だ。



キャンプ場は2016年に下見にきたときと(2016年福島キャンプツーリング2)施設が一変していた。土地が造成されていて、トイレなどが建て替えられており、バンガローが新設されている。そのためにキャンプ・サイトがすくなくなっていた。トイレや炊事場の前の広場をのぞくと、サイトは3ヵ所しかなくて、すでに2ヵ所はソロ・キャンパーとファミリーでうまっている。のこりの1ヵ所は、ソロ・キャンパーとむかいあう形になってしまうので、奥にある第2キャンプ場を見にゆくことにした。



第2キャンプ場にむかって川沿いのジャリ道をあるいてゆく。この道はセローには打ってつけの林道だから、バイクで走れないのが残念だった。



7・800メートルもあるいていってみると、第2キャンプ場は閉鎖されていた。利用客がすくないからだろうか。なんだかもったいないなと感じてしまった。



他のキャンパーとむかいあってキャンプをするのは嫌なので、入口の広場の奥にテントを設営することにした。



上の画像のバンガローの左にソロ・キャンパーがいる。そことむかいあうスペースが空いていたが、目があってしまう立地なので避けたのだ。



広場でいちばん平らな場所がここだった。ベンチがあるのでテーブルと椅子をつかわなくてすむのはたすかる。14時について15時に設営はおわった。蒸し暑いから汗だくだ。しかもテントをたてていたら腰が痛くなってしまった。ピリッと。



このキャンプ場は設備がととのっている。男女別のシャワーは100円で使用できる。



真新しい洗面台がある。



炊事場は広々としていた。



トイレにはウォシュレットがそなわっている。



棚倉駅の東に位置するルネサンス棚倉に入浴にゆく。料金は600円だがJAFの割引で500円になった。露天風呂はないが、温泉とサウナでリラックスする。風呂からあがって汗まみれのTシャツから新しいものに着替えると、心底サッパリした。



風呂の後はスーパーのリオンドールで買物をして、棚倉駅によってみた。駅舎には人気がない。



棚倉城跡も一周してみたが、こちらもバイクをとめて見るものはなかった。久慈川サイクリングロードの看板があちこちにあるから、この地域を自転車で走るのもよさそうだ。



キャンプ場にもどってきた。今夜は雨は降らない予報だが、セローを東屋にいれさせてもらった。



テントにもどってさっそくビールをあける。ツマミは好物のタイの刺身だ。養殖物だが。



つづいて焼肉をはじめると、ヒグラシが鳴きはじめた。ヒグラシの声をきくのはいつ以来だろうか。もう何十年も耳にしていなかったとおもう。カナカナカナは、ものさびしくていいね。



牛肉といっしょに、にらもやし、にんにくを焼く。味つけは焼肉のタレである。腰がいたむから、ゆっくりと体をうごかした。



空一面にトンボがとんでいる。それが日が暮れるといなくなって、とたんに蚊がやってきた。もう少しで焼肉がおわるのでそのままでいたら、ひどく刺されてしまった。蚊取り線香をもっていたのだから、油断せずにつけるべきだった。



食後はテントににげこんで酒をのむ。しばらくするとファミリーがシャワーをあびにやってきた。子供のたのしそうな声がつたわってくる。それを聞くとこちらまでこころがほっこりとしてきた。
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2023福島応援キャンプツーリング1

2023年09月17日 10時38分01秒 | ツーリング東北


9月2日。土曜日。数日前に福島の原発が処理水の放出をはじめると、中国が日本の海産物の輸入を禁止した。風評被害が懸念されるので、福島県に刺身をたべにゆくツーリングにでることにした。こんなことでしか応援できないからね。自宅を出発して茨城県古河市の道の駅、まくらがの里こが、で休憩する。時刻は8時半だがすでに暑い。日差しもつよくなっていた。



となりに停まっていたのはスズキGSX750Eだ。雨ざらしになっていたバイクを動くようにしたのだろうか。艶のない車体にやぶれたシート、腐食しているエンジン、錆びの浮いたボルトが目につく。でもまだまだ走れそうだった。



茨城県の県道と国道をつないで道の駅常陸大宮かわプラザについた。茨城の田舎道の左右には畑がひろがり、平屋の家が目について、藁葺の屋根ものこっている。そして小さな山を度々こえてゆくから、暑さもやわらぐルートだった。今回のツーリングではDR650をつかうつもりだった。しかしDRはフロント・フォークのフォーク・ブーツとステム・ベアリングの交換がおわらなかったので、セローを相棒とした。



かわプラザにいたのはスズキGT750だ。貴重な旧車なのに族車仕様だよ。茨城は独特の感性をもっていて、最近見かけなくなった暴走族風の若者がバイクで走っていたりする。久しぶりに悪そうな男の子を見て、この時代にまだいたのかとおどろいてしまった。

  

大子町で給油をした。燃費は47、9K/L。茨城の最高気温は32℃の予想だ。今日は晴れだが明日の夕方は夕立があるかもしれない。それをよけながら走りたいとおもっていた。



いつもは通過してしまう矢祭山にたちよった。国道沿いに駐車場がありセローをとめる。前には鮎の塩焼きなどを売る店がならんでいて、観光客でにぎわっていた。



暑さで山は上れないから久慈川にいってみた。川は鮎がたくさんいそうな清流だ。きれいに整備されているがほとんど人がいない。



このあたりは鮎が名物で食堂もある。しかしここは茨城なので、今回は福島の店を利用することにして先にすすんだ。



福島県塙町にはいるとお食事処・富久というお店があったのでここに入ることにする。時刻は13時になっていた。



富久は和風の大衆食堂でいろいろとメニューがある。ラーメンやそば、うどんとミニ海鮮丼のセットが人気のようだが、とんかつ定食1200円をチョイスした。



とんかつ定食は手早く提供された。



とんかつは万人うけのするものだが、味噌汁が抜群においしかった。豆腐となめこなどの具沢山の汁で、とろみがつき、だしがきいていた。メニューにはカツカレー定食という料理があった。カツカレーではなく、カツカレー定食だ。とんかつ定食のカツにカレーがかけてあるのである。ごはんは別盛りだ。これがめずらしくて気持ちがかたむいたが、ノーマルなとんかつ定食にきめた。因みにカツカレー定食は1350円だった。


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2023只見キャンプツーリング3

2023年09月12日 17時23分29秒 | ツーリング東北


8月20日。日曜日。奥会津ただみの森キャンプ場の朝。5時過ぎにおきた。雨はあがり霧がでている。



肌寒いので長袖シャツをきる。昨夜は何もかけずに寝ていると寒くなり、シュラフをかぶったのだ。



朝食はカップ麺だ。



6時半に日が差してきたので、ぬれたテントとフライシートを干すがかわかない。



トナラーの父子は父親だけがおきていた。



7時過ぎに荷物をまとめて出発する。



長袖シャツの上にメッシュ・ジャケットを着るとちょうどよい。気温は24℃だ。ツバメのまう国道をゆっくりとすすみ、滝沢天然炭酸水にたちよった。



ここの炭酸水はつめたくておいしいのだ。保冷用のボトルを持参してるので炭酸水をつめさせてもらった。



2018年にきたときに、JR只見線の鉄橋が落ちていた場所をたずねた。ダムの前にはあたらしい橋がかけられ、川の護岸や道路もきれいに整備されている。



上の画像は2018年のものだ。ダムのまえに鉄橋なく、痛々しい災害の跡をみせていた。只見線が復活してよかった。私はてっちゃんではないのだが、只見線にはのってみたいとおもっている。



会津川口駅にたちよった。川口の町は大きいとおもったが、商店はほとんど営業していない。買い物客は会津坂下にいってしまうようだ。



国道400号線を南下してゆくと睡蓮のさく池があった。赤い可憐な花が清々しい。



余裕のある方が、自分の趣味と皆をたのしませるために、そだてているのだろう。



玉梨とうふ茶屋にたちよった。前から気になっていたし、9時前から営業していたので入ってみたのだ。



店内は奥がふかい。



調度は民芸調で、テーブルの下は池になっており、ガラス越しにチョウザメがおよいでいるのがみえる。なんとも不思議な空間だ。



豆腐のメニューがいろいろとある。しかしひとりなので看板メニューの青ばと豆腐550円をたのんだ。



青ばと豆腐は大きい。ふつうの豆腐の倍くらいある。しっかりとした豆腐で、かつお節としょう油をかけてたべるとかなりおいしい。私は大分の湧水茶屋の豆腐がいちばん好きだが、これは2番目にうまいと感じた。ただ大きな豆腐なので、たべているとおなじ味の単調さにあきてしまう。

  

そこで味変用の薬味がいきる。辛い味噌だれと生姜だ。



辛い味噌だれはパンチがきいていて、いける。酒のツマミに買って帰ろうかとおもったほどだ。



生姜は豆腐にまけてしまっている。やはりかつお節にしょう油、辛い味噌、の順だ。かつお節も上質でたっぷりとあり、高い値段も納得だった。ちなみに青ばと豆腐の持ち帰りは350円だ。店内だと薬味と山の天然水がついて550円也。



高梨とうふ茶屋の駐車場にはミゼットが保管されていた。気温は30℃になりここで長袖シャツをぬいだ。



昭和村をぬけて会津田島にくだると暑さがました。福島から栃木にはいると日差しがつよくなってくる。



栃木県鹿沼市を通過していると湯葉の製造販売の店があった。たまのや、という店舗だ。



ここで乾燥ゆばを買おうとすると、乾燥したものは京都のものなのだそうだ。ここは生ゆばと揚げゆばがあるとのことで、ためしに揚げ湯葉を購入した。生ゆばよりも持ち帰りやすいとのことなので。



ご店主が氷ったおからでゆばをサンドイッチにしてくれた。氷がわりのおからはサービスだ。これで35℃の路上をはしって自宅までもちかえることができた。揚げゆばは、湯で油ぬきしてから出汁で煮ると説明がはいっていた。湯葉は家内に好評だったのでまた買いにゆきたいとおもう。



昼食は会津田島あたりでとろうと予定していた。しかし時間が早かったので通過してしまい、タイミングをうしなってしまった。14時近くになって、たまたま通りかかった小山市の『みた食堂』にはいる。なんでもある町の大衆食堂だ。



ここでラーメンとカツ丼のセット1150円をチョイスした。



昔ながらの中華そばに、



手堅い味つけのカツ丼だ。これでスタミナをつけて灼熱の国道をはしってかえることができた。セローの燃費は脅威の52、4K/L。
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2023只見キャンプツーリング2

2023年09月06日 17時12分39秒 | ツーリング東北


只見線がトンネルからでて、またトンネルにはいる地点に休憩所があり、セローをとめた。



田子倉休憩所だっただろうか。ここに只見線の列車が走ってきてくれればよいのだが、本数がすくないから出会えない。結局このツーリングでは走っている只見線の列車には会えなかった。



田子倉湖畔までくだってきた。湖は近くからからながめても神秘的な魅力がある。ここでカワサキW650の方と会った。同い年くらいのライダーで、氏は只見町でパンクしてしまったそうだ。運よく自転車店の近くだったので、そこで手早く修理もしてもらえたとのこと。しかしタイヤはカワサキのショップで交換したばかりで、リムに異物がはさまっていたそうだ。ショップの考えられないミスで、W氏はいきどおっていた。



湖畔からダムの上にゆくことができる。堰堤から只見町方向をみるが、雲が気になってしまう。雨にふられたくはないのだ。



JR只見駅にやってきた。



駅のホームには案山子がたくさんいる。



しかしここは風がなくてひどく暑い。空の色もわるくなってきたので、スーパーのブイチューンで買物をしてキャンプ場にゆくことにした。



14時すぎに奥会津ただみの森キャンプ場に到着した。バイクのソロ・キャンプは1000円である。おどろいたことにキャンパーは私のほかにバイクの2台だけだ。ファミリーもグループもいない。キャンプ・ブームはおわったと聞いていたが、ほんとうだったのだ。野営は異様なほど流行っていたから、ブームがさってくれてよかった。これで落ち着いてキャンプができるというものである。



いつもは西のDサイトに幕営するのだが、今回は管理棟の前のCサイトに場所をきめた。



テントを張ってしまえば雨がきても安心だ。テントの前には中央炊事塔があり、その奥が管理棟だ。ソロ・ライダーのふたりは、管理棟横のBサイトに距離をとってテントをたてている。キャンプの用意がおわったのは15時だった。まだ飲みだすのははやいし、他にすることもない。時間を無為にすごすのは得意ではないので、只見の町を見にゆくことにした。



空は不穏だがすぐに雨はこないようだ。只見の町にゆき、国道から1本はいった通りを探索する。寿司屋やスナック、居酒屋があった。国道沿いには本屋に洋服店、自動車修理工場に重機の整備会社、W650氏がお世話になったとおもわれる自転車店もある。広場に蒸気機関車が展示されていたので見にゆくと、案山子がカッパをきてたくさんたっていた。



しかし只見の町で見るものはなくて、30分ほどでキャンプ場にもどってきた。管理棟の下にあるシャワー室にゆく。



夕立が気になるので、温泉でのんびりする気にはなれなかった。シャワーは200円である。



シャワーで汗をながしたあとで、タコ刺しで飲みだす。



私のいるCサイトにはほかにだれもいない。空いていてとてもよい気分だ。キャンパーはいないが、バンガローにはファミリーや若者のグループがいる。テントよりもそのほうが快適だろう。



雨がぱらつくのでセローにはカッパをかけておいた。



気分よく飲んでいるとトナラーがやってきた。なんでこんなに空いているのにわざわざこっちに来るのだろう。しかもそこはイベント・スペースでサイトではない。よしんば今日はそこでもよいと言われたとしても、トナラーはないだろう。しかも通路にペグを打っている。わからずにやっているのかな。まぁ、夏休みの父子キャンプなのでギリギリゆるす。私も何度もやってよい思い出になっているから。



タコ刺しがおわったところで焼肉を開始する。



スーパーに厚切りの肉は売ってなくて、豚肉ロースの薄切りにした。それにモヤシにシメジだ。酒を焼酎の水割りにかえて肉をやく。



空がゴロゴロとなりだす。虫がいるので蚊取り線香を足下においた。



肉と野菜をジンギスカン鍋でやく。



味つけは焼肉のタレだ。



こんなものだが、やけにおいしくて酒がすすんだ。キャンプではなにをたべてもうまいという法則は、いまだいきている。



焼肉がおわったところで夕立がきた。土砂降りの雨なのでテントににげこむ。空がとどろき、雷のおちる音がひびく。雷雨をツマミにマットの上で焼酎をやる。テントの外が光ってから、音がとどくまでの秒数をはかって落雷との距離を計算する。雷鳴はいちばん近くて2キロほどはなれていた。こうなるとキャンプではテントにとじこめられてしまう。それもまたよしなのだが、狭いところにずっといるのは、心地よいとはおもえない人もおおいだろう。キャンプは不自由なもので、その非日常をたのしむものだ。たのしいばかりではないから、万人にうけるものではない。それでブームは去ったのだろう。
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2023只見キャンプツーリング1

2023年08月30日 17時16分06秒 | ツーリング東北


8月19日。土曜日。福島県只見町にキャンプ・ツーリングにでかけた。天候は快晴。当日の埼玉、群馬の最高気温は35℃の予想で、夕方からは雷雨の確立がたかかった。



埼玉県の深谷市をはしっていると、バックを固定していた2本のストレッチコードのうちの1本がはじけとんだ。バチッという衝撃をかんじたのですぐにそれとわかった。GSにはいって点検すると、1本だけでも荷物は安定しているので、このまま走り、どこかでゴムバンドを手に入れることにした。燃費は43、2K/L。



国道17号線を北上して、群馬県水上町の月夜野道路情報ターミナルでやすむ。気温は沼田で30℃になった。これまでセローでキャンプ・ツーリングをしたことがないので、今回つかってみることにした。リヤ・キャリアにバックをつみ、ザックを背負っている。装備は最少にした。セローはDR650にくらべると積載量が少なくて非力だが、トラブルの心配がないのがよいところだ。



ふと見ると、切れたストレッチコードがリヤホイールにまきついている。



これはいかんとはずしておいた。



寒いほどに冷えている三国トンネルをぬけ、新潟県にはいると越後湯沢にくだってゆく。湯沢に入ると気温はあがってきた。30℃だ。去年利用した、へぎそばの中野屋・塩沢店には開店待ちの人が15人以上いる。それを見て先にゆくと『ひらせいホームセンター』があり、ゴムバンドを407円で買うことができた。切れたコードもツーリング中の北海道で買ったことを思い出す。そのときもホームセンターだった。




このころから日差しがつよくなり、ものすごく暑くなってきた。気温は35℃にたっした。



11時をすぎたので食事がとりたい。それも新潟だから、へぎそばがいいとおもうが蕎麦屋がない。ならばそばでなくともよいが、ローカルな店をさがすもみつからなかった。国道からそれて六日町の駅にたちよってみたが、食堂はなかった。



すすんでゆくと雰囲気のよい蕎麦屋があった。大崎八海そば・松よし、だ。



松よしに入ってメニューをみると、へぎそばはないので天ざるそばの大盛りをたのむ。1350円+200円で1550円だ。



そばは食感、喉越しともかなりよい。昨年利用した、先程開店待ちの人がならんでいた店よりも美味だ。



天ぷらのレベルも高い。若い板さんと私と同年くらいの女性のホール係りで営業しているので、最初は母子でやっている店なのかとおもった。しかしそうではなくて、八海山の麓に本店のある店の支店だった。そばはとても気に入ったのだが、接客がツンツンしているのがかなりのマイナスだ。そば湯もこないがランチはないのか。それともわすれているのか。ただそばはおいしいので、機会があれば本店にはいってみたいとおもう。



蕎麦屋から小出までは灼熱のロードだった。走っていればメッシュ・ジャケットが風をとおすのだが、信号待ちはつらい。新潟がこんなに暑いとはおもわなかった。小出で給油する。燃費は42、2K/L。国道やバイパスを70から80ではしってきたので燃費はよくなかった。小出から国道252号線で新潟と福島の県境にむかう。セローは55キロくらいで走るのが心地よいので、速い車やバイクが追いついてくると道をゆずった。国道沿いには昨年復活したJR只見線がはしっている。その鉄路が見えたので写真をとった。



新潟と福島の県境、六十里越トンネルについた。ここまで山をのぼってくると暑さはやわらいでいる。



福島県にはいって下ってゆくと田子倉湖がみえてくる。



すばらしい絶景だが雲がわきあがっているのが気にかかる。只見町の15時以降の降水確率は50パーセントなのだ。
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