創作日記&作品集

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2012年私が選んだテレビドラマベストスリー

2012-12-30 10:03:22 | 映画・舞台
①NHK土曜ドラマ「キルトの家」山田太一
3.11東日本大震災に真っ正面から体当たりしている印象です。誰もが取り上げなかった「傍観者」の引け目をテーマにしているように思いました。私も傍観者だった。3.11。テレビの中はどんな映画よりもスペクタクルだった。その裏で次々に人が死んでいるのだろう。私たちは、つなみで死んで行く人々をコーヒーを飲みながらテレビの小さな二次元の画面で見ていた。もう、ごめんだ。他の番組をやってくれよとつぶやかなかったか? ニュースの即時性は残酷だった。傍観者はリアルからどんどん遠ざかっていくように思う。
②NHK大河ドラマ「平清盛」
一年間楽しめました。名場面も多かった。嫡男重盛の「忠ならんと欲すれば孝ならず、孝ならんと欲すれば忠ならず」の慟哭。忠清の身を挺しての進言。壇ノ浦の時子(わずか数秒のカットですべてを演じきった)。ただ、低視聴率に終わったのはそれなりの理由があると思います。
☆清盛の叔父 忠正を清盛が斬首する場面。ここから、かなりの人が引いたのでは。☆ 後白河法皇の破天荒な登場は後半尻すぼみした印象。☆脇の名演技が記憶に残るのに、主役クラスのがあまり残っていない。 ☆清盛の目指す「武士の世」が最後まで分からなかった。☆後半は平家物語にこだわりすぎたのでは。
でも、楽しめました。来年は……。多分見ないと思う。
③ 月曜ゴールデン「緑川警部VS“33分の勇気”
つい最近の放送でした。気楽に見られるのがいいです。最後の女刑事の「逮捕します」が切なく、素晴らしい。やっぱりドラマは脚本ですね。