DVDを見終えて、映画としても、貴重な記録としても、映画史上類を見ないすぐれた作品である。2年半に及ぶこの裁判は国民も含めて「日本という国」を裁いたのだと思う。ヨーロッパにおける植民地政策。広島、長崎の原爆投下。空襲。裁かれるべき行為は戦勝という名のもとに検証されることはなかった。日本の戦犯はナチスの戦犯と全く違った。独裁者でもなかった。彼らはあの時代において、指導し、決定する立場にあった人々である。これはフランク・タブナー判事も認めている。憲法改正(賛成論者の言葉として)は9条の改悪を目的としたものである。私たちは二度と戦犯を出してはいけない。
東条英機は絞首刑を言い渡された後、深々と一礼した。肩の荷を下ろしたように。
東条英機は絞首刑を言い渡された後、深々と一礼した。肩の荷を下ろしたように。