ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.10.20 想い出は突然に・・・

2015-10-20 23:08:48 | 日記
 我が家(殊に私)の写真好きはかなりの筋金入り。毎年、息子の誕生日に写真館で記念写真を撮るのがお約束になっているのは以前もこのブログで書いた。
 紙焼きの写真を全てアルバムにしていたら今に家の床が抜ける!と夫に脅され、デジカメに替え、外付けHDDに保管し始めてからもうどのくらいになるだろうか。

 2か月前だったろうか。PCを立ち上げた時に、突然聞いたことのない音がし始めた。何の音かはわからない。ピーピーピーピーと鳴り続けている。PCを消すとその音は消える。けれど、PC自体はどこも不具合がない。
 ようやくその音がHDDから出ているものだと解って、さて、アクセスをしようと思うと認識しなくなっている。
 ここ15年近くの全ての画像である。CD-ROMに落とした分もあったけれど、デジカメの性能アップとともに画像サイズがどんどん大きくなっていて、1年分の写真が膨大なファイルサイズになり、夫がコピーするのに音を上げ、ろくにバックアップをとっていなかったのが運のつき。
 
 大型家電店にデータ復旧の見積もりを頼んだところ、少なくとも50万円はかかると言われ、しかも復旧出来るかどうかも定かではないとのつれない返事。1万円のHDDの不具合の修理に50万円!?それでも想い出はプライスレス!ということで、とりあえず復旧をお願いしてみようということになった。
 ところが、4,5日経ったところで「物理的損傷があり修復不可能。」との回答。
 それでも諦め切れずに、夫がネットで探してここならば、と藁にもすがる思いでお願いした会社からも、無情にも「復旧不可」の返事。それと同時に、障害媒体の処置について、自身で処理する(障害媒体の返却)か、データ消去サービスを利用する(無料処置)かを選択してください、という通知が来た。
 「修復不可能であることは分かりましたが、家族の思い出が詰まったものなので、このまま廃棄するには忍びないものがあり、とりあえず手元で保管したいと考えます。恐れ入りますが、料金着払いでご返送頂くようお願い申し上げます。」と返信したところ、その翌日にはHDDが返送されてきた。
 ああ、息子の結婚式(するかどうかわからないけれど)に使う予定だった可愛かった写真も、数々の行事や再発後初めて3人で行った5年前の台湾旅行も、両親と最後(多分)の旅行である3年前のヴェトナム、それ以外の日常のすべての写真もオジャンである。悲しすぎる・・・。

 考えてみれば、1万円そこそこのHDD一つにそんな大事なものを全てお任せしていたのが甘かったといえば甘かったのだろう。
 いろいろ調べてみると、HDDなるものは4,5年で壊れても不思議ではないもののようである。これに懲りて、早速メーカーを替えて3種類のHDDを買い込み、バックアップを取る体制にした。これからはしっかりチェックをしていかなければ、と深く反省。

 磁性体が剥離しているとのことで、夫は諦めムードになっているが、それでも「他の会社にも聞いてみようよ、もしかしたら生き返るかも・・・」と、まだウジウジしている私である。

 帰宅すると今月2回目のお花が届いていた。大輪の薔薇は濃淡のピンクが3本、黄色と深紅が1本ずつ、可愛らしい薄紫のアスターが2本、白いオーニソガラムが2本。花言葉はそれぞれ「愛らしい」、「信ずる恋」、「潔白」だという。バラ色の人生を思わせるゴージャスな花束である。
コメント (2)
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