ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2016.9.7 ガネーシャのパワー

2016-09-07 21:59:27 | ヨガ
 インドから帰国してはや1週間。遠い昔のことだったような夢だったような、不思議な気分で日常生活に戻っている。
 生協で旅行前に注文していた瞑想ヨーガのインストラクターSさんの新刊を受け取り、まだ疲れが残っているかな・・・とちょっと迷ったけれど、ご報告もしたかったので、昨夕仕事が終わってからレッスンに参加してきた。

 結果は大正解。
 いつも、仕事を終えてから都心まで出向くのは疲れるかな、無理しているかな、大事をとって次回にしようかなと逡巡しながら行くのだけれど、思い切って行ってしまえば必ずあぁ、やっぱり来てよかった、来るべくして来たのだ!と思う。期待を裏切られることはないどころか、これほど満足度の高いレッスンもそうそうあるわけではないので、本当に有難いことだ(電車の往復がなく最寄り駅にスタジオがあったら、おそらく皆勤で通うと思う。)。

 受付で急遽インド旅行をしたことを報告し、持参した新刊にサインをお願いした。「○○さん、自分を信じる力が輝きを放ち、周りに勇気をよびおこしています 2016.9.6 S」と書いてくださった。蓮の花がスックと伸びているイラスト入り。蓮の花は泥の中から穢れのない姿で咲く宝石のようだ(私たちの本質もそれと同じ)という、オーン・マニ・パドメ・フーンのマントラをイメージさせるもの。嬉しい。

 さて、インドでは訪れた数多くの場所でガネーシャに出会った。やはりこの国ではガネーシャは大人気の神様なのだな、と思いを強くした。今回、日程の関係で残念ながら同行出来なかった息子からも「お土産にはガネーシャかシヴァの置物が欲しい」と言われており、私が話したわけでもなかったのにちょっと驚いた次第。

 さて、ガネーシャ、ご存知だろうか。
 Wikipediaによれば「ヒンドゥー教の神の一柱。その名はサンスクリットで“群衆(ガナ)の主(イーシャ)”を意味する。(中略)インドでは現世利益をもたらす神とされ、非常に人気がある。“富の神様”として商人などから絶大な信仰を集めている。太鼓腹の人間の身体に 片方の牙の折れた象の頭をもった神で、4本の腕をもつ。障害を取り去り、また財産をもたらすと言われ、事業開始と商業の神・学問の神とされる。(後略)」とある。

 これだけ読むとなんだかおどろおどろしい化け物のように感じるかもしれないけれど、実際はとてもチャーミングというかキュートな容貌。偉大なるシヴァ神を父に、パールヴァティを母に持つ。

 インドの行く先々であまりにガネーシャに出くわすので、いつの間にかスタジオで覚えた「ジャヤ・ガネーシャ・キールタン」のメロディを知らず知らずのうちに口ずさむ私がいた。キールタンは、たとえ意味がわからなくてもその音を繰り返すことでその言葉の持つ本来の力が発揮されるという。ガネーシャはあらゆる障害を取り除くものとされる。

 そうだったのか、旅行中体調も崩さず、痛みもなく無事に過ごすことが出来たのも、帰国後ヨレヨレに疲れていたにも関わらず、採血で思いもよらずマーカーが下がったのも、これこそそのガネーシャ・パワーだったのではないか、と改めて痛感したのだ。

 そのガネーシャの生誕祭が一昨日だったということで、昨日のレッスンはガネーシャに因んだものになった。あらゆる悪・障碍・悪霊を退け、財産・智慧・成功をもたらすとされるガネーシャのマントラから始めて、ガネーシャのポーズをとり(これは腰を落としたまま手で鼻や耳を作ったり、象を模したポーズが多かったので、下半身はプルプルだった。)、ガネーシャと月のお話(ガネーシャが夜道で転倒した際にお腹の中の菓子が飛び出て転げたのを月に嘲笑されたために、自らの牙を一本折ってそれを月に投げつけた。)などを伺った。
 実はガネーシャと月は相性が悪いのだけれど、とお断りがあった後、心穏やかな月礼拝へ繋げ、瞑想し、最後に再びガネーシャのキールタンを心地よく歌った。

 スタジオには、前回Sさんがインドに出張された際に買ってこられたガネーシャの木彫り像が飾ってあるのだけれど、それを見ると、確かに牙は1本で、次はお菓子を落とさないように蛇でお腹を巻いたというエピソードどおりだった。なるほど、帰宅したら我が家でも買い求めた細密画と置物をチェックしてみようと思い、納得した。

 そんなわけで、これからもネズミの車に乗った(象がネズミに乗ることは常識では不可能だと思われるが、あらゆる不可能はないという意味だという。)ガネーシャ・パワーを信じて、私にとって障害と思われるものを一つ一つ取り除いていくことが出来たらと思う。

 昨夜、帰宅すると今月初めてのお花が届いていた。エキゾチックな薄紫色の大輪のクルクマが2本、赤いカーネーションが5本、レザーファンの葉。花言葉はそれぞれ「乙女の香り」、「女の愛」だそうだ。

 今週も折り返し。明日は都内横断出張だ。心穏やかに過ごしていきたいと思う。



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