昨夜早めにベッドに入ったので、今朝はまたもモーニングコールより小一時間早く目が覚める。緊張なのか老化なのか。自宅に電話を入れてからじっくり足湯で温まる。今日は朝一番の造影CT検査なので朝食抜きだ。
レストランに降りて紅茶だけ頂く。新聞を読みニュースを見て、わが社のボスは今後どうなるのだろうと思うが、他にやることもなく、早々にチェックアウトして病院へ向かった。昼から雨か霙かはたまた雪かという予報で、かなり冷え込んでいる。
まだ受付が始まっていないので、院内は節電態勢でかなり暗い。自動再来受付機にIDカードを通し、1階の採血等の検査受付へ直行する。受付開始から30分前でカードだけ受け取るも、既に9番。1番乗りの方は何時に来ているのだろう、と思う。それでも窓口は3人態勢なので、9番なら3クール目だ。8時になると番号札は30番にもなっていた。やはり早く出てきて良かった。
ライトが点き受付が始まる。5分ほどで採血番号をもらうと今度は14番の札。7分待ちということだったが、ほどなくして「採血室へどうぞ」のランプが点き、すぐに順番が来る。女性の臨床検査技師さんから3本採取される。 今日はこの後、造影剤を入れるのにまた針を刺されなくてはいけないのだが、一番しっかりした太い血管に刺されてしまう。
止血した後、2階へ上がって放射線受付へ。放射線受付は8時15分からだったが、既にこちらも番号札は6番。うーん、出遅れたかと思ったが、1~5番の患者さんは全てレントゲン撮影だったので、CTは一番乗りだ。5分ほどしていつものようにCT準備室へ移動する。
廊下をガンマナイフの治療と思しき素頭の患者さんが、フレームで頭部を4点固定され車椅子で通り過ぎていく。5分ほど待って名前を呼ばれ、着替えを済ませてから造影剤注入のためルート確保の針刺し。どの方にとっても右腕の一番太い真ん中の血管が使いやすいようなのだが、今日は既に採血で使ってしまっているので、その左脇の血管を使った。採血より針が太く血管は細く・・・ということで痛みは結構あったが、丁寧だったので深呼吸しながら我慢、我慢。生理食塩水の点滴棒を転がしながらCT撮影室前で待つこと5分。予定通りの時間で無事スタートした。
今回は9月初め以来の3か月半ぶりの撮影だ。特に問題がなければCT撮影は半年に1度のペースだが、今はフェソロデックス、ハーセプチンで目いっぱい粘っているので3カ月毎に経過観察をする必要がある、という先生の判断だ。いつもどおり頚部から骨盤までの撮影。前回迄はかつらだったが、今回はおかげさまで自分の髪の毛なので、リラックス。「頚部とありますが、顔も撮りますから動かないでくださいね。」などと言われる。突然顔だけぶんぶん回すとでも思われたのだろうか・・・。
恒例のことだがベッドに寝て万歳の姿勢をとり、最初は造影剤なしで、次に造影剤が入ってから2回の撮影。あわせてわずか10分程度の検査だ。造影剤はいつもながら瞬く間に体中を駆け巡り、体の芯までジーンと熱くなる。薬剤の匂いも鼻を突くし、何度やっても気持ちが良くないし慣れないものだ。とりあえず無事終了。看護師さんに針を抜いてもらい、紙テープで止血をしてもらう。放射線受付を経由して、1階に降りて腫瘍内科で受付をした後、カフェで遅い朝食を摂ってロキソニンを飲む。
30分もしないで食事を終えて腫瘍内科に戻ると、既に「中待合へどうぞ」の番号ランプが点いていてびっくり。慌てて中へ入る。「止血テープは最低30分間、外さないでください。」と言われているので律儀に守り(こういう所が我ながらやけに真面目なのだ。)、そのため、中待合に入るまでに済ませる筈の血圧の測定ができなかった。
読書しながら待つと15分ほどして先生がお顔を出された。
「さて、2週間いかがでしたか。」といつもの質問から。今回はロキソニンが大活躍して、1日朝昼晩と3回飲んだ日が3日、2回飲んだ日が5回あったとお話しする。それ以外は朝のみで済んでいるが。先生から「冬になると痛かったんでしたっけ?」と問われ、昨年はECの副作用で胸痛以外の不調が酷かったのだが、やはり寒いと痛みがあるように思うとお答えする。診察室での検温は6度8分。
既に前回と今回のCT画像が目の前に並んでいるのはいつもどおり。採血結果は白血球が3,800。概ねいつも通りだ。そして腫瘍マーカーは前回上がったことを考えると前月比0.4の増だから横ばい。ほっとする。痛みが増していたのでグーンと上がっていたら・・・とちょっと心配していたので。
画像の読影詳細は来週までに放射線科医からあがってくるが、ざっと先生が診たところあまり大きな変化はないようだ、とのこと。輪切りの画像をスクロールして頂きながら両肺の影の大きさを比較する。やはりどの影も大きくなっている。いちばん小さいもので2.3cmが2.6cmに。それより大きいものはあえて測らなかったけれど一番大きなものが一番はっきり大きくなっていた。中には中心部が石灰化している影や、腫瘍に押されて肺の先端が潰れているものもある、などのコメントがあった。そうはいうものの、3か月でこの程度ならゆっくりだ、という判断のようだ。が、いつまでこのスピードで大きくなっていくのかは悩ましいとのこと。
いずれにせよ、今日は予定通りフェソロデックス注射。来週クリスマスの日に年内最後のハーセプチンの予約が入る。ロキソニンは年末年始も挟まるし、ということで30日分処方してくださった。
そして、化学療法室へ移動。今日は待合椅子に備え付けの自動血圧測定機で計測する。100-61、脈は85。いつもどおりだ。
ほどなくして針刺名人Oさんの姿が見えたのでご挨拶。前回お姿を見かけなかったので、もしや異動?とちょっと心配したのだけれど、ほっとする。そして5分ほどしてIさんからお声がかかり、ベッドを案内された。
こうして、今回も無事フェソロデックスの注射が出来ることになった。前回も書いたけれど、毎回、毎回ドキドキしながら、よくぞ今年一年頑張って14回目までこぎつけたものよ、と思う。神様、なんとか息子の受験が終わるまで、T-DM1が使えるようになるまで、と心の中で祈る。
まもなく薬が届く。Iさんもためらうことなくスっと刺してくれるので、一瞬痛むけれど、その後は大丈夫。最初は痛みに慣れずに毎回大変だったけれど、1年も続けているとうまくリラックスして脱力することが出来るようになるものだ。とにかく、こちらが緊張して体を硬くするとろくなことはない。左も右も終わって止血で押されたときはグーンと重苦しい痛みが走る。針を刺した後に触れなければ、最初の頃のように酷くびっこをひいて足を引きずることもなくなった。ゆっくり普通に歩いて化学療法室を後にする。
まだ時間が早いので会計で待ったのも10分程度。ここまでで到着から3時間弱。これほどスムーズだと前泊をした甲斐がある、と独りほくそ笑む。今日は採血の後CT検査だったが、CT検査を終えて採血室の前を通ると既に待合椅子は溢れていて、かなりの待ち時間になっていた。採血結果が出るのに最低1時間はかかるから、順番が逆だったら到底こんな時間では終わらなかっただろう。
今日は5万円弱の支払い。病院を出て薬局に寄り、ロキソニンを出して頂く。こちらは既に混雑していたが、なんとか座る席を確保。30分近く待って、本日の病院と薬局の合計滞在時間は4時間ほど。お昼前に終わって本当にラッキーだった。途中駅でランチ。切りの良い所まで本を読み食料品の買い物をし、冷たい雨が降る中、ゆっくり歩いて帰宅した。
帰宅すると今月2回目、今年最後のお花が届いていた。
白いオリエンタルリリー、可愛らしい小さな葉牡丹、黄色いソリダスターが2本ずつ。それぞれ花言葉は「高貴」、「愛を包む」、「知識」だという。27日の仕事納めの日にお正月のお花が届くというお知らせが入っていた。何と早いことか。
レストランに降りて紅茶だけ頂く。新聞を読みニュースを見て、わが社のボスは今後どうなるのだろうと思うが、他にやることもなく、早々にチェックアウトして病院へ向かった。昼から雨か霙かはたまた雪かという予報で、かなり冷え込んでいる。
まだ受付が始まっていないので、院内は節電態勢でかなり暗い。自動再来受付機にIDカードを通し、1階の採血等の検査受付へ直行する。受付開始から30分前でカードだけ受け取るも、既に9番。1番乗りの方は何時に来ているのだろう、と思う。それでも窓口は3人態勢なので、9番なら3クール目だ。8時になると番号札は30番にもなっていた。やはり早く出てきて良かった。
ライトが点き受付が始まる。5分ほどで採血番号をもらうと今度は14番の札。7分待ちということだったが、ほどなくして「採血室へどうぞ」のランプが点き、すぐに順番が来る。女性の臨床検査技師さんから3本採取される。 今日はこの後、造影剤を入れるのにまた針を刺されなくてはいけないのだが、一番しっかりした太い血管に刺されてしまう。
止血した後、2階へ上がって放射線受付へ。放射線受付は8時15分からだったが、既にこちらも番号札は6番。うーん、出遅れたかと思ったが、1~5番の患者さんは全てレントゲン撮影だったので、CTは一番乗りだ。5分ほどしていつものようにCT準備室へ移動する。
廊下をガンマナイフの治療と思しき素頭の患者さんが、フレームで頭部を4点固定され車椅子で通り過ぎていく。5分ほど待って名前を呼ばれ、着替えを済ませてから造影剤注入のためルート確保の針刺し。どの方にとっても右腕の一番太い真ん中の血管が使いやすいようなのだが、今日は既に採血で使ってしまっているので、その左脇の血管を使った。採血より針が太く血管は細く・・・ということで痛みは結構あったが、丁寧だったので深呼吸しながら我慢、我慢。生理食塩水の点滴棒を転がしながらCT撮影室前で待つこと5分。予定通りの時間で無事スタートした。
今回は9月初め以来の3か月半ぶりの撮影だ。特に問題がなければCT撮影は半年に1度のペースだが、今はフェソロデックス、ハーセプチンで目いっぱい粘っているので3カ月毎に経過観察をする必要がある、という先生の判断だ。いつもどおり頚部から骨盤までの撮影。前回迄はかつらだったが、今回はおかげさまで自分の髪の毛なので、リラックス。「頚部とありますが、顔も撮りますから動かないでくださいね。」などと言われる。突然顔だけぶんぶん回すとでも思われたのだろうか・・・。
恒例のことだがベッドに寝て万歳の姿勢をとり、最初は造影剤なしで、次に造影剤が入ってから2回の撮影。あわせてわずか10分程度の検査だ。造影剤はいつもながら瞬く間に体中を駆け巡り、体の芯までジーンと熱くなる。薬剤の匂いも鼻を突くし、何度やっても気持ちが良くないし慣れないものだ。とりあえず無事終了。看護師さんに針を抜いてもらい、紙テープで止血をしてもらう。放射線受付を経由して、1階に降りて腫瘍内科で受付をした後、カフェで遅い朝食を摂ってロキソニンを飲む。
30分もしないで食事を終えて腫瘍内科に戻ると、既に「中待合へどうぞ」の番号ランプが点いていてびっくり。慌てて中へ入る。「止血テープは最低30分間、外さないでください。」と言われているので律儀に守り(こういう所が我ながらやけに真面目なのだ。)、そのため、中待合に入るまでに済ませる筈の血圧の測定ができなかった。
読書しながら待つと15分ほどして先生がお顔を出された。
「さて、2週間いかがでしたか。」といつもの質問から。今回はロキソニンが大活躍して、1日朝昼晩と3回飲んだ日が3日、2回飲んだ日が5回あったとお話しする。それ以外は朝のみで済んでいるが。先生から「冬になると痛かったんでしたっけ?」と問われ、昨年はECの副作用で胸痛以外の不調が酷かったのだが、やはり寒いと痛みがあるように思うとお答えする。診察室での検温は6度8分。
既に前回と今回のCT画像が目の前に並んでいるのはいつもどおり。採血結果は白血球が3,800。概ねいつも通りだ。そして腫瘍マーカーは前回上がったことを考えると前月比0.4の増だから横ばい。ほっとする。痛みが増していたのでグーンと上がっていたら・・・とちょっと心配していたので。
画像の読影詳細は来週までに放射線科医からあがってくるが、ざっと先生が診たところあまり大きな変化はないようだ、とのこと。輪切りの画像をスクロールして頂きながら両肺の影の大きさを比較する。やはりどの影も大きくなっている。いちばん小さいもので2.3cmが2.6cmに。それより大きいものはあえて測らなかったけれど一番大きなものが一番はっきり大きくなっていた。中には中心部が石灰化している影や、腫瘍に押されて肺の先端が潰れているものもある、などのコメントがあった。そうはいうものの、3か月でこの程度ならゆっくりだ、という判断のようだ。が、いつまでこのスピードで大きくなっていくのかは悩ましいとのこと。
いずれにせよ、今日は予定通りフェソロデックス注射。来週クリスマスの日に年内最後のハーセプチンの予約が入る。ロキソニンは年末年始も挟まるし、ということで30日分処方してくださった。
そして、化学療法室へ移動。今日は待合椅子に備え付けの自動血圧測定機で計測する。100-61、脈は85。いつもどおりだ。
ほどなくして針刺名人Oさんの姿が見えたのでご挨拶。前回お姿を見かけなかったので、もしや異動?とちょっと心配したのだけれど、ほっとする。そして5分ほどしてIさんからお声がかかり、ベッドを案内された。
こうして、今回も無事フェソロデックスの注射が出来ることになった。前回も書いたけれど、毎回、毎回ドキドキしながら、よくぞ今年一年頑張って14回目までこぎつけたものよ、と思う。神様、なんとか息子の受験が終わるまで、T-DM1が使えるようになるまで、と心の中で祈る。
まもなく薬が届く。Iさんもためらうことなくスっと刺してくれるので、一瞬痛むけれど、その後は大丈夫。最初は痛みに慣れずに毎回大変だったけれど、1年も続けているとうまくリラックスして脱力することが出来るようになるものだ。とにかく、こちらが緊張して体を硬くするとろくなことはない。左も右も終わって止血で押されたときはグーンと重苦しい痛みが走る。針を刺した後に触れなければ、最初の頃のように酷くびっこをひいて足を引きずることもなくなった。ゆっくり普通に歩いて化学療法室を後にする。
まだ時間が早いので会計で待ったのも10分程度。ここまでで到着から3時間弱。これほどスムーズだと前泊をした甲斐がある、と独りほくそ笑む。今日は採血の後CT検査だったが、CT検査を終えて採血室の前を通ると既に待合椅子は溢れていて、かなりの待ち時間になっていた。採血結果が出るのに最低1時間はかかるから、順番が逆だったら到底こんな時間では終わらなかっただろう。
今日は5万円弱の支払い。病院を出て薬局に寄り、ロキソニンを出して頂く。こちらは既に混雑していたが、なんとか座る席を確保。30分近く待って、本日の病院と薬局の合計滞在時間は4時間ほど。お昼前に終わって本当にラッキーだった。途中駅でランチ。切りの良い所まで本を読み食料品の買い物をし、冷たい雨が降る中、ゆっくり歩いて帰宅した。
帰宅すると今月2回目、今年最後のお花が届いていた。
白いオリエンタルリリー、可愛らしい小さな葉牡丹、黄色いソリダスターが2本ずつ。それぞれ花言葉は「高貴」、「愛を包む」、「知識」だという。27日の仕事納めの日にお正月のお花が届くというお知らせが入っていた。何と早いことか。