創作日記&作品集

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『大きな鳥にさらわれないよう』・川上弘美著

2016-06-11 14:34:11 | 読書
読み終わったが、頭の悪い私にはさっぱり分からない。飛ばし飛ばしだけれど、二度読んでみる。
二度読んで話の筋はすとんと腑に落ちた。
クローン技術と人工知能がおおむね支配している未来小説である。
おおむねと言ったのは、完全でないと言うこと。時々、違った結果が出る。
変種が出現する。
これも現代に対する比喩だろう。
他にも沢山の比喩がある。
例えば、母(人工知能)は個性がないが「大きな母」は個性がある。
個性がとても大切なのだ。「大きな母」はとても豊かなイメージだ。
「大きな鳥」は人間の愚かさだろう。
この小説は未来に材を取った現代の寓話である。
1度目は物語を楽しめたのに、2度目は考え込むことが多かった。
一粒で二度美味しいとはならなかった。