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ツール・ド・フランスが日本にやってきた。
ツールをはじめて知ったのは中学一年の時で、ずいぶんと昔のことだ。
当時愛読していたサイクルスポーツという自転車専門誌に出ていたのである。
それによるとツールはフランスを一周する大レースで、フランスでは日本のプロ野球以上の人気があるという。
ツールの選手は英雄なのだそうだ。
当時の日本では、信じられないような内容だった。
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最近は自転車が人気になっているし、NHK・BSで中継されるようになったから人気がでているようだ。
いずれにしても40年近く前から見てみたかったツールが来るのだから行かないわけにはいかない。
さっそく会場のさいたま新都心にでかけた。
因みにイタリア一周のレース、ジロ・デ・イタリアというものもあり、私のロードのハンドルは、チネリ社のジロ・デ・イタリアという製品である。
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当日は台風の影響が残り雨だった。
前座のポイント・レース中は雨粒が落ちていたが、メインレースがはじまる15時には止んで晴れてきた。
上の画像がポイント・レースの様子である。
観客は3割ほどは自転車のテイストを感じさせる服装の人たち。
その他は知識のない、イベントにつられてきた人だった。
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レースがおこなわれたのは新都心のビル街。
2・7キロのコースを20周するだけだから、とても本来のレースとはいえない。
本番はアルプスの峠をこえて200キロ以上はしるのだから。
出場選手も少ないから、半分イベントみたいなものである。
でも、ツールの選手が見られるのだから贅沢は言えない。
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会場はすごい人だった。
首都圏のツールファンが集まったのはもちろんだが、コース沿いに二重、三重に人がたって選手を見ることができない。
選手のスピードも速いから、一瞬で通りすぎてしまう。
私は石垣の上にのって観戦したが、足元はこんな感じだった。
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別府選手が健闘した。
16周目からトップに立ち、果敢に逃げたが最後は今年のツールの覇者、フルームが順当勝ちした。
黄色のジャージ、マイヨジョーヌを着ている選手である。
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ポイント獲得地点をトップで通過するとポイントが得られる。
別府選手は何回か獲得していたが、外国の選手に譲ってもらった感じだった。
母国開催で花をもたせてもらったのだ。
もうひとりの日本人選手、日の丸カラーのジャージをきた新城選手は目立った活躍はなかった。
レース中は細かいことはわからない。
フルームが勝ったことだけ放送で知ったが、他のことは帰りがけに見た、街頭のテレビ放送で知ったのである。
しかし、当日は寒かった。
そしてずっと石垣の上にいたら、足がつってしまった。