保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

自然が演出する‘桃源郷’保津川の朝霧。

2011-11-04 08:58:34 | 保津川下り案内

昨夜の冷え込みにより、今朝は保津峡に朝霧が広がりました。

川も、まちも、覆い尽くす保津川の朝霧。

保津川下りの舟は、この幻想的な霧の空間を流れていきます。

舟はまるで雲の上を浮かんでいる感覚にみまわれる異次元世界

写真は渓谷への入口。
一寸先も見えない渓谷に吸い込まれていく‘浮舟’はまるで‘桃源郷’へ向かっていくかのようです。。

保津川の濃い朝霧は、盆地である亀岡の地形に深い関係があり、
深夜に盆地の底の温度が放射冷却により一気に下がり、
地表温度が保津川の水温よりも低くなる事で起こる蒸発現象です。

蒸発した水蒸気が低温の大気に冷やされ水滴に変わり
深い霧が発生するというシステムといわれています。

舟に乗る人を異次元の世界へ誘う保津峡の朝霧は、
晴天日になる朝8時~10時までの船にお乗りいただくと
保津峡谷に秋だけ現れる幻想風景をご覧いただけます。

霧が晴れるまではかなり寒く感じられるものの、大自然が演出する
幽玄な風景と大いなる働きの素晴らしさは一見の価値あり!

‘紅葉と幻想霧の競演’で演出する渓谷美を堪能できるのも
秋の保津川下りの魅力の一つだと思います。

是非、一度、体験してみてはいかがでしょうか?