今日は午前中仕事を片付けてから午後お休みを頂き、月末の手術前最後の通院になる母に付き添うため、病院に向かった。
この病院には4年前に直腸がんの手術で外科にお世話になっており、それ以降経過観察で何度も伺っている。だが、新たに見つかった腎臓がんにより5月以降通うことになった泌尿器科の診察に付き添うのは初めてだ。これまでずっと母の診察日が私の治療日とバッティングしていたためで、2回ほど夫が休みを取って付き添ってくれている。
そのため、先生と私は今日が初めましてで、次回はもう入院日となる。
お昼は食べる時間がないと諦め、電車とバスを乗り継いで、病院に到着。それにしても今日も暑い。茹で上がりそうだ。暑さと空腹でクラクラする。
時計を見ると、母と待ち合わせをした予約時間まで10分ほどあったので、薬を飲むために急遽コンビニでサンドイッチとジュースを調達し、ロビーで少しだけお腹に入れた。
2階に上がると、泌尿器科は外科の隣だった。さすがに午後なので待合い椅子はほぼがらがら。母がちょこんと一人で座っていた。検尿だけは済ませたという。
電子掲示板を見ると、いまだ午前の患者さんが残っている模様。結局、中待合いに入れるまでに1時間以上待ち、それから診察室でS先生にお目にかかるまでに30分近くかかった。もう少しゆっくりお昼を食べられたかしらと思ったけれど、後の祭り。それにしても、先生はいつお昼を召し上がるものやら、本当にどこの病院のドクターも働き方改革等全く無縁なようで、心配なことである。
先生にご挨拶をして母の脇に立つ(患者以外に座る椅子はなく、ずっと立ちん坊だった。)「では、9月27日に手術で大丈夫ですね?」と最終確認。当初母がすぐの手術を渋ったこともあり、先生は慎重になっておられるのかどうか。もう少しびしっと言って頂いてもいいのだけれど、と思う。「体調は変わりありませんか。」と訊かれ、「はい。」と返事をするが、前回の術前検査から4か月も経っているので、今日はこれからもう一度、ということになる。全てやり直しである。
診察室から出て、看護師さんがこれからの流れを説明に見える。ここで予期せぬ事態が発生。4年前にはなかったのだが、入院前面接があるという。来週予約の上、1時間半ほど来院してほしいというのだ。入院に際する10頁ほどある問診票に基づいて詳しくヒアリングされるそうな。それを記入した人が入院に付き添って・・・となるともう私しかいない。
来週は3連休でそもそも4日しかないのに、水曜日は私自身の通院治療、翌日は会議出張、翌々日も当番業務があり、休めない。翌々週も三連休だから入院前日しかないが、さすがに前日は・・・と渋られる。やむなく来週火曜日の午後、再度休暇を取って面接に付き添うことになってしまった。その予約を取り、今日の検査の流れの説明があった。心電図、肺活量、採血、胸部レントゲン、入退院センターでの書類受取と説明の後、ようやく会計というスケジュールだった。
検査自体はどこも空いていたので殆ど待ち時間はなく、会計もスムーズに終わったが、最初の待ち時間が響いて病院滞在時間は3時間弱。
病院の外に出ると、雷が鳴り、雲行きが怪しくなってきている。そのまま歩いて亡父もお世話になったケアマネのSさんを訪ねた。入院前までのヘルパーさんやデイサービスのスケジュール確認と、入院時のキャンセル、退院後ショートステイ先の確認等の打ち合わせである。自宅と病院の間に新しく出来た特別養護老人ホームのショートステイが良いのでは、と前回付き添い時に夫が見せて頂いていたが、私も出来れば自分の眼で見ておきたかった。
Sさんが「電話をして断られるより、そのまま行ってしまいましょう。」と言ってくださる。外に出ると雨が降り出していたため、車を出してくださった。
施設は新築で本当に綺麗。ロビーはホテルのよう。ショートステイのユニットで個室とお風呂場、お手洗い等を見せて頂き、ショートステイのパンフレットを頂いてきた。病院で出して頂く必要書類等の確認も出来て助かった。Sさんには家の前まで送って頂いた。有難いことだ。
実家に入り、まずは父の仏壇にお参り。今日頂いた厚みのある問診票や入院手続き書類、その他母から頼まれた書類をあれこれ書き上げること1時間。
そろそろ夫が帰宅する時間になる。今日は夫の誕生日ということもあって、最寄り駅で待ち合わせて夕食を摂る約束をしていた。これから帰るけれど、と夫に連絡すると、土砂降りだから、一度家に帰ってから出直すのはちょっと・・・との答え。
夕食の支度は何もしてこなかったし、誕生日なのにレンチンでは申し訳ないと言ったら、出直すより良いと。では、とタクシーを呼んでそのまま帰宅。途中から土砂降りになり、電車を乗り継いで帰らなくて良かったと思う。
悪天候のせいか、道がかなり混んでおり、スムーズなら25分かからずに到着するのに30分以上かかった。
無事到着した、と母に電話を入れる。結局、本日の主役たる夫が作ってくれたサラダと冷凍のパスタやピラフが夫の誕生日ディナーになった。幸い生協のお届け品の中に夫の好物のロールケーキがあったので、一応スイーツ付きということで・・・トホホ。
ごみ捨てやら洗濯物の片づけやら何やらやることは山積。仕事は半日だったとはいえ、普段と違う場所を往復すると、疲労困憊である。
入院まで2週間。準備することは多々あるが、母にはマイペースで出来るだけのことをやってもらうことになる。予期せず来週また実家詣でをすることになったので、その時にもう一度チェックが出来る。
明日はまた都内横断で会議出張。大学の後期授業は10月からだが、現在は夏季集中講義等があり、各種会議は8月の夏休み休会モードが終わり、また通常の開催ペースになってくる。
暑さのため8月は鉢植えが1回届いておしまいだった月2回のお花のお届けも、今週から再開した。記録のために書いておきたい。一昨日届いたのはピンクのカーネーション3本、濃いピンクのスプレーカーネーション3本、枝にたくさんの白い小さな花をつけた孔雀草が3本とレザーファンの葉。花言葉はそれぞれ「女の愛」、「素朴」、「可憐」、「魅惑的」だという。久しぶりの生花をガラスの花器に投げ入れたら玄関がぱっと華やいだ。
一方、息子のこと。ようやく昨日で長かった研修期間が終了し、総合職同期15名の配属先が出たそうだ。全員バラバラという。彼はこの4月の組織改正で新しく立ち上げられたアルファベットのついた今風名称の部署に配属されたという。今日は早速いくつか会議に出て(!)用語集など資料を渡されて読み漁ったそうだ。色々勉強しなきゃ、とのこと。
研修先で現場実習も重ね、どれだけ皆様にお世話になったことか。通常業務を恙なくこなしながら、手のかかる新人の研修生を支えるのは本当に大変なことだ。感謝の念を忘れず、初心忘れず、一日も早くお役に立てるように精進していってほしいと思う。