ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.9.19 旅は4日目 ショーアラムとKL市内観光でフル回転、お楽しみ様でした

2024-09-19 23:22:06 | 

 昨夜もブログアップ後、バスソルトをたっぷり入れて入浴し、手足ケアだけ済ませたらバタンキューで就寝。
 今朝は平日仕様のアラームを15分ほど前倒しにして起床。今日も無事6時間弱眠れた模様だ。身支度を済ませて朝食会場へ向かう。完全にパッキングをしなくて済むので気分的に随分楽だ。
 朝食のラインナップはとても素敵。見ているだけで楽しい。けれど、オムレツを焼いて頂き、温野菜と生野菜をちょっぴりお皿に載せて、ヨーグルトを少々、小さなクロワッサンを1つ、スイカとパイナップル、バナナを一切れずつお腹に入れ、ピンクグアバジュースをグラスに半分、紅茶を飲んだらもう十分だった。
 お腹の調子がまずまずなので、食べ過ぎないに限る、である。頻尿と残尿感も随分軽減してきた感じ。
 出発30分前には席を立って部屋に戻る。

 ロビーで9人が揃い、お迎えのバスに乗り込む。今日もいいお天気で、朝から暑い。最高気温は32度の予想。午前中はKL近郊のショーアラムへ。ここには通称ブルーモスクと言われるスルタン・サラフディン・アブドゥル・アジス・シャーモスクがある。世界4番目の規模の大きなモスクで、ドーム型の青い屋根が特徴的。142mを超える4本のミナレットは世界屈指だという。

 1時間ほどバスに揺られて到着。澄み切った青空に青いモスクと4本のミナレットがすっくと映えて美しい。
 ここでも女性はローブを無料で借りられる。昨日よりもかなり厳格で、ローブと頭からすっぽり被るストールの2つに分かれていた。
 ガイドさんがグループの方たちの着替えのお手伝いをしてくれていたが、ストールは、布に小さい穴が開いているつくりで、顔を出すのに頭からぎゅーっとひっぱっていた。あれではカツラがずれてしまうこと必至。私は借りずに持参のストールにしておいてよかった・・・。

 それでもピンバッジでしっかり襟元を止めるようにとのお達しで、自前のストールをしていた者達は、ピンバッジを借りることに。その後、ボランティアのガイドさんが顔廻りを整えてくれたけれど、ストールの上から髪の毛も触られて、カツラを被っているのが途中でばれてしまったかな~という感じだった。夫曰く、一瞬顔色が変わったらしい。そりゃ、びっくりしますよね。

 それはさておき、片言の日本語混じりのほぼ英語、のボランティアガイドを1時間ほど聞きながら歩く。お清め場の入り口の青いタイルはとても美しい。ステンドグラスから溢れる優しい青の光がモスク全体を包み、とても幻想的。
 暑さにめげずに階段を上って礼拝堂に入ると、青い絨毯が敷き詰められ、天井からは巨大な美しいシャンデリアが。収容人員24000人だという。毎週金曜日にはその半分ほどが集まるとのことだった。

 ボランティアさんが写真を撮ってくれたり、ポーズを指示したり、サービス満点。中には結婚式場まであって、さすがゆりかごから墓場まで、の宗教なのだと実感する。
 暑さで脱水になりそう、とぼやきながら1周。ようやくストールを外し、長袖のカーディガンを脱いだら、なんと快適な。
 さらに一人一人にペットボトルの冷えた水がサービスされた。なんという太っ腹、ただの観光客にこんな振る舞いをするとは。これは皆お布施から出ているのだろうか・・・と夫と顔を見合わせた。

 再びバスに乗り込み、ブルーモスクを後にする。KL市内に入る前、最初の立ち寄り場所は新王宮。2012年までの古い王宮しか知らなかったので、新装あいなった王宮を拝むのは初めて。今日は国旗が上がっていて、王様はご在宅の印とのこと。
 門番は両脇に4名。2人は馬に乗っている。しっかりそこでも写真撮影。黄色いドーム型の屋根が青い空に映えた。やはりお天気だと写真を撮るのが楽しい。暑いのを忘れてついつい頑張って歩く。
 足腰が丈夫でないと、観光は出来ないと改めて思う。皆さん、暑さの中での階段の上り下りでかなりばて気味で、下車して見学するのをパスする人がちらほら出てきた。

 続いて国家記念碑へ。第一次大戦、第二次大戦、国内戦争の3つの戦争慰霊碑の奥には、ピューターで作った蓮の花が浮かぶ噴水池があり、その更に奥には7人の兵士の像が聳え立っている。アメリカ人作とのことで、顔は皆マレー人には見えないのがうーん、といったところ。

 3か所目は国立モスク。皆さんブルーモスクでローブを着込んだ暑さに懲りたのか、もう礼拝堂には入らないで済まそうということに。外観からの写真撮影のみになった。傘を広げた形の礼拝堂と傘を畳んだ形のミナレットがなかなか奇抜だった。因みにここで借りられるローブは紫色だった。
 奥には旧クアラルンプール駅が。ここは30年以上前に、オリエント急行と称したシンガポールまでの鉄道旅行の出発地点だった。ここから電車に乗ったね~、と懐かしい記憶を呼び覚ました。

 続いて4か所目へ、とバスに乗ったり降りたり、かなり忙しい。
 独立広場・旧連邦事務局はかつて訪れた時とは、後ろにひしめく高層ビルの数が違って、随分印象が変わった。それは当然だろう。30年経過したのである。ひと昔10年、東京だって30年前とどれほど変わったか、という話だ。
 クアラルンプールゼロ地点で写真を撮った後は、クアラ・ルンプール(濁った川、の意味)発祥の地へ。そこでは、昔ながらのマスジットジャメが望めたが、記憶よりもなんとなくこじんまり感じられたのは、周囲に大きな建物が増えているせいか。

 さて、今日のお昼はインド料理である。小洒落た1軒家のレストランに案内され、4人と5人で2つのテーブルに分かれた。サラダ3種、タンドリーチキンにお芋のフライ(若草色のほうれん草のソース)、ほうれん草、豆、魚のカレー等がテーブル一杯に。焼きたてのナンがとても美味しかった。デザートのアイスクリームを頂いてお腹一杯だ。夫はマンゴーラッシーを美味しそうに飲んでいる。

 そして、お腹が膨れたところで観光再開だ。お腹一杯になったら、なんだかぐったり疲れて眠くなる。次の立ち寄り場所はチョコレート工房。カカオの大きな木が出迎えてくれる。マレーシアは良質なカカオ豆が獲れてチョコレートが美味しいのだそう。
 工房というので、チョコレートの作り方等が観られるのかと思いきや、試食は色々あったけれど、残念ながらチョコレート売り場が延々と続くだけだった。特に買いたい商品もなく、皆、手持ち無沙汰で集合時間まで過ごす。

 次は民芸品店。こちらもマラッカのお店とあまり変わらないラインナップで、くるりと一周したらもうすることもなく。欲しい物もなく、長椅子に腰かけたら船を漕いでしまう始末。皆がそのようで、ガイドさんは予定より早く出発する羽目に。
 その後の立ち寄り先は、チャイナタウン内KL最古のヒンドゥー教寺院マハ・マリアマン寺院。写真撮影だけですぐにバスに戻ったが、ガネーシャ神の姿も見えてしっかりツーショットを撮ってきた。

 今回の旅、最後の観光先であるペトロナスツインタワー展望台の予約は17時ということで、それまでの時間調整が必要と聞いていた。大分時間が余るのでは、と心配したものの、渋滞でわりと長い間バスに乗ることになり、そのおかげで、お昼寝が出来た。
 ようやくペトロナスツインタワービルに到着すると、再集合までは40分ほど。待ち合わせ場所を確認し、スーパーやお手洗いの位置を教えて頂いて、解散。ハイブランドのショップが並んでいる中に日本のファストファッションが軒を連ね、ちょっとびっくりしてしまうのは昨日の繁華街のショッピングセンターと同じ。

 まずはエスカレーターを降りてスーパーへ。夫は昨日見たスーパー同様、シャインマスカットが中国産ではあるが大きな房が400円という安さに驚いた様子で、写真に収めていた。
 幾つかお土産を調達して、草臥れたのでお茶でもして時間調整しようとカフェに行く。とにかく何事ものんびりしているので、時間がどんどんなくなっていく。注文してから受け取りまでなぜにこんなに時間が・・・とイライラしているうちにお腹が冷えて腹痛に。
 夫の分だけテーブルに持ち込み、私は諦めてそこで分かれてお手洗いに直行し、夫とは現地集合することになった。残り時間あと7分である。

 なんとか集合時間に間に合って、いざ、展望台へ。予約時間の20分前に集合し、予約レーンに並ぶ。ビジターのペンダントをもらい、5分前になったらようやくエレベーターに案内される。41階にある、2つのタワーを繋ぐ長さ60mほどのスカイブリッジ部分まであっという間。ここは170mの高さがあり、高所恐怖症の夫は悪趣味極まりないといった顔をしている。見れば開業から25周年の垂れ幕が。となると、前回来た時には既にこのタワーはあった筈だが、そのあたりの記憶がかなりあやふやである。

 続いて2番目のエレベーターで85階まで、更に小さなエレベーターに乗り換えて88階、高さ370mのオブザベーションデッキまで上がる。さすがに風景が大分違う。見下ろす街はミニチュアそのもの。ここでは15分ほど過ごすということで、間近に見えるもう一つのタワーとツーショットを撮ったり、模型等を視たり。

 そのタイミングでいきなり母からLINE電話がかかってきてびっくり。かけようとしてかけたのか、間違えて押したのか定かではないが、キャッチ出来たので良かった。随時LINEで写真を送っていたので、それを視ようとしたのかもしれない。まさか88階の天空で、日本の母とテレビ電話が出来るとは、いやはや凄い時代である。

 今日は眼科でレーザー治療をしてきたという。無事に終わったとのことだが、1週間ほどは飛蚊症のような症状があるらしい。補聴器は練習して細かい作業は出来るようになってきたが、まだ左右の耳に上手に入れることが出来ないらしい。頑張って、と励ます。

 夕暮れが近づくにつれて来訪者がどんどん増えてくる。そろそろ時間、と呼ばれて小さなエレベーターに乗り、85階まで降りると、そこはカフェやショップになっていた。あれこれスーベニールはあったけれど、何も買うものもなく、ぼーっとソファに座って体力温存だ。暮れなずむ時間にいられなかったのはちょっと残念。
 
 これで観光は終了。最後の晩餐は中華料理だ。9人の丸テーブルにスープから炒め物、揚げ物等8品がどんどん並ぶ。明日朝が早いこともあり、夫もお酒は我慢してお茶だけに。今宵は残念ながらデザートもなく、あっという間に夕食が終わった。

 ホテルに戻り、明日の集合時間と場所を再確認して皆同じエレベーターに乗り、それぞれの部屋に戻った。
 昨日より断然早い戻り時間だったけれど、明朝のモーニングコールは3時15分。4時の出発だから、あと7時間もない・・・と言ったところ。
 てんこ盛りの4日間、あとは明日帰国の途に就くだけとなった。部屋に戻ると、ホテルからターンダウンサービスのチョコレートケーキが届き、夫と珈琲で一服である。

 今日も朝から晩までよく歩いた。万歩計は11,000歩超え。このホテルで、今回初めてヘルスメーターに乗ったけれど、相変わらず43キロ台。なかなか増えないものであるが、減らなかっただけ良しとしたい。
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