今日は今年度初めての通院日。通院日が4週間空くのは先月に続き2回目だが、本当に楽。フェソロデックス注射の後、何日かは腰の痛みやだるさがあるが、それ以外は問題なくフルタイムで働き、日々ごくごく普通に暮らし、病気のことを忘れてしまうほどだ。何とも有難い新薬である。
今日も若干風は冷たいが、いいお天気。息子は平熱に戻り、無事登校して胸をなでおろす。
電車の乗り換えは順調。JRでは乗換駅から席が確保出来てラッキー。落ち着いて本を読むことが出来た。予定通りに病院に到着する。アトリウムでは2月にお雛様飾りを見たが、今月は早くも兜飾りが飾ってあった。4週間に1度の通院というのはそういうことであるなあ、としみじみ思う。思えばこの病院へは足かけ6年目の通院になるが、化学療法室の窓辺から桜を見なかったのは今年が初めてである。
IDカードの自動再来受付機もすんなり通り、採血の受付はさほど混んでいない。スマホのランプが点滅しているのに気づく。プチ虹のサロンのSさんから「通院お疲れ様」メールが入っていた。いつものことながらお気遣いが嬉しいことだ。
5分程で採血受付が終わったかと思うと、もう採血室に入ることの出来る番号札で驚く。中に入って5分ほどで順番が来た。
今日も先月と同じ看護師さんで、殆ど痛みなく2本の採取が終了。テープかぶれのこともきちんとわかっていてくださり、黙って紙テープで処置してくれた。圧迫しながらエスカレーターに乗り、2階のレントゲン受付へ。ここでも殆ど待つことなく無事撮影終了した。
1階に降りて腫瘍内科の受付に向かったのは、病院に到着してから先月同様僅か30分後だった。今月も初めての通院なので、保険証の提出も行う。今日は順調かしら、と思ったが、とんでもない。腫瘍内科の隣に患者図書室ブースが出来ており、待合が若干狭くなって椅子のレイアウトが変わっていたのだが、座るところがないほどの混雑。ようやく場所を確保して読書に勤しむ体制を整える。
さて、ここからが長かった。「中待合へどうぞ」のランプが点くまで1時間以上。いつものように読書を続けて待つ。自動血圧測定器の結果は103-59、脈拍は83。ようやくランプが点いたので、廊下に移ったのだが、その後も1時間待ち。さすがにちょっと顎が出る。
診察室に入ってご挨拶すると、いつものように「さて、どうでしたか。」と問われる。
特に胸部の酷い痛みがあったこともなく、いつもどおりの鈍痛、圧痛程度。ロキソニンのお世話になったのは1度だけだったこと、腋の下の痛みや違和感が数日あったこと、それ以外には珍しく胃痛があり、数日胃薬を飲んだこと等をご報告する。概ね殆ど問題なく4週間を過ごせているわけだ。
診察室での検温は6度5分。採血の結果、白血球は3,300。先月より1割増えて今月も3,000台をキープしている。PC上に2月と今月のレントゲン画像が並んでいる。「うーん、少し太く濃くなっているのですよ。」と先生。確かにそうだ。1か月前との比較ではあまり良くわからないようだが、2月と比べると、右の丸い影、左の腫瘍茎は濃く太くなっている。「が、マーカーは下がっているんです。」と首を傾げられる。腫瘍マーカーCA15-3は前月比15%の減。秋にECを開始した頃の数値になっている。先生がおっしゃるには「フェソロデックスが遅れて効いてきているのかどうか・・・よくわからないのです。」と。
それでは、どうするか、である。
選択肢は、①もう少し経過を見る、②前回私が質問したとおりハーセプチンの併用を開始する、だという。ハーセプチンは3週に1度、フェソロデックスは4週に1度なので、治療スケジュールが混んできて仕事に影響があるのではないか、と気遣ってくださる。
ハーセプチンを4週間に1度にした場合、安全性は確保されていると思うが、効用はわからない。薬剤の血中濃度が3週間後には一定の濃度を切るために3週間に1度投与するのだから、3週間目から4週間目の間、必要な濃度に満たないかもしれない。が、だからといって4週間分の量を投与することの安全性は確保されていない、と。 確かに最初は毎週投与だったハーセプチンが、3週に1度になったことで通院はかなり楽になっている。当初は3倍量も1度に投与して大丈夫か、と心配したが、特段問題はなく昨年夏まで続けてきた。
以前、容態が安定している患者さんで毎週だときついので、と少し間隔を開けて投与していたことがあるので、それを想えば4週間に1度でも投与しないよりは良いように思う、と。薬の作用機序を考えると、ホルモン剤の効きが悪い時にはHER2の経路が上昇してくるようだという。
とりあえず今日は薬が間に合わないので、来週ハーセプチンだけ投与し、その次は3週間後にフェソロデックス、ゾメタにハーセプチンを加え、以降4週間に1度3種類の点滴、注射としてみたい、という提案があり、そうすることにした。
そんなわけで、来週は検査はなしで診察後にハーセプチンのみ。去年8月半ば以来8カ月ぶりのハーセプチン再開となる。
化学療法室へ移動する前に身長、体重測定をするように言われる。165.5cm、風袋ごとで48.8kg。昨年秋のEC開始前に比べて±0cm、0.8kg増だ。
化学療法室入口で10分ほど待っているとkrさんから声がかかりベッドに案内される。4月異動でメンバーが変わったのでは・・・とキョロキョロするが、針刺し名人Oさん、Okさん、Hさんの姿が見えてほっとする。ポートの針刺はHさん。ちょっと痛むが、逆血も問題なし。化学療法室では全員残留で、1人増員になるかもしれないと伺う。
10分ほどして、針刺し名人Oさんがカーテンを開けて入って来られた。お顔を見るなり「ほっとしました。異動がなかったのですね。本当に良かったです。」と言うと、「ここの所、患者さんとそんなお話しばかりですよ。」と。これまでの経緯を解っていてくださる信頼している看護師さんが突然異動や退職でいらっしゃらなくなるのは、患者にとってとても大きなダメージだ。息子が高3、Oさんのお嬢さんは小3になった、とひとしきり母親同士の会話になる。お世話になって足かけ6年目に入るが、一回りも年下のOさんから「お互い歳をとりましたね~」等と言われて笑ってしまう。
針がポートに入ったままうつ伏せでフェソロデックス注射をされるのは辛いので、最初にゾメタ点滴をお願いする。ゾメタと生理食塩水の点滴2本、合わせて1時間弱で終了。抜針もOさん。ちょっぴりの衝撃で、無事終了。それからうつ伏せになってフェソロデックス注射。5回目にして初めてOさんに刺して頂く。「特にしこりや痣にもなっていませんね。」とのこと。今日も左より右の方が若干痛むかな、という感じだが、お喋りをしてもらいながら気を紛らして10分ほどで無事終了。終了時の血圧は緊張の所為か、痛みの所為かいつものように若干高めになって117-66。
次回の予約表を頂く。ハーセプチンは久々なのでまた初回の時のように発熱するかどうか心配だ。とりあえず点滴時間を1時間でなく1時間半かけてゆっくりにしましょうとのこと。腫瘍内科受付で会計が終わるのを待ち、自動支払機で支払を済ませ、病院を出る。本日の病院滞在時間は4時間半弱。
来月からはハーセプチンが加わるので、病院滞在時間は少なくともあと1時間は長くなるだろう。それでも、かつての抗がん剤点滴治療に比べれば、大したことではない。
すっかりお腹が空いて、ランチを楽しみにしているのも元気な証拠。
外に出ると、朝の青空はどこへやら、雨がポツポツ降り出していた。まさか雨が降るとは。折りたたみの傘も持ち合わせていないため、痛むお尻をひきずりながら懸命に駅まで急ぐ。駅ビルでゆっくりランチを摂り、切りの良い所まで読書をしてから席を立った。そのご紹介についてはまた後日。
フェソロデックス注射の後はどうもお腹が緩くなってしまい、何度もお手洗に行くのがちょっと困りものだ。まあ、便秘よりは良し、としよう。
帰りの電車に乗る頃にはすっかりお天気が回復しており、焦って傘を買わないで良かった、と思う。
今日も若干風は冷たいが、いいお天気。息子は平熱に戻り、無事登校して胸をなでおろす。
電車の乗り換えは順調。JRでは乗換駅から席が確保出来てラッキー。落ち着いて本を読むことが出来た。予定通りに病院に到着する。アトリウムでは2月にお雛様飾りを見たが、今月は早くも兜飾りが飾ってあった。4週間に1度の通院というのはそういうことであるなあ、としみじみ思う。思えばこの病院へは足かけ6年目の通院になるが、化学療法室の窓辺から桜を見なかったのは今年が初めてである。
IDカードの自動再来受付機もすんなり通り、採血の受付はさほど混んでいない。スマホのランプが点滅しているのに気づく。プチ虹のサロンのSさんから「通院お疲れ様」メールが入っていた。いつものことながらお気遣いが嬉しいことだ。
5分程で採血受付が終わったかと思うと、もう採血室に入ることの出来る番号札で驚く。中に入って5分ほどで順番が来た。
今日も先月と同じ看護師さんで、殆ど痛みなく2本の採取が終了。テープかぶれのこともきちんとわかっていてくださり、黙って紙テープで処置してくれた。圧迫しながらエスカレーターに乗り、2階のレントゲン受付へ。ここでも殆ど待つことなく無事撮影終了した。
1階に降りて腫瘍内科の受付に向かったのは、病院に到着してから先月同様僅か30分後だった。今月も初めての通院なので、保険証の提出も行う。今日は順調かしら、と思ったが、とんでもない。腫瘍内科の隣に患者図書室ブースが出来ており、待合が若干狭くなって椅子のレイアウトが変わっていたのだが、座るところがないほどの混雑。ようやく場所を確保して読書に勤しむ体制を整える。
さて、ここからが長かった。「中待合へどうぞ」のランプが点くまで1時間以上。いつものように読書を続けて待つ。自動血圧測定器の結果は103-59、脈拍は83。ようやくランプが点いたので、廊下に移ったのだが、その後も1時間待ち。さすがにちょっと顎が出る。
診察室に入ってご挨拶すると、いつものように「さて、どうでしたか。」と問われる。
特に胸部の酷い痛みがあったこともなく、いつもどおりの鈍痛、圧痛程度。ロキソニンのお世話になったのは1度だけだったこと、腋の下の痛みや違和感が数日あったこと、それ以外には珍しく胃痛があり、数日胃薬を飲んだこと等をご報告する。概ね殆ど問題なく4週間を過ごせているわけだ。
診察室での検温は6度5分。採血の結果、白血球は3,300。先月より1割増えて今月も3,000台をキープしている。PC上に2月と今月のレントゲン画像が並んでいる。「うーん、少し太く濃くなっているのですよ。」と先生。確かにそうだ。1か月前との比較ではあまり良くわからないようだが、2月と比べると、右の丸い影、左の腫瘍茎は濃く太くなっている。「が、マーカーは下がっているんです。」と首を傾げられる。腫瘍マーカーCA15-3は前月比15%の減。秋にECを開始した頃の数値になっている。先生がおっしゃるには「フェソロデックスが遅れて効いてきているのかどうか・・・よくわからないのです。」と。
それでは、どうするか、である。
選択肢は、①もう少し経過を見る、②前回私が質問したとおりハーセプチンの併用を開始する、だという。ハーセプチンは3週に1度、フェソロデックスは4週に1度なので、治療スケジュールが混んできて仕事に影響があるのではないか、と気遣ってくださる。
ハーセプチンを4週間に1度にした場合、安全性は確保されていると思うが、効用はわからない。薬剤の血中濃度が3週間後には一定の濃度を切るために3週間に1度投与するのだから、3週間目から4週間目の間、必要な濃度に満たないかもしれない。が、だからといって4週間分の量を投与することの安全性は確保されていない、と。 確かに最初は毎週投与だったハーセプチンが、3週に1度になったことで通院はかなり楽になっている。当初は3倍量も1度に投与して大丈夫か、と心配したが、特段問題はなく昨年夏まで続けてきた。
以前、容態が安定している患者さんで毎週だときついので、と少し間隔を開けて投与していたことがあるので、それを想えば4週間に1度でも投与しないよりは良いように思う、と。薬の作用機序を考えると、ホルモン剤の効きが悪い時にはHER2の経路が上昇してくるようだという。
とりあえず今日は薬が間に合わないので、来週ハーセプチンだけ投与し、その次は3週間後にフェソロデックス、ゾメタにハーセプチンを加え、以降4週間に1度3種類の点滴、注射としてみたい、という提案があり、そうすることにした。
そんなわけで、来週は検査はなしで診察後にハーセプチンのみ。去年8月半ば以来8カ月ぶりのハーセプチン再開となる。
化学療法室へ移動する前に身長、体重測定をするように言われる。165.5cm、風袋ごとで48.8kg。昨年秋のEC開始前に比べて±0cm、0.8kg増だ。
化学療法室入口で10分ほど待っているとkrさんから声がかかりベッドに案内される。4月異動でメンバーが変わったのでは・・・とキョロキョロするが、針刺し名人Oさん、Okさん、Hさんの姿が見えてほっとする。ポートの針刺はHさん。ちょっと痛むが、逆血も問題なし。化学療法室では全員残留で、1人増員になるかもしれないと伺う。
10分ほどして、針刺し名人Oさんがカーテンを開けて入って来られた。お顔を見るなり「ほっとしました。異動がなかったのですね。本当に良かったです。」と言うと、「ここの所、患者さんとそんなお話しばかりですよ。」と。これまでの経緯を解っていてくださる信頼している看護師さんが突然異動や退職でいらっしゃらなくなるのは、患者にとってとても大きなダメージだ。息子が高3、Oさんのお嬢さんは小3になった、とひとしきり母親同士の会話になる。お世話になって足かけ6年目に入るが、一回りも年下のOさんから「お互い歳をとりましたね~」等と言われて笑ってしまう。
針がポートに入ったままうつ伏せでフェソロデックス注射をされるのは辛いので、最初にゾメタ点滴をお願いする。ゾメタと生理食塩水の点滴2本、合わせて1時間弱で終了。抜針もOさん。ちょっぴりの衝撃で、無事終了。それからうつ伏せになってフェソロデックス注射。5回目にして初めてOさんに刺して頂く。「特にしこりや痣にもなっていませんね。」とのこと。今日も左より右の方が若干痛むかな、という感じだが、お喋りをしてもらいながら気を紛らして10分ほどで無事終了。終了時の血圧は緊張の所為か、痛みの所為かいつものように若干高めになって117-66。
次回の予約表を頂く。ハーセプチンは久々なのでまた初回の時のように発熱するかどうか心配だ。とりあえず点滴時間を1時間でなく1時間半かけてゆっくりにしましょうとのこと。腫瘍内科受付で会計が終わるのを待ち、自動支払機で支払を済ませ、病院を出る。本日の病院滞在時間は4時間半弱。
来月からはハーセプチンが加わるので、病院滞在時間は少なくともあと1時間は長くなるだろう。それでも、かつての抗がん剤点滴治療に比べれば、大したことではない。
すっかりお腹が空いて、ランチを楽しみにしているのも元気な証拠。
外に出ると、朝の青空はどこへやら、雨がポツポツ降り出していた。まさか雨が降るとは。折りたたみの傘も持ち合わせていないため、痛むお尻をひきずりながら懸命に駅まで急ぐ。駅ビルでゆっくりランチを摂り、切りの良い所まで読書をしてから席を立った。そのご紹介についてはまた後日。
フェソロデックス注射の後はどうもお腹が緩くなってしまい、何度もお手洗に行くのがちょっと困りものだ。まあ、便秘よりは良し、としよう。
帰りの電車に乗る頃にはすっかりお天気が回復しており、焦って傘を買わないで良かった、と思う。