放浪のページ別冊ブログ

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釧路の洋食店 麻里の

2016年12月24日 09時27分07秒 | グルメ北海道


2016年9月の北海道ツーリング。釧路で昼時となった。ガソリンが少なくなったので、ホクレン(GS)に入ったついでに近くのおすすめのお店を聞いてみた。するとこの先に日本橋というそば家と2件の洋食店があり、その3件がおすすめとのこと。

国道44号線を釧路から別保方向にすすむと、メルヘン調の建物の洋食店がある。雰囲気がよいのでここに入ることにした。



それが『レストラン 麻里の』だ。



ランチ・タイムで店内は賑わっている。カウンターに腰をおろして、ベテランのウエイトレスさんにおすすめを聞くと、ハンバーグとのこと。でも、隣りの男性が食べている料理に目が釘付けになってしまった。メニューに写真つきで紹介されている四つの料理のひとつ、右上にある目玉ハンバーグスパミートだ。

お得なランチ・メニューやご当地B級グルメのエスカロップもあるが、目玉ハンバーグスパミート1050円を注文した。



料理は10分ほどでやってきた。鉄板のステーキ皿の半分にハンバーグがのり、のこりの半分にはミートソース・スパゲティーが盛られている。その中心には目玉焼きがトッピングされている素晴らしいB級グルメだ。これが嫌いな人はいないのではなかろうか。



デミグラス・ソースのかかったハンバーグと甘めのメートソースのスパゲティーは万人に受け入れられる味だ。ハンバーグは200グラムはありそうで、スパゲティーも150グラムはあるだろう。鉄板は熱してあるので、ハンバーグは熱々で、パスタは焼けてパリパリとしてくる。その食感もたのしい。

ハンバーグとミートソースの上で玉子焼きをくずして食べると、たまらない満足感を得られた。

ここは料理を父と娘が、ホールは母が担当しているように感じられた。接客もよかった。店名の由来は、娘さんが麻里さんなのかな、それともお母さんの名前かな、と考えてしまった。

5店満点で3,5点。
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根室・花咲港にあるカニの直売所 大八食堂

2016年12月17日 10時07分41秒 | グルメ北海道
2011年の北海道ツーリング。

花咲ガニが食べたくて根室の花咲港にやってきた。



北海道には美味しいものがたくさんあるが、私はこれがいちばんだと思っている。



7・8年前にも利用した漁港入り口の大八食堂にはいる。

食べていく? それとも送る? と聞かれたので、食べて送る、と答えた。

カニは茹で上がって店頭に並んでいる。裏で釜茹でにしているのだ。どのカニを食べていくかと問われて、ひとりなので小さなもの、600グラムで1800円のカニをえらんだ。



店内のカウンターにすわるとカニとともに、サービスの鉄砲汁と秋刀魚の刺身をだしてくれる。
鉄砲汁は出汁がでていて美味しい。
私はこの店以上の鉄砲汁を知らない。
秋刀魚は凍っていてルイベのようだが、ネギがたっぷりとかかり、脂が乗っていてとろけるようだ。
秋刀魚は一味をかけて食すのがよいそうだが、それを聞き逃して醤油で食べてしまった。
一味でも味をたしかめたかったのが残念である。



それよりも何よりも美味いのが花咲ガニだ。
カニの中でいちばん味がよいのが花咲だと思う。
問答無用の美味である。

カニはまず足をすべて折り、腹についているはかまをはずして、胴から平らげていく。
カニ味噌がたまらない。
つぶづふの内子は味がなくて苦手なのだが、それも食べてしまう。
その後に足にとりかかり、40分ほどで完食した。
これが1800円は安い。
札幌や函館よりも格段の安さだ。



食べ方がわからない方は、親切に教えてもらえる。

食後は土産にカニを発送した。
首都圏への送料は1600円ほど。
カニを送るだけでも喜ばれるが、それが花咲ガニとなると一際である。


2016年8月の追記。
この店は建物を建て替えて店主も代替わりしたようだ。NHK・BSの火野正平が自転車で旅をする、こころ旅に登場したせいか、私のブログの中でも上位のヒット数をかさねている記事である。再訪してみたいと思っている。



2016年の9月。
ここのカニが忘れられなくてまたやってきた。

大雨の日の14時20分に店につくと客はいない。店は新しくなっており、女将さんと娘さんが所作なげにテーブル席にすわっている。小上りにはここの主人だろうか、男性が眠っていた。



店に入って店頭にあるカニを選んだ。ひとりならこれくらいと女将さんが言うが、それよりも大きな700グラムのものにする。値段は3450円と以前よりもだいぶ値上がりしている。高いなと思ったが、ここでしか食べられないし、楽しみにしてきたのでそれをお願いした。ーー上記のように2011年はグラム3000円だったが、グラム5000円に値上がりしていた。



女将さんはカニをカットしてくれると言う。以前は切ってくれなかったと答えると、先代の最後の頃はカニを切る力がなかったとのこと。たしかに2011年とその前には弱っていらした。



見事なハサミさばきとパワーで一気にカニを切ってくれた。こうしてもらうと格段に食べやすくなる。さてそのご馳走を食べてみると、前よりも美味しくない。ジューシーさと甘さが足りない感じなのだ。こんなものだっただろうか、何かがちがうなと思いつつたべる。何度も口にしたから味になれてしまったのか。それとも知人が来たので起きだした主人が、すぐとなりで世間話をはじめたのが気になるのか。さらにタバコまで吸いだしたのが我慢がならないのか。



娘さんが鉄砲汁をサービスしてくれた。これは薄味でネギがたくさん散らしてあり美味しい。以前あったサンマの刺身のサービスは、サンマの不漁でなくなっていた。

女将さんがお菓子をサービスしてくれる。ありがたく頂戴した。

カニは値上がりしていてキロ5000円だそうだ。もっと高いときもあったそう。カニ屋泣かせの高値だと言っていた。東北の震災では津波が1メートルもきたそうだ。建物が痛み、斜めになった店でその翌年まで営業したが、建て替えたとのこと。

15時30分に料金をはらって店をでた。カニをたべるのは時間がかかる。

今回は雨でカニの回転が悪かったのだろうか。それとここはいろいろと気にする人にはあわない店だ。

私もつぎは他の店もためしてみようかな。

下の評価は2011年のもので、再訪で食べログの点数を下げている。3,7点。これでも甘いかな。

2018年は納沙布岬の『武内商店』で茹でたての花咲ガニをたべた。しばらくここにしようと思っている。興味のある方は『武内商店』もどうぞ。もっと安く食べたい方は根室駅近くの『鈴木商店』もある。ここは店内ではたべられず買うだけである。

2019年には『厚岸漁協の直売所・エーウロコ』を利用した。ここはカキが有名で格安だが花咲ガニもあった。カニは1000円だった。ボイルして時間のたったカニだったが、この値段でたべられるなら、もう他にはゆけない。


大八食堂 定食・食堂 / 花咲駅
昼総合点★★★★ 4.0


コメント (8)
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カクテルバー・スプーン 旭川

2016年12月10日 10時07分24秒 | グルメ北海道


2016年の9月。旭川にやってきた。まずジンギスカンの大黒屋にゆき、ジンギスカンをたのしんだ。もうなにも食べられないが、酒は飲み足りないので、あらかじめしらべておいたバー・スプーンにいってみることにした。



店についてみると入りづらいムードだ。ドアを押して中に入るのに思い切りがいる。でも年をくっている図々しさを発揮して店内に足を踏み入れた。

店に入ると客はいない。そのことで気後れを感じるが、女性のマスターがフレンドリーにむかえてくれて、カウンターに案内された。椅子をひいてくれる。カウンターの中には男性のバーテンダーさんがいて、こちらもにこやかにむかえてくれた。



バーはほとんどゆかないので何をたのんだらよいのかわからない。そこでおすすめを聞くと、黒板に書かれたリストで丁寧に説明してくれる。そのいちばん上にあった、ウォッカベースでワサビをきかせたカクテルをお願いした。



注文するとナッツがでて、さらにお通しもきた。私がこれまでいったことのあるバーではお通しはでなかったが、席料がかかるかお通しが出るケースが多いようだ。

お通しは生ハムだ。もう食べられないほど満腹なのでこれは困ってしまった。

銅のカップでカクテルは供された。さっぱりとしているが、後味でワサビの辛さがピリリとくる一杯だった。



大黒屋でラムをたべてきたので、リストにあるラムをストレートでお願いする。するとテイスティング用の小さなグラスでチェイサーといっしょにだされた。香りがたつようにこのグラスをえらんだとのこと。たしかに香りがグラスのなかからとどく。オヤジ酒場ばかりにいっているから、バーはとても新鮮だ。

お通しもおいしい。全部食べられないのが残念だ。生ハムの付け合せのサラダのドレッシングが気に入って、オイル&ビネガーですか、とたずねると、マスターがとなりのビストロに聞きにいってくれた。お通しはそこからきたのだが、店がつながっている隣のフレンチ・ビストロは、マスターのご主人が経営されているそうだ。ドレッシングはオリーブオイルにハーブと生姜、ニンニクなどをブレンドしたオリジナルとのこと。

バーではマスターやバーテンダーさんといろいろと会話をすることになる。私が大黒屋でジンギスカンをたべてきたが、日本一美味しいと思う、と言うとおふたりは同意されない。大黒屋のジンギスカンは焼いてタレにつけてたべるが、これは札幌のスタイルなのだそうだ。旭川の流儀は、タレに漬け込んだジンギスカンでなければならないとのこと。松尾ジンギスカンのようにだ。

たのしい一時がながれてゆく。

ラムを飲んだところでお会計にした。料金は3600円。マスターがドアまでおくってくれた。



バーは17年目でビストロは3年目とのこと。女性のマスターが、若いころから旭川で3本の指に入ると言われる店をつづけている人間力に、感服する。

5点満点で4点。
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和風ラーメン こばり 福島 棚倉

2016年12月04日 11時01分27秒 | グルメ東北


2016年の10月。福島県棚倉町で昼時となった。棚倉は城下町。古い町だ。バイクで食事処をさがすがあまりない。その中でみつけたのが、和風らーめんと看板にある、こばりだった。



駐車場には何台も車がとまっていて、店内では地元の方が何組も食事をしていた。注文したのはカツ丼ラーメンセットの1150円。カツ丼とラーメンの黄金コンビを同時にたべられる、日本人の大好きなメニューである。



カツ丼は手堅い、万人に受け入れられる味つけ。



和風ラーメンのスープはアッサリしすぎているほどアッサリしている。ちょっと物足りないほどだが、これがこの土地では好まれるのだと思う。麺は手打ちと表示してあった。

サラダに漬物がつくのが嬉しい。カツ丼もラーメンもたっぷりとあり、お値打ちだった。



ここは地元で長く愛されている食事処だ。和風ラーメンは毎日食べても飽きない味。接客も親身。

5店満点、平均点3点で、3点。
コメント (2)
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