ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2016.8.2 怒涛の文月が過ぎ、葉月を迎えて思うこと その2

2016-08-02 20:49:19 | 日記
 7月最終日の日曜日。
 ゆっくり起き、地上35階の外の景色を楽しむ。
 恒例の浴槽足湯を母に薦めると、とても気持ちよかった模様。バイキングでは落ち着かないので朝食はセットメニューにしてのんびり頂く。これもしっかり完食した母は頼もしい。

 食後はオープンと同時に百貨店へ。上から下までの買い物に付き合う。お昼までの予定が、30分以上オーバーして最後はかなり疲労困憊。こんなに大人買いをしたのは多分生まれて初めてだったのではないか。一人で買い物に出かけても、どれを買っていいものやら決断出来ずに、結局骨折り損の草臥れ儲けで戦利品なく帰ることが多かったという優柔不断の母だ。

 あちこちで「お嬢さんと一緒にお買い物、いいですね。」と言われ、嬉しそうだった。思えば、これまでひとりでお茶一杯淹れることもしない父が、言葉は悪いが足枷になって、母と2人で買い物に出かけることは叶わなかった。今まで目に入らなかったのが不思議なくらい、あちこちで母娘連れで買い物を楽しむ人たちを見て、こういう親孝行をしてなかったなあ、とつくづく思う。

 夫にそんなことを言うと、「お義母さんの買い物に付き合って、ついでにあなたのものを買ってもらうことも親孝行なんじゃないの」と言われ、なんとなく腑に落ちた(というわけで、私も夏物セール品を上下ゲットしてしまった次第。)。

 ホテルに戻り、ラウンジで軽食休憩の後、荷物をまとめてチェックアウト。私鉄とバスを乗り継いで実家に戻った。途中急に雨が降ったり止んだり、不安定なお天気だったが、濡れることもなくラッキーだった。

 実家では、来月の法事の会食予約やら何やらを。
 夕食は今日こそ自宅で摂ろうと思っていたのだけれど、母は1人ではまたろくに食べないのではないかと、夫がお弁当やらなにやら買い込んで実家まで来てくれた。3人で食事を済ませ、九重親方の訃報にショックを受け、またしても選挙に行くことが出来なかった(2回連続で棄権したのは生まれて初めてだ)とがっくりしながら、またも軟弱にタクシーで帰宅した。

 車内で初の女性都知事の当選確実を知る。電車を乗り継いで帰ると1時間30分近くかかる実家も、タクシーで帰れば30分もかからない。この誘惑に今後も勝てるかどうか。

 そんなわけで昨日から8月がスタートした。
 世は夏休みで職場事務室内でもあちこちで空席が目立つ。
 本も読めず、映画も観られず、ヨガにも殆ど行けずじまいだった7月。まだまだやらなければならないことは沢山残っているけれど、一人暮らしになった母の別居親族見守りパック(救急通報、ライフ監視、非常通報、健康相談)の申し込みも済ませた。一つ一つ地道に潰しながら、少しずつ通常生活に戻していきたいものである。

 帰宅すると届いていたのは白い胡蝶蘭とアイビーの寄せ植えの小さな鉢。8月のお花のお届けは1週目だけで、切り花はお休みだ。ホワイト・マジックという名前だそう。ちょっと儚げな蘭の花を眺めていると、なんとなく心が穏やかになった。
コメント
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