ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2010.3.28 オケとの合同練習~桜さくら

2010-03-28 21:08:11 | 合唱
 昨日は5月の第九演奏会に向けて初めてのオケとの合同練習だった。
 さすがに300人以上の合唱団と100人近いオーケストラが入る練習場は酸欠になりそうなほど満員で、椅子も並べ切れないほどだった。簡単な発声練習のあと、2時間ほどオケあわせをした。こんなに身近にオーケストラを見るのは(しかも後ろから)久しぶりで本当にわくわくした。
 やはりOBで中学・高校とトロンボーンを吹き、大学では混声合唱をやっていたとおっしゃる朝日新聞の記者の方が取材に見えており、休み時間にちょっとしたインタビューもお受けした。卒業以来四半世紀ぶりにホームカミングデーのOB・OG合唱団に参加し、すっかり味を占めて今回参加したこと、5年前から闘病中ではあるけれど、こんなふうに第九が歌えて嬉しいこと、などをお話した。
 また、高校のブラスバンド部の先輩の懐かしいお姿を見つけ、思い切ってお声をかけた。奥様は高校の同級生なのだ。お二人とも高校時代とは違う楽器で現在も活動を続けておられる。
 次回の練習は4月。4月前半の合唱だけの練習、4月末のオケとの合同練習を終えると、残すところ前日のゲネプロだけになった。本当にあっという間だ。

 昨朝から息子は3泊4日で春のスキー教室に出かけている。

 ちょうど一年ほど前、息子が伯母宅へ遊びに出かけたときのこと。ようやくタキソテールの最終クールが終わって3週間ほど経過して、薬のダメージも抜け始めてきた頃だった。「タキソテール終了!乗り切ったご褒美」と称して都心のホテルまで夫とお花見に出かけた。

 ホテルの庭園にそれは大きなソメイヨシノの木があって、本当にラッキーなことにジャストタイミングで満開を迎えていた。夜はライトアップされて、テレビの中継が入るほど素晴らしかった。
 チェックインした後はホテルのラウンジとレストランと庭園散策以外一歩も部屋を出なかったけれど(副作用の浮腫がひどくて長く歩くのがとてもしんどかった。夜は部屋までマッサージにも来てもらったけれど、象のようにぱんぱんに腫れた足は、ちょっと触れられるだけでもう飛び上がるほど痛かった。)部屋でのんびり読書をしたり、ラウンジでお花見にちなんだ桜のお菓子を頂いたりして、のんびり過ごした。これまた副作用のため、残念ながら味覚が十分には戻っていなかったけれど、夕食はお野菜たっぷりのフレンチを宿泊者割引で満喫した。久しぶりに2人でゆったりと食事が出来て、とても幸せだった。

 今年のお正月、家族でその隣のホテルに宿泊した。ちょうどレストランのスタンプラリーをやっていて「まあ当たるはずはないけれど・・・」と応募してきたら、なんと「一泊朝食付きスーペリアツインルーム宿泊券」が当たったのだ。今年も息子が春スキーに行ったら、去年と同じように花見に行こうか・・・、と言っていた矢先。なんてラッキー!ということで早速予約した。

 そんなわけで宿泊はこの特典を使い、お花見はお隣のホテルで、としゃれ込んだ。
 桜はとても思い出深い花だ。夫との初めてのデートはお花見だったのだから。

 開花宣言が出たときには、今年も宿泊時にはちょうど満開かもと楽しみにしていたけれど、その後のびっくりするほどの寒さで桜はすっかり縮こまってしまったのか5分咲きといったところ、ちょっぴり残念だった。
 それでもまた今年も桜のケーキを頂き、今日のお昼は彩りも鮮やかに盛り付けられた美しい花見弁当をゆっくり味わって心豊かに帰宅した。

 「又来年も来られたらいいね。」と言い合って、息子には悪いけれど、今年も夫婦2人で静かな花見を楽しんだ。

コメント
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