保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

冬の京都・大原三千院で初午大根焚き

2006-02-16 00:00:33 | シリーズ・京都を歩く
冬の京都といえば「京都~大原三千院 恋に破れた女がひとり~」
の歌で有名な大原・三千院を思い浮かべる方も多いと思います。

延暦年間、あの伝教大師・最澄 によって建てられた草庵が
その前身といわれる古刹の山寺です。

京都に住みながら、はっちんがこの大原三千院を尋ねたのは
今回が生まれて2回目。
しかもその1度も小学生の頃なので、正直殆ど覚えていません。

その日三千院では「幸せを呼ぶ 初午大根焚き(はつうま だいこんだき) 」
という行事が開催されているという情報を聞きつけ、
久しぶりに家族で大原の地を訪れることになりました。

比叡おろしが吹く大原は、寒さが厳しい京都の中でも、最も冷え込む所です。
歌の様に「恋に破れた女の人がひとり佇む」にはお似合いの所かな~
なんて思いながら訪れたはっちんでしたが、三千院の山門をくぐると
人、人、人・・・観光客があまりにも大勢拝観されていたのでビックリ。
これも初午大根焚き目当てなの参拝者なのか?
何れにしても、こんな山里のお寺にこれほどの観光客を
引き寄せる力はさすがは「三千院」です。

金色不動堂前の境内で開催されていた初午大根焚きは
参拝者の皆さんの無病息災、開運招福を祈願し、毎年2月の
初午にあわせて開けれているもので、地元大原で有機栽培により
できた大根を使用し、振舞っておられるそうです。
その上、この大根は出世金色不動明王のご加護を戴ける様に
特別祈祷がなされているというありがたい大根です

お椀に出てきたのは、大根平均サイズの約3分の1はあろうかという
太い大根を炊き込んだもの。こんなに太い大根なのにしっかり内部まで
味が染み込まされていたのには驚きました。
一つ食べたら空腹を癒すのに十分のボリュームです。

大根を戴いている時、お寺のお坊さんが話し掛けて来られました。

お坊さん曰く「あまりに幸せそうなご家族なので、来年のうちの
ポスターに使用したいのですが・・」とのこと。
「え!天下の大原三千院さんのポスター・・・恐れ多い」
と拒んだものの、お坊さんに頭を下げられるとムゲに断ると
バチが当ると怖いのでお受けしました。

子供たちは面白がっていましたが、親の方はかなり不自然な食べ方だった
らしく、お坊さんから「もっと自然に普通に食べて下さい~」と
ありがたいアドバイスも頂きました。
何とか写真撮影は無事終了。

その後、お坊さんと三千院の由来や大根焚きの企画の話など
色々聞かせて頂くことが出来たので、内容の濃い三千院参拝
となったと今は喜んでいるところです。

聚碧園(しゅうへき)と呼ばれるお庭です。
靴を脱ぎ拝観できる客殿・見所台から望む庭園の風景は
その静寂の中に永遠の満ちた水を抱える池が広がり、
優美で立体感のある空間が迫ってきます。

心静かにこの庭園を眺めていると、心が浄化されるのを
確かに感じることが出来ます。

街の雑踏を暫し離れ、山深い里・大原の三千院に足を伸ばし
自分の心と対話する、そんな心安らかなひとときを
過ごしてみてはいかがでしょうか?


最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
もしかして... (momo)
2006-02-16 02:29:01
こんばんは!初めておじゃまさせていただきました。仕事柄、各地へ行くのですが、京都の情報を探しておりましたら、こちらに辿りつきました!!素敵なお部屋ですね。実は私は船頭さんご一行の旅行にガイドした事があるんです和倉温泉に来られた事ありますよね??バブや唐沢寿明似の方もいらっしゃいますよね

今日は夜更かしですが、夜中にビックリしてしまいました。

京都の地元の話題など豊富で

またおじゃまさせていただきます!
返信する
思わず合掌 (Honko)
2006-02-16 08:10:16
はっちんさんご一家が「大原三千院さんの来年のポスター」に!!ですか~~!!!

そっ・・・それでそのポスターにはいつ頃お目にかかれるのでしょうか?

阪急電車の駅などに貼られたりしますか?

あ~~ 詳しくわかりましたら是非、教えてくださいませませ~~



ほんとうにありがたお大根ですね。

感謝の気持ちで、思わず手を合わせてしまいます。

今年もはっちんさんご一家は「幸福いっぱい!」まちがいなし!ですね。
返信する
Unknown (とうまま)
2006-02-16 09:17:40
お久しぶりです~~

来年のポスターですか?!

すごい 今でも

ご本人よりあちこちの写真で見かけることが

多いのに・・

楽しみにしてますよ~~

それにしても・・たくさんいろんなとこに

連れていってもらえて奥さんうらやましい

よぉぉ~~~~
返信する
三千院大好きです (KAME)
2006-02-16 09:23:43
三千院大好きなんです。

最近はトンとご無沙汰ですが、若い頃はよく行きました。

お寺で説明してくれたお坊さんが、

「三千院 京の奥に静まりて 寺も仏も光り輝く」って詠まれたのと、「雪の三千院 雨の寂光院」と二つの寺の特徴を話された言葉は今でも覚えてます。

先に詠まれたうたは、どこかの小学校の先生の作を紹介されたのですが、心に響きます。



寂光院は何年か前に火事で焼けてしまったとか?

今はどうなったのか知らないのですが、残念です。
返信する
凄い!! (ココア)
2006-02-16 11:33:05
三千院は一度も行ったことがありません。

以前冬に行った時は、積雪にめげて、行けずじまいでした。



ポスター楽しみですね☆

美男美女夫妻に可愛い子供さんたち、

それに幸せが溢れてるなんて

言うことなしです。

我が家も見習いたいものです。

東京でも、見れるといいな~
返信する
ほのぼの家族。。。 (瑞穂)
2006-02-16 15:38:25
ポスターとは凄いですね~!



たくさんの人がいらっしゃった中で、はっちんさんの

ご家族を選ばれたということは・・・お坊さんには

はっちんさんご家族に幸せのオーラが見えたのだと

思いますよ^^



先日テレビで京都の話題が放送されていたのですが

京都鳴滝の了徳寺というところの大根焚きの模様を

見ました。

三千院の大根のように大きいものではなくおでんだね

くらいの大きさのものとおあげが入っていました。

このお寺の大根焚きは2日間だということでしたが、

使用される大根はすべて亀岡で栽培されている物だと

言ってましたよ。



それにしても、三千院の由来や大根焚きの企画の話など

をお聞きすることも出来て本当に内容の濃い参拝になり

ましたね!!!







返信する
お世話になりました。 (はっちん)
2006-02-16 15:50:01
momoさんへ。



保津川の船頭旅行んい同行して頂いたそうで、

ありがとうございました。



私達、遊船の旅行は4チームに分かれて行くので、

私の支部ではないようです。

花王のバブに出られていた方がおられたのなら、

恐らく「第1支部」ですね。



唐沢寿明さん似の方・・・いるかな~

でも最近の保津川の船頭はイケメン揃いですよ。



今年は創業400年の年なので、是非

保津川下りに遊びにきてくださいね。



よかったら、このブログにもお立ち寄り下さい。





返信する
恐れ多い (はっちん)
2006-02-16 15:56:32
Honkoさんへ。



三千院のポスター用という写真撮影はしましたが、

来年採用されるかなどはお寺サイドがお決めに

なることなのでわからないです~



レイアウトをしていて「やっぱりはずそうか」という

ことにもなりかねませんし・・・まあ、来年度の

初午大根焚きのポスターができる時を楽しみに

待つことにします。



わかったらまた、ブログでお知らせしたいと思います、



返信する
どちらで?? (はっちん)
2006-02-16 16:02:47
とうままさんへ。



本人より、あちこちの写真って???

どこにでていたのでしょうか?



自分の知らないところではっちん像だけが

ひとり歩きしているのでは(笑)



もう、そろそろ露出度を控えようと考えている

ところですから、おとなしくしないとね。



冬しか、子供たちと合う休みがないので、

出来るだけ、色んな所に行くことにしてます。
返信する
おもてなしの心 (はっちん)
2006-02-16 17:18:20
KAMEさんへ。



三千院は訪れる人にとても丁寧な対応や

心配りがされていたように感じました。



子供にはスタンプラリーで楽しませて下さり、

その上、商品まで頂け大喜びでした。



そういえば三千院はお経の読経が音楽の音色そのもの

ということから、仏教音楽のふるさとと呼ばれている

のですよね。キリスト教ならまさにゴスペルのふるさと

といったところでしょうか?



境内をながれる「呂川と律川」の音は音階を表すもの

として「ロレツが回らない」という言葉の

元になったそうです。



音楽に造詣の深いKAMEさんには、こんなところも

三千院の魅力でしょうか。
返信する

コメントを投稿