会津若松の富士の湯をでて、スーパーで食材を買い、今夜の宿泊地の道の駅裏磐梯にむかう。距離は30キロで1時間でつくとナビは言う。
ナビが案内するのは、細い道路や旧街道、田んぼの中のすごい道だった。
桧原湖の近くにある、道の駅裏磐梯に19時に到着した。さっそく夕食をはじめる。
まずは馬刺しにビールである。にんにくのきいた味噌ダレでたべる赤身がうまい。
ランドナーの横で一杯やるのは格別である。
つづいてステーキ。今日は体を動かしたから肉祭りである。
ステーキを半分にカットして焼いてゆく。
美味しそうに焼けたが、これが硬いのなんの。筋が多くて噛み切れない。因みにカナダ産牛ロース588円で25%引きだった。
牛肉が硬すぎて顎がいたくなったので野菜でひと休みだ。
残りのステーキ。
細かくカットしないと食べられない。そういえば昨年の北海道トランポ林道ツーリングで、釧路のスーパーで買ったステーキもとてつもなく硬かった。
最後にバジル・ソーセージ。
これは柔らかくて絶妙なうまさだった。明日は午後から雨の予報なので、早い時間に桧原湖を一周しようと思う。
翌日は朝から雨だった。それも強い降りである。これでは自転車で走れないので、車で桧原湖をまわることにした。
昨夜は冷えた。寒くて目がさめほどである。常備してある毛布をかければあたたかく、安眠することができた。
道の駅を出発して桧原湖にでると、左折して時計回りに湖をまわることにした。すぐにトイレのある駐車場がある。自転車で走るなら、ここに車をとめておこうと思っていたパーキングだ。
パーキングの前には湖がひろがり、釣人の船がたくさんでていた。
湖の見えるポイントがあると車をとめてゆく。
雨降りだが景色はすばらしい。
船はバス・ボートが多いようだ。何十年も前にスキーに来たときは、氷った湖の上でワカサギ釣りをしている人がたくさんいた。冬は今もそうなのだろうか。
道は狭い。
湖の東側はバス・ボートをのせたトレーラーをひく車がたくさんいて、ここがバス釣りのメッカなのだと知った。
白河にあるラーメン屋のとら食堂にゆくことにする。昨年利用しようとしたが、あまりにも混雑していたので断念した店だ。今日は悪天候なので空いているだろうと考えたのである。途中にある道の駅天栄で地物の野菜を買った。雨はひどい降りだ。桧原湖は14℃だったがここは19℃だった。
10時半にとら食堂についた。営業は11時からである。
入口に名前を書くようになっているので、記入して車で待つことにする。順番は16番目だから、狙い通り雨の日は空いているなと思った。
10時50分に店の入口に行くともう客をいれている。順番をとばされたのではないかと思ったが、新型コロナ・ウィルス対策で、満席にしない運営なのでまだだった。
11時35分に席に案内された。小上りの4人掛けのテーブル席にひとりである。頼んだのはワンタンメン970円の大盛り220円の1190円だ。
8分でワンタンメンの大盛りがやってきた。丼が大きい。ラーメンはオーソドックスな外観だ。スープを飲んでみると、しょっぱい。しょう油が前面にでている味つけである。ただたくさんの人が集まるのがわかるラーメンだった。
手打ち麺はやわらかい。チャーシューは丸いものとメンマのように見える細長いものがあり、部位がちがっている凝ったものだった。メンマはおいしい。店の運営もそうだが、真面目なラーメン、誠実な料理だ。食材もよいものを使っているのだろう。一方でしょっぱいのは田舎の味つけで、洗練されてはいなかった。
このラーメン、30年前はとても美味しかったと思う。でも今となっては首都圏の人気店のほうが上だ。わざわざここを目指してゆくほどでもないと思う。近くにあって、待たずにすむならたまに利用する感じである。
しょう油の角がたっているスープは、刻みタマネギをいれるとマイルドになる。
これを昔からやっていたのなら、とてつもなく斬新なアイデアだったと思う。☆5点満点平均3点で3、5点。
食後はノンビリと帰宅した。