草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

民衆を「ネトウヨ」と罵倒する宇野常寛と朝日を嗤う!

2018年11月16日 | 思想家

今の日本のリベラルの劣化があまりにも酷過ぎる。竹内好が戦後の早い段階で「民衆は不断に形成すべきものであって、それを形成するものは、ほかならぬ民衆自身である」(『国民文学論』)と書いたのを読んだことがないのだろうか▼朝日新聞は宇野常寛のような評論家を登場させ、上から目線の「読者を育てる」という観点から論じているのは、竹内とはまったく逆の立場である。宇野に「水は低いところへ流れる、というだけですが、強いて言うなら僕らメディアの人間の怠慢ではないでしょうか」と語らせることは、朝日新聞が自分たちを選ばれた者と勘違いしているからだろう▼「水は低いところへ流れる」との言い方はあまりにも傲慢であり、定義すら明確ではない「ネトウヨ」なる言葉も安易に用いるべきではない。それを喜んで載せるような新聞社も最悪である。「戦後左翼のテンプレを語ることで楽してきた」という批判は一応的を射ているが、その典型が憲法であることをなぜ口にしないのだろう。本来のリベラルは護憲であるわけがない。アントニオ・ネグリが憲法制定権力としての民衆の存在に着目したように、憲法は絶えず改正されて当然である。どうして守りに徹する必要があるのだろう。宇野のような発言がまかり通り、朝日新聞がそれを掲載するのは、竹内の本など一度も手にしたことがないからだろう。

にほんブログ村 政治ブログへ

にほんブログ村

応援のクリックをお願いいたします


政治ランキング

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大雪でのタイヤチェーンの義務化はあまりにも唐突だ!

2018年11月16日 | 観光

役人の考えることは、自分たちの仕事をつくることを優先させて、国民の迷惑などお構いなしなのである。この冬から国土交通省は、気象庁が警報を出すレベルの大雪の際には、立往生が懸念される高速道路や国道では全ての車にタイヤチェーンを義務付けるのだという。あまりにも唐突ではないだろうか▼そんなことをされれば、面倒な手間が増えるわけで、会津などの雪国は、観光客が来なくなって壊滅的な打撃を受けるだろう。スキー場も閑古鳥が鳴くのは必至である。死亡に至るような人身事故は、慎重な運転をすることもあり、かえって冬期間は減少するのである。よほどの大雪でない限り、冬タイヤであれば峠道も越えられる。わざわざそんなことをしなくてもいいのに、チェーンメーカーにでも頼まれたのだろうか▼道路が雪で埋まるようになれば、通行止めにすればいいのである。会津地方を通る磐越自動車道や国道49号線は、それで何も問題がなかった。タイヤチェーンということになれば、道路がボコボコになり、粉塵も舞い上がって健康にも影響がでかねない。スパイクタイヤが復活するのと同じである。冬タイヤであれば、そこまでにはならない。自分たちの思い付きで方針をコロコロ変えるのが役人である。それを監視するのが政治であるはずなのに、今の政治家にはそれができないのである。

にほんブログ村 政治ブログへ

にほんブログ村

応援のクリックをお願いいたします


政治ランキング

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする