ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.4.13 ひよこさんもsakuraさんも、どうか見守っていてください

2013-04-13 20:19:55 | 日記
 以前、このブログで“遺される方が辛い”と書いたことがある。

 「ひよこと乳がん」のブロガー“ひよこさん”が亡くなってもうすぐ9カ月近くが経つ。亡くなられて2か月後の昨年9月から、ご主人が1カ月に1~2度くらい、ひよこさんがブログを綴られなくなってからのご様子を、1年遅れの同じ月の出来事として更新してくださっていた。
 言葉にされるのはさぞかしお辛いのだろうなと思いつつ、こんな日々を送られていたのだ、と静かに拝読していた。

 が、今年の1月を最後に3カ月近く更新がなかった。
 ひよこさんのブログをお気に入りのページから外すことが出来ないまま、気付けば訪問していたのだが、ご主人が体調を崩されたのではないだろうか、とずっと案じていた。
 今月になって、ほぼ3カ月ぶりの更新を見つけ、思わずコメントを寄せてしまった。
 久しく更新が途絶えていたので案じていたこと、春とはいえ寒暖の差が激しいので、体調を崩されませんように、と。

 すぐにお返事がアップされていた。それを「ひよこと乳がん」のコメント欄から転載させて頂く。
「私のことを心にかけていただき、ありがとうございます。うまく言えませんが、先回の更新以降、書く意欲がまったく無くなってしまいしました。冬は、心を閉ざそうとする作用があるのかもしれません。
「鬱」ではありませんが、気持ちは鬱ぎがちでした。明るくはつらつとしている人、楽しそうにしている人たちが羨ましく、町に出ることはほとんどありません。
 ロッキングチェア様のブログ、拝見いたしました。前向きに病に立ち向かう姿勢に比べ、健康である私の今の生活は、お恥ずかしい限りです。
 ようやく春が訪れました。前を見て、胸を張って行こうと思います。ロッキングチェア様も、お体ご自愛ください。」

 胸を衝かれた。本当に辛い毎日を送っておられるのだろうと思ってはいたのだけれど。言葉がない。
 先日、sakuraさんのご主人にお目にかかった時も、看護をしながら「亡くなる」ということは理解していたつもりだったが、「いなくなる」ということが予想できなかった、とおっしゃる言葉を伺い、その哀しみの深さを想って何ともやるせなかった。
 私が「いなくなった」時の夫の姿を無意識のうちに重ねてしまうからかもしれない。夫の友人にも突然奥様を亡くされた方がおられるが、最初の1年は無我夢中で出来たことが、2年目からぱったり出来なくなった、という話を聞き、心が塞いだ。

 ひよこさん、sakuraさん、どうか天国でご主人のこと、見守っていてください。
 春がやってきました。どうか柔らかな春の日差しの中で、少しずつでもご主人たちの気持ちが癒されますように。

 今日も陽射しは明るかったが風が冷たい一日だった。
 朝起きてニュースを見ると、18年前の阪神淡路大震災と殆ど震源地が同じ場所での震度6弱の地震があったとの報道。あの恐怖をもう一度思い出された方たちを想うと本当に辛い。
コメント (5)
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