青木理の発言が物議を醸している。韓国で起きている日本製品不買条例を弁護するために、昨日放送のテレビ朝日のモーニングショーで、またぞろ歴史問題を蒸し返したからである。青木は「歴史修正主義が出てきた」から韓国が怒っているとの見方を示し、「80年経とうが100年経とうが歴史的事実を踏まえた上で、先達の子孫として振る舞わざるを得ない」と述べたのである▼明治43年の「韓国併合ニ関スル条約」にもとづいて我が国が韓国を併合したことは確かであるが、あくまでも相手が望んだことであり、韓国人は日本人として扱われ、国会議員にまでなることができたのである。日本人が反省すべきは、海洋国家として振る舞うべきであったのに、暴力的な大陸国家の抗争に巻き込まれてしまったことだ。しかも、日本人は自らの過去を全て正当化してきたわけではない。昭和40年に締結された日韓基本条約で韓国に総額8億ドルの資金援助をしたのは、賠償という形をとらなかったものの、その点を配慮したからである▼そのことに青木は全く触れておらず、真実の歴史を明らかにし、国益を主張する日本人を悪しざまに罵るのである。昭和27年に韓国は武力で竹島を占拠し、当時の李承晩大統領は李承晩ラインを設定した。このために韓国軍から銃撃を受け、日本人漁民が殺されたのである。青木こそが「歴史修正主義」ではないだろうか。韓国に加担する青木は日本を徹底的に痛めつけ、悪者にしたいのである。
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高麗も末期になると、まさに末世である。『高麗史節要 巻33』によれば、「廉興邦の母方の従兄である李成林が侍中になった。ワルどもが徒党を組み、朝廷の要職を独占した。朝廷がことごとく李成林一派の私有物になったので、自分たちの都合のよいような政治を行い、官職や爵位を売ってぼろ儲けした。他人の持ち物の田畑・山林・広野だけでなく、までも勝手に奪い取った。その上、何百人、時には何千人もの徒党を組んで、王室の所有であろうと、個人の所有であろうとお構いなしにすべて取り上げた。それで、脱走したや逃散した農民などが官憲の追手から逃れるため集まってきた。知事や官吏たちもその横暴に全く対抗できなかった。民が逃げてしまったので、政府も地主たちも収入が途絶えてしまった。」(『本当に悲惨な朝鮮史』)
そして、相変わらずの支配勢力内での「党争」である。韓国ジョークに「韓国人が3人寄ると7つの派閥ができる」があるそうだが、それだけではない。勝った方が、負けた方を完全に否定する血みどろの闘いなのである。「『高麗史節要 巻33』 誅殺した者たちの男の子孫は、ゆりかごの赤ん坊まで含めてみな川に放り込んで殺した。追及を免れた者はほとんどいなかった。また彼らの妻や娘たち、30人は官婢の身分に落とした。」(同書)
「現代の韓国社会全体に巣くう不平等感、他人不信感は(少なくとも)高麗の時代から連綿と続く伝統で、持つ者が持たざる者を陰に陽に虐げる結果に他ならないといえる。ミクロ的には、ナッツリターン事件はその典型だし、マクロ的には10大財閥が韓国の企業活動全体の7割を占め、その圧倒的な支配力を背景にして、下請けの利益圧迫を図っている構図がある。」(同書)