佐久から蓼科スカイラインをのぼり、美笹深宇宙探査用地上局のパラボラアンテナにやってきた。美笹・深宇宙・探査用・地上局・である。
以前霧が峰にいったときに通りかかり、またたずねてみたいとおもっていたのだ。佐久から18キロの距離である。
パラボラの直径は54メートルもあるそうだ。こんなに巨大な科学的な建築物はなかなかみることはできない。ものすごい迫力である。
アンテナは圧倒的な存在感があるのだが、そのまえには林道があり、奥につづいている。オフローダーとしてはこちらの存在もみのがせない。
林道の入口ちかくに『ゆるぎ石』の案内があるのでみにいってみた。林道からのぼったところに、ひとかかえほどの岩があるが、ゆるぎ石の由来はわからない。
ゆるぎ石からパラボラアンテナをみる。アンテナのむかいにある林道は、地図によるとふもとの道につながっていて、臼田方向にゆく。来た道をもどるのはおもしろくないので、このダートをくだってみることにした。
落葉のつもった林道をくだってゆく。枯れ葉のしたには砂利がしかれている。
交通量はほとんどないようだ。
深い森のなかをひとりですすむ。人の気配がないから緊張する。
さぐるようにすすんでゆく。
雨水がながれてクレバスができた路面もある。
路面はバイクなら楽勝で、四輪でもジムニーや四駆の軽トラなら問題なく通行できる道だった。
4、2キロで舗装路にでた。出口に臼田宇宙空間観測所の看板がある。3キロでパラボラアンテナがあるとのことなので、立ち寄ってゆくことにした。この林道はふたつのパラボラアンテナの基地をつなぐ近道なのだろうか。それにしてはだれかがつかった形跡はなかったが。
山をのぼってゆくとまた巨大なパラボラアンテナがみえてきた。
臼田宇宙空間観測所には受付があり、名前など簡単なことを書けば見学できた。
しかもパラボラアンテナのカードまで用意されていた。カードは4種類あり、美笹と臼田のアンテナのものがあったが、ここ臼田のものをいただいた。
美笹のパラボラもすごかったが、臼田も迫力がある。
ここはすぐ近くまでゆけるのがいい。
製造は三菱電機だ。三菱電機はこんなに技術力があるのに、品質検査の不正でそれを台無しにしてしまった。まことに残念だ。関係がないわたしがそう慨嘆する。襟をただして復活してくれよ、三菱電機。
アンテナのまわりには地球のちかくの星の説明があった。太陽は直径が地球の109倍。重さは33万3千倍なのだそうだ。こんなことは知らなかったからとても新鮮だ。
アンテナの奥にはJAXAの観測所がある。
ここまで足をのばしてよかった。
臼田の町にくだり、味蔵・コロナ食堂に昼食にいった。何ヶ所かあったゆきたかったお店のひとつである。
メニューをみると天ぷら推しのようなので、天丼の海老1本増し、を注文した。
まずお茶と野沢菜、キムチがきた。民芸調のしぶい店内である。
大海老3本の天丼、1050円。なつかしい昭和のあじわいだった。
道の駅にもどってきた。車とバイクがたくさんきているが、第3駐車場は場所がわるいのですいている。
バイクをハイエースにつみこむと、道の駅でみやげをかって帰路についた。セローの燃費は46K/L。ハイエースは8、5K/L。