自分で「祝!」もないものだが・・・の書き出しで例年書いているので、今年もしぶとくこのまま続けたいと思う。
5年前の1周年、4年前の2周年・・・、一昨年の5周年に引き続き、今年もまた、の記事である。6年間で1,809という数の記事を書き続けてこられたことに、今年もまた感謝したい(昨年の記事によると5年間で1,530だったので、この1年で278である。)。
言うまでもないことだが、昨年同様、治療を続けながらごく普通の生活を続けることが出来ている体力と環境に、家族、友人、職場の方たちを含めた沢山の方たちに支えられて生き永らえてこられたことにも心から感謝である。
繰り返しになるが、生と死はとても紙一重なこと。生きている限り、誰にとっても二度と同じ日、同じ時は来ない。かけがえのない一瞬は何よりも重いものだ。生身の人間、いつ何が起こるか分からない。これが最後になるとは思わなくとも、最後になってしまうことがあるのは言うまでもない。
繰り返すまでもなく、エンドレスの延命治療を続ける私たち進行再発がん患者にとって、1年1年は本当に重い。
だからいきなり、「次は10周年を目指します。」などと高すぎるハードルは掲げない(し、掲げられない。)。
昨年の目標が「来年2015年10月27日に“祝!ブログ開設6周年を目指したい。」だったから、今年の目標は迷うことなく、「来年2016年10月27日に“祝!ブログ開設7周年”を目指したい。」である。7周年、しぶとく頑張っていれば何かラッキーなことがあるかもしれない。
コメントを頂ける設定にしたのは2011年の元日からだ。そのため、ブログ開設記事関連では2周年の時からコメントを頂戴している。3周年、4周年、5周年とコメントを頂いた方で、今はコメントを頂くことが出来なくなった方が複数おられることが、辛い。
けれど、こうして生かされている私が後ろを向いて悲しんでばかりいることを、精一杯生き抜いた彼女たちは喜ばないだろう。だから、外野が何と言おうと、細く長くしぶとく前を向いて生きていきたい。
さて、今日のお題の後半―“ちょっと幸せ”は夫から聞いた話である。
昨日のこと、出張先のレストラン街でランチを終えて、下りのエレベーターを待っていたそうである。突然、2歳くらいの男の子が夫に両手を伸ばして手を繋いできて、ジャンプを始めたのだという。夫はびっくりしてそのジャンプに何回か付き合った後、しゃがんで、「僕、お名前は?」と訊いたそうだ。男の子はお父さんだとばかり思っていた男の人が我が夫だったことにびっくりして、いきなり手を離して2人ほど離れたところに立っていたお父さんを見つけて飛んでいき、ぱっと隠れたという。
確かに小さな子どもは大人と目線が違う。私もスーパーでいきなり小さな手が伸びてきたことが何度もある。お母さんだと思って手を繋ごうとしたのである。けれど、あれっ?と私が下を向くと、あっ、間違えちゃった、お母さんではない人と手を繋いでしまった!と、びっくりして手を離し、やおらお母さんを探しにキョロキョロし始めるというような。
けれど、この男の子は手を繋ごうとしただけでなく、ジャンプ!を始めたというから、いかにも元気が弾けそうな2歳くらいの男の子ではないか。いつもお父さんにこうしてジャンプをしてもらっていたのだなと微笑ましい。息子が小さかった時のことを懐かしく思い出して、ほっこりする。
「お父さんからは、“すみません”って言われたけれど、自分としてはあの2歳くらいの可愛らしい柔らかい手を触って、ちょっと幸せだった」という夫の話を聞いて、私も“ちょっと幸せ”になった。
生きているってやはり素晴らしい!と改めて想う秋の日である。
5年前の1周年、4年前の2周年・・・、一昨年の5周年に引き続き、今年もまた、の記事である。6年間で1,809という数の記事を書き続けてこられたことに、今年もまた感謝したい(昨年の記事によると5年間で1,530だったので、この1年で278である。)。
言うまでもないことだが、昨年同様、治療を続けながらごく普通の生活を続けることが出来ている体力と環境に、家族、友人、職場の方たちを含めた沢山の方たちに支えられて生き永らえてこられたことにも心から感謝である。
繰り返しになるが、生と死はとても紙一重なこと。生きている限り、誰にとっても二度と同じ日、同じ時は来ない。かけがえのない一瞬は何よりも重いものだ。生身の人間、いつ何が起こるか分からない。これが最後になるとは思わなくとも、最後になってしまうことがあるのは言うまでもない。
繰り返すまでもなく、エンドレスの延命治療を続ける私たち進行再発がん患者にとって、1年1年は本当に重い。
だからいきなり、「次は10周年を目指します。」などと高すぎるハードルは掲げない(し、掲げられない。)。
昨年の目標が「来年2015年10月27日に“祝!ブログ開設6周年を目指したい。」だったから、今年の目標は迷うことなく、「来年2016年10月27日に“祝!ブログ開設7周年”を目指したい。」である。7周年、しぶとく頑張っていれば何かラッキーなことがあるかもしれない。
コメントを頂ける設定にしたのは2011年の元日からだ。そのため、ブログ開設記事関連では2周年の時からコメントを頂戴している。3周年、4周年、5周年とコメントを頂いた方で、今はコメントを頂くことが出来なくなった方が複数おられることが、辛い。
けれど、こうして生かされている私が後ろを向いて悲しんでばかりいることを、精一杯生き抜いた彼女たちは喜ばないだろう。だから、外野が何と言おうと、細く長くしぶとく前を向いて生きていきたい。
さて、今日のお題の後半―“ちょっと幸せ”は夫から聞いた話である。
昨日のこと、出張先のレストラン街でランチを終えて、下りのエレベーターを待っていたそうである。突然、2歳くらいの男の子が夫に両手を伸ばして手を繋いできて、ジャンプを始めたのだという。夫はびっくりしてそのジャンプに何回か付き合った後、しゃがんで、「僕、お名前は?」と訊いたそうだ。男の子はお父さんだとばかり思っていた男の人が我が夫だったことにびっくりして、いきなり手を離して2人ほど離れたところに立っていたお父さんを見つけて飛んでいき、ぱっと隠れたという。
確かに小さな子どもは大人と目線が違う。私もスーパーでいきなり小さな手が伸びてきたことが何度もある。お母さんだと思って手を繋ごうとしたのである。けれど、あれっ?と私が下を向くと、あっ、間違えちゃった、お母さんではない人と手を繋いでしまった!と、びっくりして手を離し、やおらお母さんを探しにキョロキョロし始めるというような。
けれど、この男の子は手を繋ごうとしただけでなく、ジャンプ!を始めたというから、いかにも元気が弾けそうな2歳くらいの男の子ではないか。いつもお父さんにこうしてジャンプをしてもらっていたのだなと微笑ましい。息子が小さかった時のことを懐かしく思い出して、ほっこりする。
「お父さんからは、“すみません”って言われたけれど、自分としてはあの2歳くらいの可愛らしい柔らかい手を触って、ちょっと幸せだった」という夫の話を聞いて、私も“ちょっと幸せ”になった。
生きているってやはり素晴らしい!と改めて想う秋の日である。