12月24日。日曜日。2024年シーズン1日目のスキーに群馬県の川場スキー場にいってきた。今回も前日の夕方にでて道の駅川場田園プラザで車中泊をした。夜は鍋とサンドイッチで一杯である。2023年シーズン36日目の車中泊。
翌日の朝。川場スキー場のツィッターをチェックすると、天候は晴れ。気温-6、6℃。コースは雪不足で2コースのみ。道路には積雪があるとのこと。川場へのアプローチは急坂だ。私のFRのハイエースはスタッドレスを装備しているが、坂道によわいので、チェーンを巻かなければならない。それは面倒なので無料のシャトルバスを利用することにした。
早朝の田園プラザ。
ここにはゴミ箱があるのでゴミをすてさせてもらった。
車中泊をしたのは第2駐車場で、シャトルバスが発着するのは第4駐車場だ。
第4駐車場に移動して、8時のシャトルバスにのりこんだ。バスは大型だとおもっていたがマイクロバスだった。
車内は満席にならないほどの混みぐあいだ。バスは急坂の圧雪路をのぼってゆく。道はきびしく、自分の車でこなくてよかったとおもった。
20分弱でスキー場に到着した。立体駐車場のエレベーターで7階にのぼり、シニア1日券を購入する。前回来たときはリフト券を買うのに行列していたが、今回は待ちなしだった。シニア1日券は5200円でデポジット料500円を足して5700円となる。ただ私は川場スキー場を運営している、日本スキー場開発の株主なので、株主優待券で1500円引きの4200円になった。帰る際にデポジット料の500円を返金してもらったから、3700円である。
シーズンの初日だし、昨シーズンの最後に右膝をいためているので、初心者コースの桜川コースを慎重にすべる。心配だった膝はいたまなかった。雪質は圧雪でやわらかい。ポジションとフォームに注意し、谷スキーをなるべくつくるように意識して、ゆっくりと桜川コースを3本まわした。
ブーツも新調したので足にあっているか不安だった。しかしこちらも大丈夫だった。
雪不足でリフトの下の熊笹がまだ見えていた。
無名峰や高手スカイラインのコースは雪がうすいのが見てとれた。
4本目から中級コースの白鳥ダウンヒルにゆく。ここは手ごたえがあるが、590メートルと短く、初心者コースの桜川コースに接続する。リフトは2本うごいているが、コースは実質1本という状況だ。これでリフト券は正規料金で、駐車場も有料だから空いてる。私は株主だからスキー場が儲かるのを歓迎するが、そうでなければ他のスキー場に行くのではなかろうか。私のホームグラウンドのホワイトワールド尾瀬岩鞍も、雪不足でオープンしているコースはまだ2本だが、初滑り料金で駐車場は無料だ。新潟のかぐらはたくさんのコースがオープンしている。
白鳥エキスプレスのリフト降り場からゆける、白鳥スカイラインとシャミンダウンヒルも閉鎖されていたが、もう少しでオープンできそうだった。
リフト下のオフザピステのゲレンデに雪はついていない。
これではまだ相当に降らないと滑走はできないだろう。
昼はおにぎりやサンドイッチなど。ひとりなので、レストランにすわれないのではなかろうかと考えて用意してきたのだが、ガラガラだったからその心配は不要だった。
午後も白鳥ダウンヒルをまわす。少し足にきたが疲れるほどではない。斜面の手ごたえがないからだ。リフト待ちは最大で10人ほどだった。
しだいにコースは荒れてきた。小さなコブができてアイスバーンもあらわれる。こうなるとフォームがくずれてしまう。すべっていると飲食物の持ち込みは禁止されていると放送している。マジで?、知らなかったがそんなスキー場はほかに知らないな。
リフトは4時までだが3時半にあがった。スキー・スノボ・アプリのスノーウェイによると、リフト乗車23回、滑走22本、滑走距離44、6キロ、最高速50、7キロ、と記録されている。手ごたえのないコースだったが、シーズン最初の足ならしにはよかった。
4時のシャトルバスにのせてもらった。
道の駅の田園プラザにもどり店内を見てまわる。
売れ残っていたキャベツと野沢菜をゲットした。
12月10日。日曜日。あたたくなるとの予報なので、茨城県の筑波山にツーリングにゆくことにした。目的地は関東の清水寺とよばれている西光院だ。国道を北上して茨城県にはいり、スーパーのトライアルでトイレをかりた。
国道125号線をゆくと筑波山がみえてきた。今回の相棒はDR650RSである。今朝はキック6回で始動したが、暖機中にエンジンがとまってしまった。さらにキック3回で再始動だ。気温が低いせいか、走りだしてもアイドリングが不安定で、信号待ちでストールしてしまう。二車線道路の追い越し車線でエンジンがとまってしまったから、うしろの車に手をあげて、バイクを押して路肩に移動した。信号が青になったタイミングだったから、冷汗をかいたぜ。その後はキック4回で再スタートだ。アイドリングはスクリューをまわして上げておいた。
筑波山のふもとまでやってきた。ここから県道42号線で筑波山にのぼり、山腹をまわって山の西側にむかう。
2輪通行禁止の県道236号線との交差点までゆくと、道が五差路か六差路になっていて、どちらにすすめばよいのかわからなくなった。ロープーウェイにまがってゆくところだ。
地図を確認して、細い道の県道42号線をすすんだ。
その県道42号線はものすごい急坂の下りだ。路面に溝がほってあり、しかも道がせまい。ローギヤでエンブレをきかせてくだる。上の画像がその路面で、写真ではその急さがつたわらないが、すすむのが不安になるような道だった。
急坂は2キロくらいだろうか。その後は道幅もひろがり、走りやすくなった道で山をくだってゆく。ふもとには果樹園があって、柿を買いに来ている人たちでにぎわっていた。
先日ひさしぶりにDR650のオーナーズ・クラブの集まりがあった。その席でセローばかりに乗っていて、DRは走らせていないのではないかとの指摘があったが、2台とも週に1回は動かしているのである。しかしセローにくらべると、DRはキックだし、ストールもする。重いし、振動も音もおおきいから、まことにあつかいづらい。でも、そのワイルドさが魅力ではあるのだが。
すすんでゆくとパラグライダーがたくさんとんでいる。30人は空にちらばっていたのではなかろうか。そしてハングライダーも1台空をまっていた。
小幡の交差点ちかくに蕎麦屋があった。昼時だし、ほかに食事処はなさそうなのでここに入ることにする。中津川というお店だった。
店にはいって席につくとお茶と先付けのような料理をだしてくれた。こういうのがうれしい。
海老入りかきあげ天そばの大盛りをおねがいする。1500円+300円だ。
常陸秋そば。新そばの手打ち。
かきあげが分厚かった。箸でつかみづらいほどのボリュームだ。海老がおおい。
小さな炊き込みごはんがつくのもいい。大盛りはいらない量だった。
小幡の交差点からフルーツラインにはいるとパラグライダーのスクールがあった。だからたくさんのパラグライダーがとんでいたのだ。県道から山道にはいり、東筑波ユートピアという施設のとなりにある西光院に到着した。
あるいて境内をすすむと本堂がみえてくる。崖の上にたつ、懸崖づくりという様式で、景色がよいので関東の清水寺とよばれている。本堂の舞台からは真壁の町を見下ろし、遠く霞ヶ関まで見ることができた。しかしここは地元の方の信仰の場であるので、撮影禁止、飲食禁止、ペットを抱いての入場も禁止、ヤッホーと叫ぶのも禁止、などと注意書きがでている。マナーのわるい人がたくさん来たためだろう。
本堂からの撮影は禁止なので、本堂のわきの木のあいだから見える風景を記録した。
西光院から北にすすみ、真壁の町に山をくだることにした。
県道41号線、県道132号線で筑波山の北から東をまわり、下妻にむかう。ガスをいれると燃費は19、3K/Lだ。
道の駅・まくらがの里・こがで休憩するとヨンフォアが3台ならんでいた。真ん中は純正の紺ではなくて黒だ。やんちゃ系のカスタムで、わたしの好みではないな。
この日の最高気温は19℃だった。
10月の日曜日。大分で居酒屋に入ることにした。人気店の『こつこつ庵』にゆきたいのだが、日曜は休みなので、去年も日曜日に利用した『紙ふうせん』にむかう。すると紙ふうせんもやっていない。当てにしていたのでがっかりだ。そこで大分の郷土料理のだんご汁のある店をさがしてあるくと、駅前にある、かんてきや、をみつけた。店の前のメニューにだんご汁があったのだ。
炭焼きダイニングバー・かんてきやは、お洒落な雰囲気の店だ。私はプレミアムモルツ、家内はまるで梅酒なノンアルソーダでスタートする。だんご汁を注文しようとすると、品切れだ。むむ、これが目的だったのに、残念。
まずカツオのたたきをチョイス。オニオン・スライスの上にカツオをならべてニンニク・チップなどの薬味をちらした一品。センスのよい盛りつけで、カツオのたたきが一味ちがうようにかんじられた。
家内は椎茸ステーキと焼き牡蠣を注文した。
椎茸ステーキはおもっていたよりもすごいのがでてきた。大分名物のしいたけが映えている。肉厚のどんこのバター・ステーキで、ふっくらとしてゆたかな味わいだ。これはシンプルな料理なので、自宅でもマネさせてもらった。
焼き牡蠣。炭焼きダイニングの実力発揮。
こうしてテーブルにならんだ料理を見ると、この店をえらんでよかったとおもうよね。
大分でしかみないニラ豚をオーダーする。豚バラとニラ、もやしをいためたボリューミーな一品。鍬焼きスタイルでやってきた。かんてきやの料理はどれも手がこんでいて、洗練されている。
ビールから、かぼすゆずビームハイにする。これを2杯。
〆はふわとろぽてさら。これまた凝った一皿だった。ポテサラにふわとろの玉子焼きがのっている。お会計は7040円。
2019年から5シーズン使用したブーツが、昨シーズンから水漏れするようになった。スキーをすると毎回両足の靴下がぬれてしまうのである。これはとても不快だし、インナーがへたってもきているので、ブーツを買い換えることにした。
私の使用しているブーツはラングで、レーシング・モデルの下のランクのものである。そのブーツをもってショップにゆくと、ラングをはいていて、気に入っているのなら、またラングにするのがよいとのこと。そこでニューモデルを試着してみると、ぴったりである。これに決めようかとおもったら、お店の方が念のために、こちらもはいてみてとノルディカのブーツをもってきてくれた。ノルディカをはいてみると、こちらのほうがシェルが小さくて堅い。ラングよりもレーシーな印象だ。ノルディカは足の甲があたって痛いので、ラングに決定した。
新ブーツのモデル名は、古いものとおなじRS130というもので、フレックスが130である。新旧のちがいはブーツの幅で、旧ブーツは97ミリ、新ブーツは100ミリと3ミリひろくなっている。私は右足が左よりもわずかに幅広なので、97ミリではシェルにあたって右足だけ痛いときがあった。新ブーツは余裕があるからそれもなさそうである。
箱書きを見ると、旧ブーツはパワー・ブルーとあり、新ブーツはレジェンド・ブルーとあるから、新ブーツのほうがゆるいタイプなのだろう。
ソールは前回からシダスのものをすすめられてつかっている。とても感触がよいので、今回もソールをかえてもらった。シダスのソールは、フィット感とサポート力の高いハイパフォーマンス・インソールと説明されているものだ。ところでスキー用品は値上がりしていると聞いていたが、そのとおりだった。前回ブーツを買ったときよりも、30パーセントはあがっているのではなかろうか。まぁ、値上がりしていても買うんだけどね。
国道465号線で内房の海岸線にでて、海沿いの国道127号線を南下する。この道路からはダイナミックな海岸線がよくみえた。道の駅きょなんで休憩して、となりにある千葉の地場スーパーのオドヤをのぞいた。格安の海鮮丼があって昼食はこれにしようかと考えたが、この先に気になるお店があるのでやめておく。道の駅きょなんは空いているから、次回はここで車中泊をして、刺身などをオドヤで買い、ひとり宴会するのもよいなとおもったりした。
豊岡海岸にたちよった。
走りながら海を見るのではなく、バイクをとめてながめたかったのだ。
館山を通過して洲崎にむかうと、行きたかったお店の『多津味』に到着した。多津味は2010年『何房サイクリング完結編』と2015年『2015年初キャンプ千葉ホーリー・ウッズキャンプ場3』で利用している。とてもおいしかったので再訪したいとおもっていたのだ。
店内にはいりメニューを見て黒潮定食をたのんだ。前に来たときもそうしたと記憶していたので。しかし帰ってからたしかめてみると、以前は上から2番目の潮騒定食にしていたのだった。
料理はたいへんな手際のよさで提供された。上の画像はすべてがそろった状態だが、まず刺身と小鉢がきて、サザエのつぼ焼き、天ぷら、とつづく。
茶碗蒸しと小鉢。
刺身はサゴシ(サワラの子)、ソーダカツオ、カンパチ、イトヨリダイ。イトヨリダイははじめで、白身で淡白。ソーダカツオは船釣りをしていたときは外道としてすてていた。でもこれはうまかった。ソーダを見直したよ。
アジのたたき。たっぷりとあるのがうれしい。小型なら二尾で大型ならば一尾分だった。
サザエは肝まで引き出してから炊いてあった。飾り包丁がはいっていてたべやすい。上品な味つけ。
海老天の下にアジのてんぷらがある。料理はとてもおいしかった。そして絶妙にタイミングでごはんのおかわりなどに気をくばってもらえる。8年もこなかったのが悔やまれるクオリティーだった。
デザートのメロン。これはたいしたご馳走である。
贅沢したな。でも8年ぶりだからいいでしょ。
来た道を引き返して、館山から国道128号線で西にすすみ、国道410号線で北上する。久留里から県道93号線にはいった。
県道をつないでゆく。
小湊鉄道の月崎駅にたちよった。よい雰囲気である。
山の中の県道は、ここが千葉とはおもえないおもむきだ。
道の駅にもどってきた。これでツーリングはおわりである。セローをハイエースにつみこむ。
バイクをタイダウン・ベルトでがっちりと固定した。
最後にお世話になった道の駅で買物をする。名産のみかんは小ぶりだったがとても甘かった。それとレンコン。
11月4日。土曜日。道の駅むつざわの朝。霧がでている。この日もたくさんの車が車中泊をしていた。この道の駅には温泉もあるし、コンビニとスーパーが隣接していて便利だから、たくさん集まってくるのだ。でもマナーに気をつけないと、車中泊はあやうくなってしまうとかんじる。
となりのバンの人が荷物の整理をする音で目がさめた。朝食はカップ麺だ。
駐車場のいちばん隅が空いたので移動する。ここはバイクを横においておくことができるベスト・ポジションだ。
この日もセーターを着て走りだす。やはり手はつめたい。県道150号線で南下して大多喜にでた。夷隅川の橋の上から川や山なみを見ると、霧が晴れてきていた。
国道465号線で西にすすみ、ツーリング・マップルで、千葉で唯一ダートの表示がある大福山林道にむかう。目印はくらたまトンネルで、林道の入口には警備員さんがいて、私が侵入しても何も言わないが、トランシーバーでどこかに通信をしていた。
山をのぼってゆくと丁字路があり、直進方向はトンネルで通行止めだ。トンネルの先には倒木が見える。右折してすすめるが、ここに警備員さんがいて、どこまでゆくの?、と聞く。この先にジャリ道があるんですが、そこをはしりたいんです、と答えると、このまますすめばダートになる、とのこと。工事をしているんですか?、と問うと、工事はしていない、とのこと。ではなんなんだろう。この方もまたトランシーバーでどこかに通信をはじめた。
上ってゆくとダートになった。
走りやすい超フラット・ダートだ。
ダートは2キロだがその間にも警備員さんがいて、トランシーバーで通信をしている。
ダートの途中に大規模な産廃場があった。だから警備員さんがたくさんいたのだとおもう。
ダートの終点から大規模な産廃場を見下ろす。ゴミの埋立地は必要なものだが、あまりにも広大な土地の山をけずり、谷をうめてつくっているから、かなしくなってきた。ここは産廃銀座なのだ。
この先は舗装林道がつづくので、来た道を引き返すことにした。また2キロのダートをはしって山をくだってゆくと、どこまでゆくの?、と聞かれた警備員さんが、ダンプカーが来るから気をつけて、と言う。警備員さんたちは、この細い林道の交通の安全を確保するために、トランシーバーでやりとりをしているのだとわかった。あのダートをダンプも通っているのだ。山をくだってゆくとダンプとすれちがう。産廃銀座と警備員さんの人の良さとの落差が、なんだかわりきれない気持ちにさせる。千葉のダートは複雑だ。