10月29・30日と奥多摩にサイクル・キャンプに出かけた。
目的地は奥多摩駅近くの氷川キャンプ場だ。
日帰りできる場所だが、キャンプ道具を積んでいくためと、キャンプを楽しむためにここに決めた。
朝ゆっくりと出発して昼過ぎに青梅の町に入った。
青梅駅の近くに行くと、めぼしい店がなくなってしまうとわかっていて、そこに着いてしまった。
この先は登りになるので食べておかねばならない。
食物がサイクリストのガソリンなのだ
駅の近くのラーメン屋に入り、カレーライスとラーメンを注文。
しかし失敗。
ここは高くて・・・。
この付近は私の鬼門だ。
青梅から登りとなるが思うように走れない。
しばらく自転車に乗っていなかったから体がなまっているし、キャンプ道具も重いからだ。
バテバテとなって、14時に奥多摩駅近くの氷川キャンプ場に到着した。
まだ時間があるから、体力さえあればこの先の奥多摩湖まで登るのだが、もうギブ・アップだ。
キャンプ場にチェックインする。
テント持ち込み1泊は700円。
自転車の駐車場代は無料だ。
キャンプ場は川原だが高台にテントを張るように指示される。
雨は降りそうもないが、ダムが放水することもあるのだろう。
テントが並んでいるいちばん左の赤いテントが私のもの。
キャンプ場は上部が高台となっており、川に近づくにしたがって低くなっている。
テントは自転車用に新調した。
プロモンテの山岳用軽量テントだ。
1.3キロと軽量なのがサイクリングにはなによりである。
テントを設営していると、隣りに4人の若者が入ってきた。
奥にもカップルがテントをたてる。
隣りが近すぎるのが気になるが、奥多摩だから仕方がないだろう。
近くにある温泉、もえぎの湯にいく。
ここも混んでいる。
男は入場制限をしていて、入っても洗い場が順番待ちだ。
料金は750円だがキャンプ場にあるサービス券で600円になった。
奥多摩駅入り口にある商店まで歩いて、食材と酒を買ってきた。
サイクリングだと腹が減るのでスパゲティー300グラムと、それで足りないといけないから豆腐と豚バラも買ってきた。
酒も多めに入手したが、いずれも買いすぎてしまったようだ。
冷えてきた。
冷奴ではなく湯豆腐を食べたい気温だ。
豆腐と豚バラでビールを飲みはじめ、奥多摩の地酒、沢の井をやる。
さらに冷えてきたのでヒートテックの上下を着込み、まさかにために持ってきたヘビーデューティーなフリースを着て、その上にカッパも羽織った。
これでちょうど良いが、くるぶしまでしかない靴下を履いている足が冷えて困った。
豆腐と豚バラだけで満腹となってしまった。
テントに入って横になり、焼酎の水割りを飲みすすめていると、ラジオを聴いているうちに寝てしまった。
夜中の1時半にトイレに起きると隣りの若者はまだ飲んでいる。
焚き火をしている人も点々といた。
ここは混んでいるが直火で焚き火ができることが魅力だろう。
しかしこう人が多くては、立ち・・・もできないから、不自由だ。
5時20分。
まだ暗いが起床し、出発の準備を開始する。
朝食のインスタントラーメンを作るが、ガスストーブの火力が弱い。
ガスの残量がないのかと思ったが、帰ってみると正常に燃焼したから、寒さのためだった。
気温は10℃以下と思われる。
6時半には準備が整いキャンプ地を後にするが、テントが立ち並んでいてすすむのに苦労するほど。
シーズンオフにこれだけ混んでいては、もうここには来ないであろう。
このあたりに空いているキャンプ場はないものか、知っていたら誰か教えてください。
私のよりもずっと新しいトーエイ・ランドナーを所有しているという茨城の青年と話をする。
彼のトーエイのロゴはもっと立体的で、そして私の30年前のランドナーがクラシカルなのに目を見張っていた。
彼はバイクのカブにも乗っているそうだ。
昨日とは逆に青梅にむかって下ってゆく。
自転車はやはり良い。
じっくりとペダルを踏んで自力ですすんでいく感触と、ゆっくりと流れる風景。
思索しながらスポーツできる特質が。
交通量のない時間を使うためだろう、走り屋風の車とバイクが山をのぼってくる。
また、ツーリングを楽しみにきたバイクも多いが、古いモデルが眼につく。
ZⅡ、GS750、CB750F、Z1300、Z1000R、S30フェアレディーZ。
たぶん同世代の人たちだろう。
埼玉県の飯能に行きたいので青梅から山越えのルートをとる。
分岐で地図を見ているとサイクリストのグループに挨拶された。
10代から60代までのロードバイクの男女だ。
彼らは奥多摩の山にのぼっていった。
青梅街道から折れると、出だしからすごい坂。
死にそうになってその急坂を登ると、下りとなり、しばらくは穏やかな山間地を行く。
柿がなっている。
紅葉は奥多摩駅付近がはじまりで、この辺りはまだだ。
飯能に入る手前にまた急坂があり、死に物狂いで越えていく。
やっと飯能の町に入ると、久しぶりに来たので町は大きく変貌していた。
発展していて驚いてしまう。
東飯能にいって、目的の『あけぼの子供の森公園』をさがす。
ここにムーミン屋敷があるのだ。
駅前の地図を見ると公園はあったが、なんとずっと里にあり、
わざわざ山越えなどしないほうが良かったことを知って、ショックを受けてしまった。
死に物狂いで坂を登ったのに、その必要がなかったなんて。
公園のムーミン屋敷に到着。
ここは小さな子供が喜びそうなところだが、大人も童心に帰れる。
ムーミン屋敷の内部は、子供の秘密の部屋や小さなテントやベットなどがあって楽しい。
あけぼの公園を出て自宅にむかう。
昼時となったところでガストがあったので、サービス・キャンペーン中のチーズ・イン・ハンバーグ390円ライス大盛りをオーダーする。
これはお得だ。
これだけでは足りないので、ふだんはまず食べないグラタンを追加。
こういうところでないと食べられないから。
そして最後の水分補給。
これまた日常ではまず手をださないコーヒー牛乳で水分と糖分をとる。
それだけ体を酷使しているのだ。
無事に帰宅したがサイクル・キャンプ、サイコーだ。
また行ってしまいそう。