昨夜はゆっくり入浴して早めにベッドに入ったつもりだったが、明け方から何度もお手洗いに起きて、その都度なかなか再入眠出来ず。それでも身体は疲れているので、しつこくベッドにへばりつき、朝の連続テレビ小説最終回を視て、のろのろ起き出した。
今日も陽射し溢れる爽やかないいお天気だ。朝食の支度を済ませ、夫と2人でのんびり朝食を摂る。
4年前の記憶を呼び覚ますため、ブログをなんとなく読み返す。当時はまだ父が元気だったので、母の入院・手術というよりも父のメンタルケアに力を取られていたことが分かる。9月最終週で父のショートステイ手配・入所、母の入院・手術、自分の通院治療が日曜日から水曜日までと連荘で、結構ヨレヨレだった。
父がお世話になった施設と母が入院した病院はそれなりに離れていた(バスを2つ乗り継がないといけなかった。)ので、同じ日に梯子するのは大変だった。治療中のポンコツの身で両親を支えるというのは(大したことはしていないにせよ)正直なところ、精神的にも肉体的にもしんどかった。それを思えば、今回は母のケアに専念出来るので、心身ともに随分楽だ。自分の通院週にも重ならなかったこともある。まあ今もハラヴェンを続けていたらこんな悠長なことは言っていられなかっただろうけれど・・・。
病院でピックアップしてきた汚れ物も洗い終え、ベランダに沢山の洗濯物が風に翻った。
夫は義母の七回忌法要で郷里に出向いた。明日がちょうど祥月命日である。義妹夫婦と法要の日程調整をした時、ハラヴェンの治療で土日は殆ど寝た切りだった私は、とても長男の嫁としてのお役目が果たせそうになかったので、夫が事情を話し、同行を免除してもらった。結果論だが今の体調なら十分行くことが出来た。けれど、期せずして母の手術とバッティングしてしまい、結局失礼せざるを得なくなった。申し訳ない。
6年前に義母が亡くなった時、一周忌、三回忌まではせめて頑張ろう、でもその次の七回忌はさすがに保証の限りではないな・・・と感じていたことも、今となっては笑い話である。細く長くしぶとく、よくぞここまで命を繋いでこられたものである。
そんなわけで夫は午後の便で郷里に向かうため、昼に最寄り駅からのリムジンバスに乗った。午前中はあれこれ気になっていた案件を片付け、一緒に家を出て、夫を見送り、私は私鉄とJR、バスを乗り継いで母が入院する病院に向かった。
土曜日なので、救急外来窓口から面会手続きをして中へ入ると、外来窓口はどこも暗くシーンと静まり返っている。それでも片隅のコンビニだけはここで働く人達のためにオープンしていた。このところコンビニランチがすっかりデフォルトになっている。
エレベーターで母の病室に到着。昨日聞いていたとおり、酸素マスクが外れており、両足にはめられた血栓予防のための加圧空気ポンプもない。大分身軽になっている。枕はアイスノンになっている。熱があるのだろう。
目を瞑っていたが、「来ましたよ、どうですか。」と訊くと、ちゃんと目を開けて色々話す。前回の術後翌日に比べて大分しっかりしているように見えて、胸をなでおろす。
さすがに昨日はベッド上安静で寝返りも打てなかったので、殆ど眠れずしんどかったようだが、混乱している(せん妄が出ている)様子もないので、ほっとした。背中からの痛み止めは週明けまででなくなる量だというが、効いているようだ。
今朝はS先生の回診があり、ベッドを45度まで起こしてよい、水を飲んでよいということになったそう。ストローで水をちょっとずつ飲ませると美味しそうだ。唇が渇いて皮がむけたというので、持っていたリップクリームを置いてきた。
デイルームで食事を済ませてから再び戻ると、担当看護師さんが血圧、検温に見えたところ。ベッド脇に名前が書いてあった看護師Tさんと「初めまして」、である。タイミングよくお目にかかれて良かった。退院支援計画書等の説明があり、ショートステイ等のことも再度お話しして、書類にサインする。
今朝の採血の結果、輸血も必要ないし、若干熱が上がってきている(7度9分)が、概ね順調とのこと。痛みは我慢しないですぐに言うように、と再度念を押される。
右手から点滴を入れており、左手にもまだルート確保して針を刺しっぱなしだったが、どちらか抜いて良いということで、丁寧に針刺しの状況を見てくださりそのまま右だけ残すことになった。母の皮膚がとても薄くて破けそうなので、とピタッと張り付けられた粘着テープをそのまま剥がさず、わざわざテープ剥がし液を使って時間をかけてゆっくり丁寧に剥がしてくださるのを見て、なんと有難いことかと思う。あれをびりっと剥がされるとかなり痛いものだ。私もハーセプチンのおかげで皮膚が大分弱くなっているので、強い粘着力のテープを剥がすといつも赤く腫れて爛れてしまう。
左手が自由になり、母は随分楽になったと微笑む。だんだんチューブが外れていくのは嬉しいことだ。傷口に持参した腹帯も当てて頂くと、頑張って自分で寝返りを打てるようになった。
2時間ほど話し相手になったが、熱もあるようだし疲れるといけないので、少しでも眠るように、と病室を後にした。
病院帰りに実家に寄ったところ、門を開けるとご近所のご主人が庭の手入れをしてくれていたのでびっくり。母が入院前にお願いしていたようで、先日手入れをしたけれどまだ終わらなかったので、とのこと。恐縮しきりである。
ポストの中身も大事なものがあるといけないからと預かっておいてくれたそうで、ほどなくして奥様が届けてくださった。
仏壇の父に、母の手術が終わったことを報告し、窓を開けて風通しをし、洗い物を少しして実家を後にした。帰り際、先日ご挨拶に伺った向かいの奥様が私に気づいて門まで出て来られ、無事手術が終わったことをご報告出来た。
というわけで、術後翌日のミッションも無事クリア出来た。
夫も順調にリムジンバスが空港に到着、ラウンジで時間調整を済ませ、定刻離陸、定刻着陸だったようだ。義妹にはメールで今回同行出来ない旨メールでお詫び。空港でピックアップしてもらい、明日の法要の買い物や食事等を一緒に終えた模様だ。
今夜と明日の夜は久々の一人暮らし。マイペースの週末である。