先日、読売新聞で書評委員をしている小泉今日子さんが、本とは貴女にとってどんなものですか、という質問に対して「いながらにして色々な所に行けて・・・」というごく普通の回答に加えて、「疲れている時の小道具。なぜなら、読書をしている人にわざわざ話しかける人はいないから。」という答えをされていたのが、とても腑に落ちて、膝を打った。
確かに、彼女ほどの有名人だと、不特定多数の人たちから不躾に声をかけられたりしても不愉快な態度は取れず、嫌な思いをされることがそれは多いのだろうな、ととてもお気の毒に思った。
そして、いつだったか都心の地下鉄に乗った時、眼の前の席に角田光代さんが座っておられたことを思い出した。思わず「本、拝読しています。」とお声をかけたい衝動にかられた。車内は空いていたし、お隣の席も空いていたからすっと立ち上がって、失礼承知でお声をかけることも出来た。隣に座っていた夫に耳打ちしたら、「行って来れば?」と言われたけれど、ふと小泉さんの言葉を思い出して思いとどまった。そう、読書中でいらしたのだ。
私たちより1つか2つ手前の駅で降りられたので静かに見送った。
私も、読書中、面白くてその世界に入り込んでいれば「声をかけないでください!」と思う方なので、本読みのエチケットだな・・・と思ったのだ。
だが、そんな私なりの常識が通じないことが、私にも起きた。
ある場所で本を読んでいた。とても面白い本だったので、決して「疲れた時の小道具」ではなく、間違いなく読書を楽しんでいたのだ。
突然、横に座られて話しかけられた。以前、一度お目にかかったことのあった方だが、別にそれ以上のお付き合いがあるわけではない。一度読む目を止めて、「こんにちは。どうぞお元気で。失礼します。」と言えば、私としては問題なく会話が終了する予定だった。
だから、そう言って会釈した後、また本に眼を落したのだが、一方的にその方は話し続けた。ひたすら。その方より年下とはいえ、私も一応大人だから、どんなに迷惑でも不愉快でも、面と向かって怒るわけにもいかない。
「でも私、今、ご覧のとおり読書中なんです・・・。」という雰囲気を精いっぱい演出し、本を閉じずにそのまま何度も本に目を落とそうとしたが、どうしても赦してくれなかった。
しかも内容といえば、私が信頼している方の悪口を延々と。そんなこと、誰が聞きたいだろうか。その方がどう思おうが自由だが、それを私にまくしたてることの意味が私にはどうしても理解出来なかった。
もしかすると本を読むことはお好きではないかもしれない方に、こんなことをエチケットとして望む方が無理なのかもしれないが、とても疲労困憊した出来事だった。
本当に世の中にはいろいろな方がおられるものだ。
さて、体調だが、今週末は無理せず、予定されていた会合も欠席させて頂いた。昨夜も早目にベッドに入り、久しぶりに朝5時過ぎまでノンストップで眠ることが出来た。だが、朝起きると何やら胸部傷口周辺がズキンズキンと傷む。こういう痛みは久しぶり。寒いからなのかどうか。だるさも残っており、体が重い。休薬週だから間違いなく白血球は底まで下がっているはず。3週間に1度の躁状態になって無理をするな、というサインだろう。粛々と受け止めたい。各クールの2回目が終わると、いつも粘膜系のダメージが悪化する。目の周り、鼻の周りの爛れも酷いし、沁みるのでお化粧も出来ず、冴えない。それでも食欲だけは旺盛だし、食べ物の味も分かるのがせめても・・・である。
夜、義妹から電話があった。義妹は先週半ばからインフルエンザ感染で高熱を発し、5日間仕事を休んで家で寝ているそうだ。日中はやっと熱が下がってきたが、夜になるとまた8度まで上がってしまうという。酷いガラガラ声で辛そうだった。先週初め病院に行って感染したと思われる、とのこと。 義弟も週末から8度5分の発熱だが、注射を打ってマスクして仕事には行っている・・・とのこと、大丈夫だろうか。
そんなわけで義妹は病院に通うことが出来ず、甥っ子一家も義妹夫婦に近づけず、義弟が一人で病院に行ってくれているらしい。病院の面会は今週様子を見て再開するらしい。義母は元気らしくきちんと入浴も出来ているというので、良かったのだが・・・。
私の体調を考えて、今週末、私はお見舞いに来ない方がいいのではないか、ということだった。
その気遣いに恐縮しつつ、夫と息子がうつってきても・・・これまた悩ましいことである。
確かに、彼女ほどの有名人だと、不特定多数の人たちから不躾に声をかけられたりしても不愉快な態度は取れず、嫌な思いをされることがそれは多いのだろうな、ととてもお気の毒に思った。
そして、いつだったか都心の地下鉄に乗った時、眼の前の席に角田光代さんが座っておられたことを思い出した。思わず「本、拝読しています。」とお声をかけたい衝動にかられた。車内は空いていたし、お隣の席も空いていたからすっと立ち上がって、失礼承知でお声をかけることも出来た。隣に座っていた夫に耳打ちしたら、「行って来れば?」と言われたけれど、ふと小泉さんの言葉を思い出して思いとどまった。そう、読書中でいらしたのだ。
私たちより1つか2つ手前の駅で降りられたので静かに見送った。
私も、読書中、面白くてその世界に入り込んでいれば「声をかけないでください!」と思う方なので、本読みのエチケットだな・・・と思ったのだ。
だが、そんな私なりの常識が通じないことが、私にも起きた。
ある場所で本を読んでいた。とても面白い本だったので、決して「疲れた時の小道具」ではなく、間違いなく読書を楽しんでいたのだ。
突然、横に座られて話しかけられた。以前、一度お目にかかったことのあった方だが、別にそれ以上のお付き合いがあるわけではない。一度読む目を止めて、「こんにちは。どうぞお元気で。失礼します。」と言えば、私としては問題なく会話が終了する予定だった。
だから、そう言って会釈した後、また本に眼を落したのだが、一方的にその方は話し続けた。ひたすら。その方より年下とはいえ、私も一応大人だから、どんなに迷惑でも不愉快でも、面と向かって怒るわけにもいかない。
「でも私、今、ご覧のとおり読書中なんです・・・。」という雰囲気を精いっぱい演出し、本を閉じずにそのまま何度も本に目を落とそうとしたが、どうしても赦してくれなかった。
しかも内容といえば、私が信頼している方の悪口を延々と。そんなこと、誰が聞きたいだろうか。その方がどう思おうが自由だが、それを私にまくしたてることの意味が私にはどうしても理解出来なかった。
もしかすると本を読むことはお好きではないかもしれない方に、こんなことをエチケットとして望む方が無理なのかもしれないが、とても疲労困憊した出来事だった。
本当に世の中にはいろいろな方がおられるものだ。
さて、体調だが、今週末は無理せず、予定されていた会合も欠席させて頂いた。昨夜も早目にベッドに入り、久しぶりに朝5時過ぎまでノンストップで眠ることが出来た。だが、朝起きると何やら胸部傷口周辺がズキンズキンと傷む。こういう痛みは久しぶり。寒いからなのかどうか。だるさも残っており、体が重い。休薬週だから間違いなく白血球は底まで下がっているはず。3週間に1度の躁状態になって無理をするな、というサインだろう。粛々と受け止めたい。各クールの2回目が終わると、いつも粘膜系のダメージが悪化する。目の周り、鼻の周りの爛れも酷いし、沁みるのでお化粧も出来ず、冴えない。それでも食欲だけは旺盛だし、食べ物の味も分かるのがせめても・・・である。
夜、義妹から電話があった。義妹は先週半ばからインフルエンザ感染で高熱を発し、5日間仕事を休んで家で寝ているそうだ。日中はやっと熱が下がってきたが、夜になるとまた8度まで上がってしまうという。酷いガラガラ声で辛そうだった。先週初め病院に行って感染したと思われる、とのこと。 義弟も週末から8度5分の発熱だが、注射を打ってマスクして仕事には行っている・・・とのこと、大丈夫だろうか。
そんなわけで義妹は病院に通うことが出来ず、甥っ子一家も義妹夫婦に近づけず、義弟が一人で病院に行ってくれているらしい。病院の面会は今週様子を見て再開するらしい。義母は元気らしくきちんと入浴も出来ているというので、良かったのだが・・・。
私の体調を考えて、今週末、私はお見舞いに来ない方がいいのではないか、ということだった。
その気遣いに恐縮しつつ、夫と息子がうつってきても・・・これまた悩ましいことである。