ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.2.27 二足の草鞋

2012-02-27 20:11:13 | 日記
 市民ランナーの川内優輝さんが、昨日の東京マラソンで14位に終わった。

 応援して下さった皆さんに対して何らかのけじめをつけなければ、と昨夜お母様にバリカンで剃ってもらったという丸刈りの頭で記者会見に臨まれた。

 ずっと頑張っている姿を見守ってこられたであろうお母様が、一体どんな気持ちで息子の髪にバリカンを当てられたか、と思うと、母の端くれとしても言葉に詰まる。
 「自分の結果には泣かなかったが、友人からもらった励ましのメールを見て涙が出てきた。」と語ったという24歳の青々とした丸刈り頭に、走ることに全く門外漢の私までも胸を打たれる。

 前半、給水に連続で失敗したという。
 パソコン仕事の多い業務で視力が落ち、自分のボトルが見つけられなかった、と。そう、今の業務は我が身を振り返っても一日中パソコンと睨めっこである。視力低下はとても他人事ではない。ドライアイに涙目といった不調は日常茶飯事だ。

 同じ地方公務員として、フルタイムで働きながら、市民ランナーという二足の草鞋を履いて黙々と頑張っておられた彼を、ずっと眩しく頼もしく拝見し、陰ながら応援していた。
 何とも辛い結果になった。

 それにしても、あえて今回の大会に挑戦したところに、走ることへの熱い思いを感じずにはいられない。前回の福岡国際で、日本人一位でオリンピック代表候補となりながら、さらに今回の選考会に出場。今回、記録が出なければ厳しくなるかもしれないということも分かっていた。だが、「出ないで後悔するより、出て後悔した方がいい。」と自分を追い込み、2時間7分台を公言しての出場だった。

 3月のびわ湖も走るという。市民ランナーの星がオリンピックを走るという皆の夢がどうか叶いますように、と祈りたい。

 今日も朝から冷たい風が吹き、体感温度を持っていかれるような寒い一日だった。
 まだまだ暖かくはならないようだけれど、木々の芽はなんとなく膨らんできているように見える。こうしてだんだん毎年春が近づいてくるのを本当に待ち遠しく思う。


コメント (2)
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