月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

241.鬼瓦!? の金色部位は福の神??(月刊「祭」2019.12.5号)

2019-12-13 15:20:00 | 民俗・信仰・文化-伝承・信仰-
●鬼瓦とは?? 
 鬼瓦とはなんでしょうか? 他者様のサイトですがこちらを見れば一目瞭然です。元は瓦の端に鬼の顔を置くことで、悪いものが鬼を恐れてやってこないことを祈るためのものだと思われます。しかし、鬼瓦とは名ばかりの悪いものを払うというより、福を呼び込むようなもの、そして一族の繁栄を望むと思われるものが、日本各地(といっても訪れたのは西側の三箇所)で見られました。
 そして、金色に着色されているものもあったので、それらを紹介します。

●長崎県大村市

↑梅鉢の紋でした。

↑梅鉢の鬼瓦のあった家のきのかべは横に板が渡されています。この工法は北前船に通じるものだそうです。だからといって、金色の鬼瓦も北前船とともに伝わった!!というのは、早計です。

●京都府峰山町



↑おそらくエビスさんでしょう。。

↑金色ではありませんが、家紋らしきものが彫られています。

●岡山県真庭市
 三浦氏が関わったとされるとある寺院です。



↑やはり、三浦氏らしく三の家紋が金色に輝いています。


↑近隣の民家には上のような、老人の顔がきんいろにいろづけされていました。長崎県大村市のものと同じエビスさんか??とも思ったのですが、ちがうようです。
 それは、下の金色でない瓦が教えてくれました。
 

↑打ち出の小槌です。この辺り一体は老人の顔とこの打ち出の小槌がかなり多く、やはり同じく服を呼び込むことが願われていると思われます。そして、打ち手の小槌をもつ福の神は大黒さまということになります。