保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

源氏ホタルが生息する「蛍ヶ淵」

2005-04-05 17:51:44 | シリーズ・保津川を下ろう!
清流といわれる保津川には、今も源氏ホタルが
生息している場所「蛍ヶ淵」があります。

蛍ヶ淵は、前回紹介した昔の船着場「下浜」の少し下流部で、
保津川本流と、山から流れ落ちる谷川が合流する箇所から
約200~300m下流間をそう呼びます。

川が真っ直ぐ緩やかに流れる蛍ヶ淵は、川沿いに
蛍の幼虫が繭(まゆ)をつくれるネコヤナギも木が
多くはえており、生息するのに適した自然環境に
なっているようです。

保津川に生息する源氏ホタルは、幼虫の時期を水のなかで過ごし、
やがて水辺から上陸し、ネコヤナギの枝や土中に繭(まゆ)を
つくります。
その後約1か月間さなぎとなり羽化し、成虫になります。
但し、今の自然環境ではホタルの成虫に羽化できるのは
ほんのわずかといわれて、たいへん貴重な生き物となりつつあるのです。

保津川で毎年、この源氏ホタルが見られるのは、5月下旬から6月初旬頃で
平均気温が高い年などは少し早く飛び始めるようです。

ホタルの飛んでいる時刻は、夕日が沈む午後7時半頃から9時までなので
残念ながら船からは見ることは叶いませんが、時間帯を合わせて
蛍ヶ淵に観察に行くと、川の流れる音しか聞こえない真っ暗闇の中に
眩いばかりの黄緑色の光を放った源氏ホタルの出会えます。

調べたところによると、ホタルが光を出すのは異性の気を惹く
為のものといわれオスの方が強く光るそうです。
ホタルの世界もオスが強く自己をアピールしないと
メス様には選んで頂けないのですね。
なんだか急にホタルくんが身近に感じられます。

また、このホタルの光には驚くべき現象がみられるそうです。

ふつうは物質が光を出す場合、熱を持ち温度が高くなるのですが、
ホタルの場合は光っているところをさわっても熱を感しないそうです。
温度が低い状態で発光する冷光という光だそうです。

熱が出ないということは、それだけエネルギー効率が、
非常に高いということです。
少しのエネルギーで光をつくることが出来る現象です。

このホタルの光を電力に活かせたら、地球環境問題は
劇的に解決されるのでは・・・などという夢のような
研究も進められているとか?いないとか?

しかし、一つだけ確かな事は、この夏の夜を
幻想的に演出するホタルの光は、汚染されていない
綺麗な水辺を守らなくては、消えて無くなるということです。

保津川でも年々、ホタルの生息数は減ってきているのです・・・





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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (はっちん)
2005-06-21 07:31:12
やっさん、おはようございます。

保津川の蛍ヶ渕は去年の台風で、川岸が削られて蛍のとびはイマイチのようです。



保津の集落の中を流れる愛宕谷川は今、蛍が乱舞していますよ。

後は西つつじ雲仙橋上・下流の年谷川の川べりかな?



曽我部の方はどうでしょうか?



今日の晩でも見に行ってきます。
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蛍が見たい (やっさん)
2005-06-20 13:37:13
始めまして、亀岡&蛍と検索したらヒッツトしました。亀岡に住んでいます、やっさんです。実は10年程前にあるお芝居の演出家から、満点の星の様に蛍を飛ばして欲しいと言う要求を受けた事があります。けっきょくは、周りの意見もあり7~8匹の蛍を飛ばす事で、そのお芝居は上演することになりました。その折に色々調べて写真や映像を見たのか、その演出家の描写がすばらしかったのか(哲学の道から見た疎水が凄かった様な事を話しておられました。)とにかく、橋の上から川を見下ろすと、満点の星のように乱舞する蛍の映像が頭から消えず、いつもこの季節になると思い出すのです。ご紹介の蛍ヶ淵ではどんな感じですか?もしほかにも蛍の群生するスポットご存知でしたら教えていただけませんでしょうか?実は、昨晩湯の花温泉の先まで行ってみたのですが、時期的なものなのか2~3匹だけプワプワ飛んでいました。妻と娘は「ほ~ほ~・・・と唄うと、蛍が近づいてくるのです。2,3度試しましたがやはりこちらに向かって飛んできます。妻と娘は「唄にパワーがあるんや!」と大喜びでした。こんな家族と是非、蛍が乱舞する様を見てみたいのです。どうぞ宜しくお願いいたします。
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写真が来た! (takahasi)
2005-04-13 12:06:38
待望の写真が届きました。憧れの船頭さんが一番良く写っていました。買って本当に良かったです。まだ桜が咲いてなかった嵐山でしたがもう見ごろも過ぎたのでしょうね。早く秋になってまた保津川下りにのりに行きたいです。
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支流 (はっちん)
2005-04-06 12:59:34
その川は保津川の支流で、年谷川です。確かに毎年、源氏ホタルの乱舞が見られます。
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 (石切じいさん)
2005-04-06 10:18:23
二十年以上もまえの事ですが。



毎年、宮津の田井の筏へチヌ釣りに、せっせと通っている時です、

帰りは九号線を南下、亀岡へ入ると右折(交差点の名前は忘れました)高槻、茨木方面へ向う山中に入っていき、しばらく進むと、直進高槻、橋を渡って右折すると茨木へ向う分岐点ですが、ここで凄い数の源氏蛍が、乱舞していたのを

思い出しました。川は小さな谷川ですが水が綺麗からあのような好景がみられたのでしょうね。
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イケメン (はっちん)
2005-04-06 09:53:17
今の保津川下りの船頭は、世代交代時期で若くてイケメンな船頭がたくさんいますよ。男の世界で生きる粋な男達。その生きざまを是非、見にに来て下さいね!
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