橋下徹大阪市長の人気などは、あくまでも一過性である。それが日本の政治を動かすことにならない。私は一貫してそう主張してきたが、安倍晋三元首相に合流を要請しているのが本当であれば、足が地に着くことになり、日本の政治にとっても一歩前進ではないかと思う。橋下は自民党の推薦を受けて、それで大阪府知事になったのであり、最初からスタンス的には、保守派であった。それが迷走したのは、テレビで売り出したこともあって、マスコミ受けを狙ったからだろう。その意味では、もともと同根である橋下と安倍との提携は、十分に考えられる。ただ、ここにきてそうした動きが出てくるのは、橋下に自信がないからだろう。人気だけがあまりにも先行してしまい、実体がともなっていない。総選挙にこれから候補者を擁立したとしても、資金的な手当ては難しい。それぞれが準備するしかないのである。安倍首相は派閥として一定の集金能力があるとともに、政策新人類と呼ばれた人材が揃っている。そこに橋下は目を付けたのだろう。今後政治家として大成したいのであれば、小さな政府派のみんなの党よりも、保守色が鮮明な安倍と組む方がよりベターである。国家として身構えるには、憂国の志士が心を一つにしなくてはならない。橋下にその思いがあるかどうかだ。韓国や中共、さらにはロシアから侮りを受けている民主党政権を倒すためにも、現代版薩長連合が必要なのである。
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