ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2016.9.10-11 気が付けば、この土日もあれやこれや・・・

2016-09-11 22:08:21 | 日記
 土曜日。
 3か月に1度の歯科検診の日。朝一番で予約を入れていたので、のんびりベッドで朝の連続テレビ小説鑑賞は出来ず。洗濯物を干し、食後念入りに歯磨き。フロスや歯間ブラシ等を駆使してクリニックに出向く。

 自分としては特に気になることもなく、とご報告。「下の歯並びの悪い部分の歯茎が腫れ気味なので、意識的にケア出来ると良いですね」とのこと。磨き辛い部分はわかってはいるのだけれど、毎日ここだけに重点的に時間をかけるわけにもいかず、下を向く。該当部分をお掃除して頂いたが、一か所虫歯になりかけているところが見つかって処置して頂く。削ったけれど痛みもなく、10分ほどの治療でほっとする。次回3か月後に予約を入れて、今日は30分弱で終了。一本一本の歯が口の中で主張しているような感じがする。

 帰宅後は掃除。お天気が良いので、寝具などの大物も洗濯してしまう。軽食を済ませ、午後からリラックスヨガのクラスに参加した。このクラスは最近出来たばかりだ。以前から気になっていたのだけれど、なかなか時間が合わず、先日ようやく1回参加出来た。ゆったりした座りポーズと寝ポーズが主体で最後は片鼻呼吸もあり、スッキリするので気に入った。今日はインストラクターのKさんから「(動きが少なく)物足りなくありませんか」と訊かれたけれど、そんなことはない。とてもいい気分でシャワーを浴びてリフレッシュ出来た。

 夫と待ち合わせてお茶と買い物。帰宅後は洗濯物を畳み、夕食当番は夫に甘える。食後は2か月半ぶりにレイトショーに繰り出す。封切り初日の邦画を観て大いに笑ってきた。一昨年のヒット作の続編だけれど、やはりリターンズものは難しい。初回の新鮮さと斬新さを上回る作品に仕上げるのは、どんなものでも至難の業だと思う。

 日曜日。
 珍しく昨日のうちに家事を一通り終えてしまったので、気分的にハッピーだ。月1度のお楽しみリフレクソロジーの予約が入っている。出がけに実家の墓地のことでちょっとやりとりがあって、予定の電車を一台乗り過ごしてしまい、オーナーをお待たせしてしまい反省。

 今日も下半身スッキリコースにハンドリフレをお願いする。インドの旅行話をしながらいつのまにかウトウト。今月からオイルのブレンドが変わりましたとのことで、カモミール、ユーカリ、ジンジャーの冷えと凝りを取り血行を良くするものをチョイス。いい香りが部屋中に漂って夢心地だった。腰が随分疲れていたようで、踝の痛みがかなりきつかったが、よく流してもらって身体が軽くなった。

 施術後のハーブティは“胃腸はお元気ですかブレンド”でスッキリ。今月のプレゼントは、シャンプー前に使うと夏のダメージを受けた頭皮を生き返らせてくれる、というマッサージジェルだそうで、今晩早速使おうと愉しみにしている。来月の予約を入れた後、再び最寄り駅まで送って頂き、オーナーとお別れ。

 夫に乗車時間を連絡して、ターミナル駅で待ち合わせして、実家に向かった。
 今日は夫の誕生日。以前から気になっていた実家近くのフレンチレストランに出向いた。入店したのはラストオーダー時刻ギリギリ。予約しておらず飛び込みなのですがと言うと、食材の関係で出来るメニューが限られていますが、それでも宜しければとのこと。シェフと奥様の2人で切り盛りしているお店は20席ほど。3人がけの1つのテーブルが空いたばかりであとは満席。以前京都で入ったイタリアンのお店の作りにあまりに似ているのでびっくりした。

 席に通して頂いてから30分近く待ってようやくお料理が出始めた。ランチコースはリーズナブルなお値段の割にどれも丁寧なお料理で、デザートもとても美味だった。次回はちゃんと予約してきます、とご挨拶してお店を後にした。3人でお腹いっぱいになり満ち足りて実家到着。

 明日はセキュリティ会社のセンサー取り付け工事の日だが、その確認や今週末以降の司法書士さんたちとの相談に必要な書類等の確認、母から郵便物のチェックを依頼されたりと、毎週通ってもあとからあとからやることがある。
ようやく一段落して、途中で買っていった和菓子でお茶。墓地のことでまた電話があったりして、あっという間に夕方。先日のインドの写真を見せたりしているうちにあたりはすっかり暗くなる。夕飯は一人で適当に済ませられるから大丈夫、と言うので夫と2人実家を後にした。

 今日は電車を乗り継いで帰宅。朝から出歩いていたので、すっかり草臥れてまた外食になってしまった。

 「実家に行くと何も出来ずに土日が終わってしまって(申し訳ない)」と言うと、夫が「今はお義母さんの所に行くことが(我が家にとって)大きな仕事だから、そんなことは気にすることはない。これからも週に1度は2人で顔を出した方が良いだろう」と言ってくれる。「一人で行くと色々考えてどうしてもブルーになるけれど、2人で行けばその分気持ちが楽になるんだから。」とのこと。申し訳なさと有り難さで泣ける。確かに母にはもう少し元気になってもらって、一人暮らしがスムーズに出来るまで支えていかないと、と思う。
 83歳の母、初めての一人暮らし。まだまだ長い道のりである。

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2016.9.7 ガネーシャのパワー

2016-09-07 21:59:27 | ヨガ
 インドから帰国してはや1週間。遠い昔のことだったような夢だったような、不思議な気分で日常生活に戻っている。
 生協で旅行前に注文していた瞑想ヨーガのインストラクターSさんの新刊を受け取り、まだ疲れが残っているかな・・・とちょっと迷ったけれど、ご報告もしたかったので、昨夕仕事が終わってからレッスンに参加してきた。

 結果は大正解。
 いつも、仕事を終えてから都心まで出向くのは疲れるかな、無理しているかな、大事をとって次回にしようかなと逡巡しながら行くのだけれど、思い切って行ってしまえば必ずあぁ、やっぱり来てよかった、来るべくして来たのだ!と思う。期待を裏切られることはないどころか、これほど満足度の高いレッスンもそうそうあるわけではないので、本当に有難いことだ(電車の往復がなく最寄り駅にスタジオがあったら、おそらく皆勤で通うと思う。)。

 受付で急遽インド旅行をしたことを報告し、持参した新刊にサインをお願いした。「○○さん、自分を信じる力が輝きを放ち、周りに勇気をよびおこしています 2016.9.6 S」と書いてくださった。蓮の花がスックと伸びているイラスト入り。蓮の花は泥の中から穢れのない姿で咲く宝石のようだ(私たちの本質もそれと同じ)という、オーン・マニ・パドメ・フーンのマントラをイメージさせるもの。嬉しい。

 さて、インドでは訪れた数多くの場所でガネーシャに出会った。やはりこの国ではガネーシャは大人気の神様なのだな、と思いを強くした。今回、日程の関係で残念ながら同行出来なかった息子からも「お土産にはガネーシャかシヴァの置物が欲しい」と言われており、私が話したわけでもなかったのにちょっと驚いた次第。

 さて、ガネーシャ、ご存知だろうか。
 Wikipediaによれば「ヒンドゥー教の神の一柱。その名はサンスクリットで“群衆(ガナ)の主(イーシャ)”を意味する。(中略)インドでは現世利益をもたらす神とされ、非常に人気がある。“富の神様”として商人などから絶大な信仰を集めている。太鼓腹の人間の身体に 片方の牙の折れた象の頭をもった神で、4本の腕をもつ。障害を取り去り、また財産をもたらすと言われ、事業開始と商業の神・学問の神とされる。(後略)」とある。

 これだけ読むとなんだかおどろおどろしい化け物のように感じるかもしれないけれど、実際はとてもチャーミングというかキュートな容貌。偉大なるシヴァ神を父に、パールヴァティを母に持つ。

 インドの行く先々であまりにガネーシャに出くわすので、いつの間にかスタジオで覚えた「ジャヤ・ガネーシャ・キールタン」のメロディを知らず知らずのうちに口ずさむ私がいた。キールタンは、たとえ意味がわからなくてもその音を繰り返すことでその言葉の持つ本来の力が発揮されるという。ガネーシャはあらゆる障害を取り除くものとされる。

 そうだったのか、旅行中体調も崩さず、痛みもなく無事に過ごすことが出来たのも、帰国後ヨレヨレに疲れていたにも関わらず、採血で思いもよらずマーカーが下がったのも、これこそそのガネーシャ・パワーだったのではないか、と改めて痛感したのだ。

 そのガネーシャの生誕祭が一昨日だったということで、昨日のレッスンはガネーシャに因んだものになった。あらゆる悪・障碍・悪霊を退け、財産・智慧・成功をもたらすとされるガネーシャのマントラから始めて、ガネーシャのポーズをとり(これは腰を落としたまま手で鼻や耳を作ったり、象を模したポーズが多かったので、下半身はプルプルだった。)、ガネーシャと月のお話(ガネーシャが夜道で転倒した際にお腹の中の菓子が飛び出て転げたのを月に嘲笑されたために、自らの牙を一本折ってそれを月に投げつけた。)などを伺った。
 実はガネーシャと月は相性が悪いのだけれど、とお断りがあった後、心穏やかな月礼拝へ繋げ、瞑想し、最後に再びガネーシャのキールタンを心地よく歌った。

 スタジオには、前回Sさんがインドに出張された際に買ってこられたガネーシャの木彫り像が飾ってあるのだけれど、それを見ると、確かに牙は1本で、次はお菓子を落とさないように蛇でお腹を巻いたというエピソードどおりだった。なるほど、帰宅したら我が家でも買い求めた細密画と置物をチェックしてみようと思い、納得した。

 そんなわけで、これからもネズミの車に乗った(象がネズミに乗ることは常識では不可能だと思われるが、あらゆる不可能はないという意味だという。)ガネーシャ・パワーを信じて、私にとって障害と思われるものを一つ一つ取り除いていくことが出来たらと思う。

 昨夜、帰宅すると今月初めてのお花が届いていた。エキゾチックな薄紫色の大輪のクルクマが2本、赤いカーネーションが5本、レザーファンの葉。花言葉はそれぞれ「乙女の香り」、「女の愛」だそうだ。

 今週も折り返し。明日は都内横断出張だ。心穏やかに過ごしていきたいと思う。



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2016.9.5 職場健康診断結果受領

2016-09-05 21:45:00 | 日記
 7月最終週に受診した職場健康診断から1ヶ月以上経った。今年も結果票が職場の机上に置かれていた。

 総合所見は昨年と同じCの要経過観察。
 今年もここ数年同様、胸部エックス線撮影はパスしている。そのため、やはりC判定は昨年に引き続き心臓によるもの。“心電図所見について経過観察が必要です。動悸・息切れ等があるようでしたら医師にご相談ください。肝機能検査について経過を観察してください。現在の管理・治療を継続してください”。とのこと。

 昨年はコメントが平低T波だけだったが、今年はR波増高不良と2項目ついている。
 う~ん。9年前から単独で始め、以降抗がん剤と併用しながら長く続け、今は形を変えてカドサイラ(T-DM1)として相変わらず投与をしているハーセプチンは、心毒性の薬。そのため、定期的に心エコーや心電図でチェックして頂いているのだけれど。

 ちなみに「平低T波」を調べてみると、「心電図波形のT波は収縮した心臓が元に戻るときにできる波です。平低T波とは通常はなだらかな山型をしているT波が平坦になった状態で、心筋梗塞や左室肥大ではST部分の異常を伴ってみられます。健常女性や肥満でもみられることがあります。」とある。

 さらに「R波増高不良」は「心電図波形のR波(上向きの幅の狭い波)は、胸の左側の電極で記録した方が、胸の真ん中付近の電極で記録したものよりも大きくなるのが普通です。これが、ほとんど大きさが変わらない場合をR波増高不良と呼びます。心筋梗塞や肺気腫、心筋症などでみられますが、痩せ型の体型の方にもよく現れます。」とある。

 最初のコメントにある健常女性はよいとして、肥満でもみられるとか、痩せ型の体型でよく現れると両方の記述がある。対極にある内容だから、本当のところよくわからない。いずれにせよ、心筋梗塞、左室肥大、肺気腫、心筋症等で今の治療継続が叶わなくなったら困りものだ。次回の診察の時に相談してこなくては。

 そして、まもなく母が術後1年検査を受ける大腸がん。おかげさまで“便潜血認められず”の陰性だったが、判定は要経過観察。「問診の結果から3か月後に医療機関受診をお勧めします」とのこと。これは家族の既往症なり、薬の副作用で便秘や下痢を繰り返すことがあると答えたことにもよるのかもしれない。

 さらに、VDT検診では「R1 常時作業可であるが、疲労に注意すること」という判定を頂いた。まあ、今やPC作業なくして仕事にならないから、致し方ないけれど、いずれにせよ「疲労に注意」というコメントは目の健康だけでなく全ての健康に通じるものだろう。

 検診時に下腹部周りが数センチ太くなって傷ついた、と書いたけれど、メタボリック症候群は今年も全て基準値以下で非該当。

 血液検査の結果は尿酸、糖代謝、白血球、貧血については問題なかったが、肝機能、脂質が基準値より高くCとBだ。これまたカドサイラ(T-DM1)の副作用であろうから、あまり気にしても仕方ない。

 ということで、再発治療も足掛け9年目。ちょっとずつ但し書きやら注意コメントは増えてきているものの、職場健診だけを考えれば、寄る年波を差し引いてもまずまずなのではないかと思う。

 さて、新しい1週間が始まった。定例会議でスタートし、メール処理やら打ち合わせやらあれやこれやと無事にこなし、月曜日をクリア。
 まだスッキリと疲労が取れたという感じではないけれど、よく眠り、よく食べて夏バテを残さないように体調管理をしっかりして秋を迎えなくては。


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2016.9.3-4 実家詣での土曜日と家事、ヨガ、休息の日曜日

2016-09-04 21:07:42 | 日記
 土曜日。
 このところずっと行っていなかった骨盤調整ヨガのクラスに予約を入れていたのだけれど、朝どうしても起きることが出来ず、キャンセル。ベッドで朝の連続テレビ小説を視た後、二度寝してしまった。
 自分で考えていたよりも身体はずっと疲れていたようだ。金曜日に出勤出来たのは、ただただ気が張っていたから、というのを実感する。
 インドの旅ですっかりお腹を壊し、2.5キロも体重を落としてきた夫。いまだ本調子ではないらしい。メタボなお腹が結構スッキリしている。怪我の功名なのかどうか。

 7月以来、少なくとも土日のどちらかには顔を出していた実家に行くのも、旅行を挟んで2週間ぶり。お昼を一緒に摂れるようにと、実家最寄り駅のショッピングセンターでお供えのお花を買って、途中のイタリアンレストランで母と合流した。ここにはかつて両親と夫と4人で来たことがあったが、その時、父は鼻血を出してお手洗いに籠り、すっかりご機嫌斜めだった。実家は歩いて5分ほどだったのに歩く元気はなくタクシーで帰ったのだった。

 母は、半月前にはだいぶ元気が出てきたように見え、こちらとしては安堵していたのだが、夏バテなのかどうか、このところ7度を超す微熱が続いているそうだ。かかりつけのクリニックに行けばよいのに、と思うがどうも外出するのが億劫なのかハッキリしない。

 実家では来客が3件。トップバッターは、7月末に申し込んだ「別居親族見守り支援事業」を請け負うセキュリティ会社の担当者Oさん。
 先月既に下見に来て頂いてはいたが、契約するのが娘の私であるため、もろもろ確認しながら書類にサインする手続きが必要とのこと、今日の打ち合わせになった。

 無事完了し、最短10日後に室内センサーの取り付けと相成った。もっと早く設置出来たらよかったのだけれど、新事業であり、仲介業者が不慣れで、なかなかコトは簡単に運ばず、かなり気を揉んだ。結果オーライで、この会社の事業所が実家から徒歩5分もかからない所にあった。

 母に何か緊急事態があった時には本当にすぐに駆け付けてくれそうでほっとする。もちろん何か起こらなければそれに越したことはないけれど、私が駆け付けるよりずっと早いことは間違いない。一安心である。たとえ後期高齢者でも、二人でいるのと一人暮らしでは、心配の度合いは全く異なると思う。

 続けて、あれこれ予定を突っ込んで、母はガックリ顎を出しているけれど、毎週々々1つずつというのでは遅々として進まず、埒が明かない。ハードスケジュールだけれど、出来ることなら一日で済ませたい、とまとめたのは私。とはいえ、その当の私が草臥れていて頭も体も実に動きが悪い。

 誤算だったのは、今日私が来るまでに市役所の出張所でもらっておくように頼んでいた書類を、母が用意出来ていなかったこと。このままでは無駄足になってしまう・・・と、慌てて駅前の出張所に電話する。有り難いことに土曜日も5時まではオープンしており、必要な書類が出せるという。委任状だのなんだのと手間取っているよりも早いだろう、と母を連れてタクシーで出張所まで往復。何とか間に合った。

 保険の書類の中には母がどうしても自署しなければならないものもあって、予め私が記入していたものでは用が足りず、もう一度作成し直しの書類も。なかなかスムーズにいかないものだ。
 コピーひとつにしても、実家にはコピー機がないから、何か必要となると一番近いコンビニまで走らなければならない。そのあたり、夫がフットワーク軽く出かけてくれ、私がキィキィしそうになる時もうまく緩衝材になってくれて、いつもながら本当に有り難い。

 最後に相続相談のFさんが来訪。あれこれ不確定要素があるので、なかなか難しい。母は話が右から入って左に抜けている感じだし、こちらも疲れてきてしまう。大まかに説明して頂いて、参考資料を頂いて、ひとまず切り上げることにした。

 母は一人でいるとなかなか食事をちゃんと摂れていない様子なので、せめて私達が来ている時には一緒に、と夜も近くの中華レストランへ。昼はまだセーブしながら食事をしていた夫だが、この頃にはすっかり本調子になってきた模様(体重はしっかり戻っていた。)。帰国してからは、かえって私の方がよほどお腹の調子が悪い。インドではよほど気が張っていたのか、一体なんだったのか、と首をひねるほど。

 食事が終わると外は土砂降り。タクシーで母を実家まで送り届け、そのまま自宅まで帰ってきた。電車乗り継ぎだと1時間半近くかかるが、タクシーに乗ってしまえば30分かからないでドアツードア。この魅力は捨て難い。
 帰宅後、母がなんだか元気もなく、しょぼくれていることについて夫と話し合う。一人だから気持ちのアップダウンはあるだろうし、まだ父の急逝から2月も経っていないのだから当然といえば当然なのだけれど、月末には直腸がん術後1年の検査も控えているし、なんとかうまく乗り切って少しでも元気を取り戻してほしいものだ、と思う。

 日曜日。
 やはりまだまだ疲れている。すんなり起きられない。かなり寝坊をしてタイマーでセットしていた洗濯物が仕上がってから1時間が経ち、このままでは皺になってしまう・・・とノロノロと起き出した。夫はまだ寝ており、洗濯を干していると、こちらもノソノソと起き出してきた。遅い朝食を摂り、溜まった新聞等を読み流してから掃除を済ませる。

 昼食を簡単に済ませて、午後はうんと久しぶりに、お気に入りだったインナービューティヨガ(クラス名改め現在は美律ホルモンヨガ)のクラスに参加してきた。ちょうど家を出ようとするとき、雨がポツポツ降り出して、洗濯物を取り入れる。台風の影響か不安定なお天気。

 クラスは女性だけでリラックス。気持ちよく汗を流してこのクラスが終わった時にいつも感じるとても穏やかな気分で帰宅した。
 夕食は夫が担当してくれて、有り難い日曜日が終わった。

 明日からまた新しい1週間が始まる。先週は夏休みに続けて通院日と金曜日1日しか出勤しなかったけれど、今週は5日間、フル出勤だ。入試も出張も控えている。
 学生たちはまだ夏季休暇だけれど、教職員はいよいよ本格的に9月始動である。


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2016.9.1 採血後診察、カドサイラ(T-DM1) 26回目(減量16回目)

2016-09-01 22:37:54 | 治療日記
 遊んでいるうちに今日から9月。今年もあと3分の1となった。
 昨日は夕方帰宅した後、何がなんでも今日中にやってしまわなければ!ということで、勢いで2つのスーツケースを開けて大洗濯。2回分回して干して、何とか片付けることが出来た。その間、とにかくざっと大まかに片付けを終えて、スーパーで調達してきた食事を済ませる。そして体力温存のために病院最寄り駅に移動、常宿に前泊した。

 さすがにくたびれ果てて、貴重な読書時間であるはずの車中では本も読めずウトウト。チェックインするや否や入浴して、そのまま殆ど正体不明で爆睡。夜中に1度も起きることなく、目覚まし時計が鳴るまで連続して眠ることが出来た。こんなこと、どのくらいぶりだろう。

 夫にモーニングコールをした後、恒例の熱めの浴槽足湯と瞑想で、頭と身体に起きてもらう。いつもの焼き立てデニッシュの朝食を済ませ、チェックアウトして徒歩5分で病院到着。朝から残暑が厳しい。

 自動再来受付機はすんなり。採血は15人以上待ちで13分とあったが、15分ほどかかった。今月はマーカー測定があるので4本の採取。何度もお世話になっている臨床検査技師のYさんは、慣れた手つきで刺針も抜針もすぐに終了。

 止血したまま、向かいの腫瘍内科受付へ移動。月初めの保険証チェックばかり気になってIDカードを添えるのを忘れる。やはりまだぼーっとしている。まだ時間が早いので定位置の待合椅子に腰かけ、読書を開始。
 それにしても、いわゆる夏休み期間にこれほど本を読まず(7,8月の2か月で5冊)で、映画も観なかった(同じく0本)のは珍しい。父の入院・葬儀と諸々あったので致し方ないのだけれど。

 今日のお伴、1冊目は疲れた身体を休めるために群ようこさんの「寄る年波には平泳ぎ」(新潮文庫)。
 帯には「何が起こっても、心はなるべく平穏に。人生の視界が広くなるエッセイ」とある。群さんのエッセイにはいつも元気を頂く。後ろ表紙には「『一つ買ったら三つ捨てる』の習慣でもの減らしに挑戦、ネットの罵詈雑言に憤然、エンディングノートの書き方に逡巡。…長く生きてると何かとあるけれど、控えめな気合を入れて、淡々と暮らしていこう」とある。

 ネットの罵詈雑言などの件は本当にその通りだな、と思う。群さんは私より7つ年上でおられるから、もう還暦を過ぎているけれど、このエッセイは東日本大震災後58歳から1年ほどの間に書かれたもの。
 「日本人女性の平均寿命が80代半ばくらいになって、その年齢まで生きないと、損するような気分にさせられるが、そんなことはない。・・・寿命というのは自分でどうすることもできないのだから、生かされているのならば、生きていかなくてはならない。短くても長くてもすべて運命、天命なのだ」と書いておられるが、まさにそうだ、と思う。

 あっという間に読み進み、1時間が経つ。“中待合へどうぞ”の番号が電子掲示板に出てから慌てて血圧測定へ。119-70、脈拍は73とちょっと高め。 
 順番は次かと思って掲示板を見ると、既に私の番号が診察中となっている。慌ててノックをして「申し訳ありません。血圧測定が遅くなって・・・」と診察室に入る。先日のフォーラムの感想と労いの言葉をお伝えすると、「さて、体調はいかがでしたか?」と問われ、「おかげさまで体調は概ね良好で、昨日旅行から帰ってきました」とご報告。「どちらへ?」と訊かれ、インド行きを事後報告した。「(現地では)胸痛も出ず、空咳もなく、暴飲暴食もせず慎重に過ごしたので、おかげさまでお腹を壊すこともなく持ちこたえることが出来ました。」と。

 すると、なんと先生はかつて病院の現地日本人健康診断事業で2週間インド国内を回られたという。「仕事だったので一度行きたかったタージマハールには行けずに残念だったなあ」とおっしゃるので、調子に乗ってサリーを着てタージマハールをバックにした写真をお見せしてしまった。そして「インドのカオスはやはり一度見ておくべきですね。」というところで意見が一致した。

 さて、採血の結果は概ね問題なしとのこと。気になるマーカーは、基準値超えして久しいが、久しぶりに先月より1割の減。「では、治療続行でいいですか」と思わず乗り出す。「うーん、なぜですかねえ、上がったり下がったり。ただここのところ上昇傾向だったので、良しとしましょう。(治療変更は)涼しくなってからチェックしながら、ということで次回レントゲンを撮ってまた考えましょう。」と、思っていなかった展開になる。診察室での検温は6度6分。

 今回から薬のチェンジをある程度覚悟していたので、ちょっと拍子抜けの感じだが、これもインドの逞しい生命力を頂いてきたおかげかもしれない、と気を良くする。
 2種類の漢方とデノタスチュアブルを3週間分、ヒルドイドローションはいつも通り2本、ロキソニンも通常通り、パタノール点眼薬も1本処方して頂き、ご挨拶をして診察室を後にした。

 化学療法室へ移動し、いつものように待ち時間に夫やお友達に報告LINEやメールを打ってやり過ごす。15分ほどしてSさんから窓側のリクライニング椅子に案内される。
 ほどなくして、Sさんがすぐにポートの針刺しをしてくださる。刺す瞬間は殆ど痛まず、圧迫するときにちょっぴり痛んだけれど、相変わらずお名前のとおり静かでお上手である。

 10分ほどしてKrさんがセットをして点滴開始。生理食塩水で満たした後、カドサイラ(T-DM1)。途中、Krさんが、「お忙しかったのですね、凄いところにいらしたのですね」と針などのチェックに見える。カルテをご覧になったようで、インドのお話になる。ふと自分の腕を見て、ずいぶん焼けているなと改めてびっくり。再び生理食塩水で流して1時間半弱で無事終了。

 2冊目は湊かなえさんの「山女日記」(幻冬舎文庫)。
 読み始めてしまったら、ひたすら眠いのに面白くてやめられない。帯には「私の選択は、間違っていたのですか。山頂からの景色が小さな答えをくれる。感動の連作長篇」とある。裏表紙には「こんなはずでなかった結婚。捨てきれない華やいだ過去。拭いきれない姉への劣等感。・・・真面目に、正直に懸命に生きてきた。なのに、なぜ?誰にも言えない思いを抱え、山を登る彼女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。新しい景色が背中を押してくれる、感動の連作長篇。」とあるとおり、50頁ほどの8編はどれも捨てがたく、それぞれ光が差す最後のシーンに至る湊さんの筆致は流石。すっかり惹き込まれた。

 終了時の血圧測定と抜針もSさん。110-63、脈拍は58。本当に抜くときに衝撃がなく、いつもながら有り難くも御礼を言う。
 ご挨拶して化学療法室を後にする。待合で15分ほど会計を待つ。自動支払機へ移動して、採血、点滴の3割負担、12万円弱をカードで支払った。

 外に出ると、相変わらず暑い。薬局は大混雑。病院はとてもスムーズだったけれど、なかなか最後までうまくはいかないな、と本を読み続けた。いつものようにあれこれ抜かれて結局1時間近く。前回同様2,500円弱の現金払い。

 前泊かつスムーズな流れだったので、病院と薬局の滞在時間は合わせて5時間弱。駅ビルでランチを摂ろうとレストラン入ると着信があった。薬局から。
 なんと小銭入れを忘れてきたようだ。トホホ、やっぱり旅行ボケなのか疲労が溜まって注意力散漫なのか。食事を済ませて暑い中再び病院近くまで往復する羽目になった。せっかく早めに帰宅できると思ったが、ここで30分のロス。

 夕食を作る気力がなくなり、夫のOKを取り付けてまたしてもお弁当を調達して帰宅した。やはり思いのほか疲労が溜まっているのを実感。
 
 帰宅後、たんまり干した洗濯物を取り込んで、畳み、もろもろ片付けているうちに出張から直帰の夫が予定より1時間近く帰宅した。まだ全然夕飯の支度も出来ていないので、焦ったけれど仕方がない。

 明日から職場復帰。どれだけメールが溜まっているか考えただけで気分が滅入るが、とにかく1日行けばまた土日である。
 今もだるくてひたすら眠い。今日も早めの就寝としたい。

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