8日目の午後。神田日勝記念美術館をでると昼時となっていた。昼食は帯広のローカル・カレー店のインディアンにゆきたい。帯広にゆくと遠回りになるが、旅ではやりたいことをしないと悔いがのこるので、インディアン西18条店にむかうことにした。
インディアンはルーが何種類もあり、辛さやトッピングもえらべるシステムなので、注文にまよう。ライスは並が280グラム、大は400グラムとのこと。そこでインディアン・ルーのハンバーグ・カレーの並を注文した。料金は637円である。カレーはマイルドなものだった。凝った味つけではなく、毎日たべられるふつうのカレーだから、帯広のソウル・フードとよばれるのがよくわかる一皿だった。☆5点満点平均3点で3、3点。帯広は暑かった。信号待ちで直射日光にあたると汗をかくほどだ。
14時に道の駅ピア21しほろにもどってきた。これで今回の旅のオートバイでの走行は終了した。バイクを車に積み込んで、道の駅でみやげ物を買うが、NHKの朝ドラがこの辺りを舞台としていることを、ポスターを見て知った。しかし神田日勝が登場人物のモチーフになっていることは知るよしもなかった。ハイエースで旭川にむかう。今夜は旭川で飲みたいと思っていた。
国道273号線を北上してゆくと幌加温泉から雨がふってきた。予報があたったのだが、車に乗りかえた途端なのでタイミングがよかった。
三国峠手前の樹海にある高架橋。
この山岳路はツール・ド・北海道のコースになるようだ。
層雲峡の流星の滝と銀河の滝にたちよった。
雨なのですいていた。
昨年も利用した、旭川の大雪の湯にやってきた。440円ではいれる大型銭湯だ。石けんとシャンプーはないがゆったりとすごせた。
道の駅あさひかわに車をとめて、旭川の有名居酒屋店の独酌三四郎にやってきた。2011年ころから来たいと思っていてやっと暖簾をくぐることができたのだ。
カウンターにひとつだけ席があいていた。生ビールでスタートする。つきだしは酢大豆で箸袋には手書きで風とある。
ツブ貝の刺身1000円。これは上物だった。
三四郎は女将さんが主役だ。年は70くらい。背の高い知性的な女性で、押しがつよい。ちょっといないタイプである。ご主人はいなかった。
ビールを飲み終えたので名物だという焼酎のとうきび茶割りにする。香ばしいがうすい。
タコの串焼き650円。タコはコリコリでうすいしょう油味だ。たべるとタコがほんのり甘い。
酒のリストを見る。
旭川の国士無双・烈の熱燗にした。お猪口がいい。
渋い店内のようす。ここは女将さんが客を仕切るところがある。あれがいいんじゃないの?、と。名店とよばれているから、客もそれにしたがっていて、それが気に入らない。
万願寺とうがらしを焼いてもらう。
焼いたとうがらしを切って鰹節をかけたもの。550円。この店の料理は刺身か焼き物だ。手はこんでいないが素材がよくて、誠実な仕事をするからとてもおいしい。でもこれなら自分でもできそうである。
最後は冷酒でしめた。この小皿も味がある。
お会計は5400円とよい値段だ。文化的で、高くて美味しい店。ただ客のほうが気をつかう。☆5点満点平均3点で3、9点。もっと気楽に飲める居酒屋のほうがいいな。
雨の旭川をぶらぶらとあるいて車にもどった。
車の走行距離165キロ バイクの走行距離182、5キロ ダート17、5キロ