ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.9.18 旅は3日目 マラッカからプトラジャヤ経由KLへ、アフタヌーンティーの後は・・・

2024-09-18 23:19:10 | 

 昨夜は、残念ながら中秋の名月は拝めず。ブログアップ後はバスソルトを入れた大きな浴槽で、あわや沈みそうになりながら手足を伸ばし、日付が変わる前に何とかベッドに入った。
 久々に万歩計は1万歩を超え、さすがに疲れ果てていたのか、夫より先に眠りにつけた。

 今朝、平日仕様のスマホアラームが鳴るまで6時間、珍しくお手洗いに起きることもなく眠った。明け方左のふくらはぎが攣って寝ぼけ眼でマッサージをした記憶があるが、それも夢の彼方。

 朝6時半。外はまだ真っ暗だ。日の出が遅いのに驚く。
 だんだん明るくなってくる。身支度をしてパッキングをあらかた済ませ、朝食レストランへ降りる。リバーグリルという名前だけあって、テラス席をチョイスしたら、まさしくリバーフロントだ。
 昨日のホテルより品揃えが断然素晴らしい。フレッシュオレンジジュースを頂き、今朝もオムレツを注文した。夫は目玉焼き専門だ。オリジナルの麺も作ってもらって、美味しいと満足そう。朝日が眩しく顔の右半分が焼けそうな感じはあるが、ロケーションは抜群。優雅な朝食である。
 眼が卑しくて、取ってきたものの食べ切れず残すのは申し訳ないし、お腹がいまいち心配だから、つい味見程度になる。今回はコデインだけで酷い下痢に見舞われずに済んでいるのが救いだ。食後はホテル周りを少しだけ散策して部屋に戻り、最後の身支度とパッキング。

 チェックアウトしてカードキーを返す時、「素敵なホテルで楽しい滞在だったけれど1泊で残念」と言うと、「是非またいらしてください」と言われる。うーん、そうしたいのは山々だけれど・・・。

 9人が揃い、バスは定刻に出発。所要2時間のプトラジャヤへ向かう。プトラは王子、ジャヤは成功とか勝利という意味で、○○ジャヤ等と、色々な街の名前の最後についている。6時間眠ったので、今日は元気だ。
 1時間ちょっと揺られ、サービスエリアで10分のお手洗い休憩。相変わらず和式もどきが断然多いお手洗いである。

 再びバスは1時間弱走り、橋を渡り、ピンクモスクと呼ばれるプトラ・モスクが見えてくる。可愛い。既に行政の中心機能の5割がこの地に移転しているとのこと。プトラ広場から真っ直ぐ走る道路の両脇は、全て官公庁の建物。広場では観光客が大勢記念写真を撮っている。正面から首相官邸が官公庁の仕事ぶりを監視しているという図式だそう。
 官邸の建物は中央がイスラム式屋根、左右対称の両脇が中国式の建物、間に挟まる柱は象がいるインド式。ここでも3つの国が共存している。

 モスクは人工湖に浮かぶように立っている。昨日、水上モスクが礼拝中で見られなかったのは残念だったが、まぁ言ってみればこちらも水上モスクか。このプトラ・モスクは全てがピンクで統一されているので女性に人気だという。
 今日こそ、ストールと長袖のジャケットの重装備で礼拝堂まで入場。暑い。入口で服装チェックがあり、不足だと判定された方には無料でピンク(というか殆ど赤)のローブを貸してくれていた。可愛かったけれど、かなり暑そうだった。

 天井のドームに施されたステンドグラスは美しく、アラベスク模様やカリグラフィーが描かれている。靴を脱いで礼拝堂に上がると、ピンクの絨毯が敷き詰められている。礼拝の方法を教わり、ピース!とか万歳!とか馬鹿なポーズを取らなければ記念撮影もOK。

 見学を終えて、広場に出るとなんだかまたしても雲行きがおかしい。お手洗い(ここも水浸し・・・)から出ると、スコールだ。降る前に観光出来てラッキーだったとバスに乗り込む。
 高速を飛ばして首都クアラルンプールに向かうが、前が見えないほどの横殴りの雨が場所によって突然止んだり晴れたり、猫の目のようなお天気。途中、セレンバン等昔聞いたことのある地名の看板が出てきて懐かしく感じる。
 小一時間走ると、前方にペトロナスツインタワーやKLタワーが見えてくる。いよいよ首都入りだ。

 今日から、今回の旅で初めて2連泊するホテルのロビーラウンジで優雅にアフタヌーンティー、というのがこのツアーの売りだ。だからこそ女性の参加が多いのかも。お部屋の準備が出来るまでクロークで荷物を預け、9人で2つの丸テーブルに案内される。

 ホテルオリジナルブレンドだというグリーンティが注がれるが、「もしやこのままずっと緑茶?紅茶はないのですか?」と訊いてもらい、ガイドさんが交渉してようやく紅茶がサーブされる。フリーフローではないようだ。日本とは勝手が違うらしい。3段重ねのティースタンドにはパイ、サンドイッチ、スイーツ。別皿でスコーンを味わうが、パンがちょっとパサついて残念な感じ。夫はこれでは足りないかも、と半分ずつ横流しする。
 仙台から参加のご夫婦や、お一人参加の新潟出身の女性とご一緒で、庄内出身の夫が加わり、なんとなく東北話に花が咲く。
 お腹がお茶でチャポチャポした頃、チェックインタイムより小一時間早く部屋の準備が出来たということで、ガイドさんから鍵をもらい、それぞれが部屋に散ることに。12階の角部屋はシックで機能的な造りだ。

 今回、朝に夕に何度も母にMeet通話をトライしていたが、なかなか繋がらず。LINEで写真を送ると、一応既読にはなっていた。今日は水曜日で何もない日、とダメ元でかけたところ、やっと繋がった。
 先週お願いしたレンタル補聴器の用意が出来たとのことで、眼鏡屋さんまで取りに行き、付け方を練習して今、帰ってきたところだという。土砂降りの雨に降られて大変だったそうだが、繋がってよかった。

 昨日は眼科にも行き、レーザー施術を予約したら、なんと急遽明日に予約が入ったそう。出来れば施術の日は付き添いたいと思っていたが、普通の診察同様で全く心配ないし、付き添いも必要ないとドクターは仰るし、私の旅行中になってしまったので、致し方ないのでデイサービスをお休みして行ってくるとのこと。

 ホテルで数時間の小休止を挟み、皆さん、隣接するショッピングセンターに繰り出した模様。
 断捨離を経て、今は買い物には殆ど触手を動かされない私だが、夫は散策したくてうずうずしているようなので、こうして暫しブログの下書きをしている間少しお昼寝をして休息してもらっている。
 夕食兼夜景観賞までの間初めての自由行動である。

 繁華街にある巨大なショッピングセンターへ徒歩5分もかからず到着する。ハイブランドからカジュアルファッション、駄菓子からフードコート、スーパーマーケットやらなんでもござれである。
 ひとまずスーパーで、お土産用にメイドインマレーシアのお菓子を探して購入したら、あとは冷やかすのみ。階を上がると“東京ストリート”なる一角があり、びっくり。物見遊山で行ってみる。
 到着すると、濃いピンクの桜の木と招き猫、浅草の名入り提灯が迎えてくれる。和牛にお寿司、ラーメン・たこやき・デザート等々が軒を連ね、若い人たちが長い列を作っている。なんといつもお世話になっている100円ショップまであって笑ってしまう。均一料金は大体日本の倍だった。それでも便利なのだろう。こちらもレジでは列を作っていた。

 ということで、今回の旅、初めて2人歩きをして、暫し気分転換。
 ホテルの中はとんでもないほど冷えている(部屋の温度は19度だった。)が、外は30度ちょっと。蒸し暑いけれど曇天なので日傘もサングラスも必須という状況ではない。今日東京は35度というから亜熱帯のこちらの方が涼しいといったところか。
 あっという間に万歩計は8,000歩を超えた。

 再びロビーに集合して、夜の部観光スタートだ。ホテル前から少し歩いてバスに乗り込み、まずは夕食を摂るホテルへ向かう。私は全く記憶になかったのだが、夫がホテルの名前を聞いて、かつて息子も一緒に泊まったところではないかという。
 中に入り奥の中華レストランへ案内される。今夜はマレー風水炊き鍋。ガイドさんが、大皿に綺麗に並んだ具材の説明をしてから、スタッフの方たちが隣のテーブルで調理してくれて、取り分けてからサーブされた。海鮮、豚肉、お野菜たっぷりで温かく優しい味。夫はチリソースやら唐辛子やらを追加して食べていたけれど、私はあっさりそのままで。

 1鉢目でもうお腹がかなり膨れているのに、2鉢目、3鉢目迄次々と。〆は卵入りラーメンとチャーハン、デザートはグリーンの甘いスープに浮かぶパイナップルとタピオカ。初めての味だった。
 私にはとても量が多くて半分ほどでギブアップ。お腹一杯のままホテルを後にした。訊けば何年か前に改装したそうで、やはり宿泊したのは間違いなかった模様。

 次は街のシンボル・88階建てペトロナスツインタワーの夜景とサロマリンクブリッジ鑑賞。かつて訪れた時、既にツインタワーはあったけれど、ライトアップされている姿を間近で見ると浮き出てくるように見えてなかなかの迫力。一つは日本の企業が、もう一つは韓国の企業が、それぞれ建設したとのこと。それにしても地震も台風もない国だからこそ、だなぁとしみじみ。

 あちこちで写真撮影する人で大混雑の道路を縫って歩く。全長68mのサロマリンクブリッジもライトアップされて青や緑、国旗の色等に光っている。なんだか魚が口を開けているような姿に見えたが、シレーの葉をモチーフにしているそう。中を通って反対側からもう一度ツインタワーを眺める。KLタワーも美しくライトアップされている。

 バスに戻り、最後はKL屈指の屋台街のアロー通りへ向かう。100mほどの通りは、日中はひなびた感じらしいが、毎日夕方5時から夜中12時まではとても賑わっているのだそう。全くのオープンエアなので、いきなりスコールが来たら悲惨なことになりそうと心配になる。
 十分凄い人出だと思うが、土日はもっと大変らしい。観光客が殆どだが、地元の人たちも利用するという。苦手なドリアン(夫は大好物・・・)臭と、発電機のガソリン臭、それに加えてタバコと、雑多な匂いで頭が痛くなってしまう。ガイドさんが、カットしたマンゴーを買って私達にご馳走してくれたが、丁度良く熟れていて美味しかった。

 その後、リフレクソロジーやマッサージサロンが並んでいる街を抜けて、バスが泊まっている所まで歩く。マッサージサロン等の激戦区のようだが、値段は本当にリーズナブル。足はパンパンだからついついふらっと入りそうになる。

 ということで、3時間半の夜のお出かけ。かなり良く歩いた。万歩計は14,000歩近く。爪囲炎を抱えていたらとても無理だったなと思う。足の痺れは相変わらずだけれど、朝からよく頑張った。

 実質最終日の明日は、午前中がシャーアラム観光、午後はKL市内観光である。今日よりさらに30分出発が早いので、早めに休まなくては・・・。
コメント
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