ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2025-13 公教育の水泳指導のあり方について

2025年01月14日 | 日記
1月9日の水泳中学校廃止のニュースは各方面に一石を投じている。
今朝の日報では「滝沢市プール授業に水を差す」と川柳が。
この背景には様々な要因があることが推測できる。
設置者、子ども、学校の3方面からこの問題を捉えたい。

多くの学校のプールは1970年代から80年代に多く設置されてきた。
改修工事の時期がせまってきているが設置者の小さな自治体では莫大な工事費が捻出できない。
苦渋の決断で中学校プール授業廃止となったのだろう。多くの自治体でも同様なことに直面されている。

子どもたちの実態では
スポーツの中で苦手・嫌いな種目に水泳はワースト1で20%近くに及ぶ。
好きな種目でも水泳は20% 中学校のプールでは3割以上の欠席者・見学者。
時代は変わってもいつも習い事のベスト3が水泳だ。2極分化しているのが水泳だ。

学校では年間10時間ぐらいの水泳時間。
元教員として、長年「多くの子どもが泳げるように」を目標に38年指導にあったてきた。
低学年には、水遊びから水に親しむ、中学年では基本の泳ぎを、高学年でクロール、
平泳ぎの中でどちらかで25m泳げるようにする、泳げない子どもができるようになった
時の笑顔や自信は何にも代えがたい喜びであった。
しかしその裏ではプール清掃から始まりプール管理、薬品投入等々多くの業務が必要であり、
限られた教職員で行う事の日々の負担が大きいのも実態であった。
教員の多忙な働き方改革としてこれで少しは改善されると受け止める教育現場の方も多いと思われる。

中学校のプール授業廃止で懸念されること。
好きな子どもは公営・民間プールで泳ぎ、嫌いな子どもや経済的面から、行けない子にとって
中学校で水泳から遠ざかってしまわないかという問題がある。
教育の機会均等からみていかがなものであろうか。

学校に変わる代替え施設が必要でないだろうか。
県内市町村には36の公営施設があるが滝沢市には残念ながらない現状である。
中学校のプール授業廃止をするなら一層のこと公営プールの設置を望みたい。
子どもたちが自転車で行ける距離でのプール設置、できれば通年泳げる室内温水プールの設置をお願いしたい。
















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