ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.12.25 先日お受けしたインタビューが記事になりました

2018-12-25 21:16:28 | ASHARE (アシェア)

先月瞑想ヨーガクラスに体験参加してくださったライター兼フォトグラファーの瀬田さんの取材記事は、先日このブログでお知らせしたところですが、今回クラス終了後にお受けしたインタビューが記事になってアップされました。
 瀬田さんにご快諾頂き、下記に前編を転載させて頂きます。

※   ※   ※(転載開始)

乳がん患者会「ASHARE(アシェア)」 (3) 瞑想ヨーガ講師 ○○○○さんインタビュー前編

 2005年に乳がんと診断を受け、ホルモン療法中の2008年に再発、現在も治療を続けながら、瞑想ヨーガの講師として活躍しています。自分と向き合う時間を持ち、心を穏やかにしていく「瞑想ヨーガ」と出会い、○○先生自身も「すごく楽になった」といいます。

 ヨーガとの出会いから、不安な気持ちとの接し方など、○○先生にお話をうかがいました。

とりあえず迷ったらやる 飛び込んだヨーガの世界

――――――ヨーガ、そして瞑想ヨーガを始めたきっかけは?
 2006年11月、家の近くにホットヨガスタジオができまして、手術から2年近く経つので、ちょっと体を動かしてみようと行ってみました。隣の人と比べて全然できない自分を情けなく感じたのですが、「自分と向き合うことが大切なのであって、できる・できないは問題じゃない。とにかく人とは比べない」と先生がおっしゃったのが心に残って、ヨガを続けています。
 中でも転機になったのは、Uttal yoga & healing school(ウタール ヨーガ・ヒーリングスクール)主宰で、ホットヨガスタジオLAVAの創業インストラクターだった椎名慶子先生の瞑想のCDとの出会いでした。2013年のことです。声がとても心地よくて「この人に会いたい」って思ったんです。そして2014年に椎名先生が初めて沖縄の久米島でリトリートを行うことを知り、家族の了解を得て、思い切って行ってきました。
 元気な人たちの中に入って大丈夫だろうか、具合が悪くなったらどうしようといった不安もあったのですが、「何かに直面した時には常にこれが最後かもしない」と思っているので、とりあえず迷ったらやることにしています。
 2016年には、20代、30代のインストラクターさんに混じって、椎名先生の瞑想ヨーガ講師養成コースに参加し、なんとか修了することができました。その際、椎名先生に、いつか患者さんたちにお伝えできたらいいな、と話したところ、「やってください」とおっしゃって。
 とはいえ、フルタイムで働いていて、なおかつ治療もあるので、自分で場所を借りたり、管理したりは難しいと感じていたところ、ASHAREさんが機会をくださって。今年1月からクラスを持たせていただいています。

過去はやりなおせないし、未来はわからない だから今が大事

――――――瞑想ヨーガと出会って変わったことは?
 乳がんになって、その後再発もしましたし、治療では1%程度の確率のまれな副作用も出てしまうほど、薬に対する感受性が高くて、それなりにいろんなことがあって、その都度落ち込むんですが、まだ死にたくないから仕方なく治療を続けてきました。でも瞑想ヨーガと出会って、本当に気持ちが楽になりました。
 今は落ち込んでも穏やかな気分に戻ってこられる。「できることをやろう」って切り替えることができるんです。病状としては進行しているし、使える薬も限られてきている。今後のことを思うと「不安がない」といえば嘘になります。
 それでも、強がりではなく、割と心は凪いでいます。
 がんになると心は不安で大きく揺れ動き、それが苦しいという人も多いでしょう。でも未来のことは私たちにはわからないし、「あの時、ああしていれば良かったのでは」と過去を後悔しても、やりなおすことはできません。どうにもならないことを考えたって時間がもったいない。
 今、自分に何ができるのか、何に集中できるのかが大事なのだと思います。「一所懸命やったら、あとは委ねる。そうすれば、不思議とうまくいくようにできている」というヨーガの教えがありますが、私もそう思うようになってからすごく楽になりました。

■参考
・乳がん患者会「ASHARE(アシェア)」
・○○先生のブログ「ロッキングチェアに揺られて」
■取材・文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなどで取材・執筆を行う。
(日本医療・健康情報研究所)

(転載終了)※  ※  ※

 後編が近日中にアップされるとのことです。アップされましたらまたご紹介させて頂きます。

 一言、体調のことを。何やら喉が痛い、事務室が乾燥しているからか・・・と職場でうがいを何度もしたのだけれど、だんだん頭痛もしてくるし、身体も痛い。念のため、と帰宅して熱を測ったら8度5分。これはまずい。明日も明後日もどうしても休めない。というわけで葛根湯とロキソニンを飲んだ。今日は早めに休みます。
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2018.12.24 クリスマスパーティも瞑想とハレルヤで

2018-12-24 20:14:23 | 日記

 昨日は午前中リラックスヨガのクラスに参加した後、そのまま都心まで用足しに。帰りは百貨店で夫のクリスマスプレゼントや自分のご褒美(何の?!)を買って、大荷物になったのでまたライナーで帰宅した。
 ということで連休2日目もほぼ出ずっぱり。
 
 今日はクリスマス・イヴ。青空が広がるいいお天気だ。お昼から敬愛するSさんのスタジオでクリスマス・パーティが開催される日だ。
 昨夜のうちに今晩の煮物を仕込んで置き、今朝はサイドディッシュも用意、後は温めて頂くだけにしておく。朝の連続テレビ小説の後、合唱コンクールのドキュメンタリー番組を視て、気づけばウルウルしっぱなしである。我ながら単純なのだが・・・。
 2週間ご無沙汰だった掃除を大急ぎで。さすがに汚れや埃が気になる。来週半ばには息子も帰省するし、このまま放置は出来ないといった風情。
 急いで身支度をして駅に向かう。今日は、Sさんが産休明け初めて、5か月になった坊ちゃんをお披露目方々スタジオで瞑想のガイドをされるということ。半年間のSさんロスは寂しく、ずっと楽しみにしてきた。

 スタジオに着いて、クリスマスの可愛い帽子をかぶったフロントのAさんに迎えられる。会費をお支払いし、ロッカールームに荷物を置きに行く。午前中のクラスを終えたばかりでお着替え中なのは指導者養成コースでご一緒した懐かしいメンバーの方々。お久しぶりです、とお互い笑顔がこぼれる。
 瞑想ヨーガ指導者養成コース卒業生の方たちの中には、このSさんのスタジオで定期的にクラスを持っている方が複数おられる。眩しい活躍である。

 今日はインテンシヴコースでお世話になったM先生が司会をなさる模様。スタジオに入ると、ガネーシャ像がクリスマス仕様にデコレーションされて、祭壇のごとく飾られている。早速ご挨拶を済ませてから、KさんやMさんとお喋り。参加者がどんどん集まってくる。顔見知りの方もそこかしこに。既にアーユルヴェーダのヘルシーランチのケータリングの準備も万端なよう。

 参加者が揃ったところで、銀色の三角帽子をかぶった(キュートである)M先生が開会のご挨拶。留守を預かる卒業生の先生たちが自己紹介。私までおまけでご挨拶を、と言われちょっとアタフタしてしまう。Sさんの本格的なスタジオ復帰は未定とのことで、皆ちょっとしょんぼり。
 皆、おまちかねのランチの列に並ぶ。スタジオの反対側におられたNさんが移動してこられて、ランチ受取の列が少し落ち着くまでお喋り。今日は残念ながらHさんが急遽ご欠席と伺う。

 アーユルヴェーダのお料理はビーツやレンコン、人参といった根菜のサラダ、豆類たっぷりのカレーやスープ等、身体を温めるというコンセプトのヘルシーなもの。M先生手作りのクッキーや、かつてSさんの秘書をしておられたMさんのお土産のチョコレート等デザートも並ぶ。
 小一時間ほどしてT君を抱っこしたSさんが登場。皆から歓声があがり、拍手でお迎え。9月末のお茶会でSさんのお宅に伺った折には、まだ2か月でひたすら眠る赤ちゃんだったT君は、顔つきもすっかり変わった感じ。赤いほっぺで、パパ似の目。手も足もまるまると太ってなんと可愛いこと!今日は茶道講師でおられるパパはお茶会で残念ながら欠席とのこと。

 T君を抱っこしながら瞑想ガイドをするのは初めて、とSさんは仰る。それはそうだろう。それでもT君は大物で、しっかとママであるSさんの膝の上に乗り、皆の様子を見ている。半年ぶりのSさんのナマの声。ママになってますます柔らか味が増した感じで、癒し系の美声パワーアップである。チョコチョコ歩き回るちびっこや赤ちゃんたちの声の中での瞑想。ついつい可愛い人たちの姿を見たいな、と目を瞑っているのがもったいない感じ。すっかりリラックスしてとても気分良い満ち足りた瞑想になった。

 その後は、Sさんが留守のスタジオを預かり、クリパルヨーガのクラスを持つA先生による日本語によるマントラ。お子様たちやご主人も同伴、ご一家でご参加のA先生は、6月の産休サンキューパーティの時と同じく、ご夫妻で器楽伴奏もしてくださった。いつもサンスクリット語のマントラを歌っているけれど、「あ」から始まり、「わ」で終わる50音全てを使った日本語のマントラはとてもゆったりして優しい響き。あなたの「あ」と私の「わ」の間に全てがある、という意味だそうだ。皆で何度か繰り返すうちに、スタジオ内はとても暖かくくつろいだ雰囲気で満たされる。

 今度はSさんのキールタン。皆、何がいいですか、リクエストをどうぞ、ということで聖音オームを3回唱えた後はオームのキールタンからスタート。3曲目の締めはクリスマスらしく、すべての皆さんに祝福がありますように、とハレルヤ。やはりハレルヤキールタンはとても人気である。

 スタジオ内に満たされた心地良い音の余韻を楽しむ。サンキューパーティの時、まだ2か月にも満たなかったYさんのお嬢さん、Aちゃんもご機嫌でママのお膝でジャンプしっぱなし。赤ちゃんたちの自由な動きを見ながら癒されることこの上ない。皆知らないうちに笑顔になっている。赤ちゃんパワーおそるべし、である。

 最後は皆で集合写真を撮って頂き、お開きに。皆名残惜しそうにあちこちでお喋りが続いている。ずっと赤ちゃんを抱っこしていてお手洗いにもなかなか行けないママたちのために交代で抱っこ。
 私もAちゃんもT君も抱っこさせて頂いた。女の子はふんわり柔らかく、男の子はドッシリ骨太で重い。幸せな抱っこ比べをしてまた生きるパワーをチャージ。皆さんにご挨拶して、スタジオを後にした。
 帰路は9月にコンサートを聴きに来てくださったNさんと途中まで。
 クリスマス・イヴ、皆この後も楽しい予定がありそうで幸せそうに家路を急いだことだろう。

 ということで、珍しく、というか今年初めて単独・3連荘で都心に出かけた。帰りは最寄り駅まで夫が迎えに来てくれて、買い物をしながら帰宅。昼間はとても暖かかったのにいきなり冷たい風が吹き始めてびっくり。クリスマス寒波、年末寒波だそうだ。今年の冬は暖かく油断していたけれど、風邪をひかないようにしなくては。

 そして夕飯を済ませ、夫のリクエストで今年のケーキはブッシュ・ド・ノエル。メリー・クリスマス!
 あと4日働いたら今年も無事仕事納めである。
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2018.12.22 歯科検診を済ませたら、つぼみの会・クリスマス会

2018-12-22 21:35:31 | 日記

 ようやく土曜日、今日から3連休。土曜日のお楽しみ、ベッドの中でBSの朝の連続テレビ小説を視てから急いで起床。朝食の支度を整えつつ夕飯の下ごしらえもし、夫を起こして、パパッと朝食。洗濯機のスイッチを入れて3か月ぶりの歯科検診に向かう。
 クリニックの待合室もすっかりクリスマスモードだ。

 予約時間ピッタリに診察室に入る。今日の一番乗りだ。いつものように磨きにくい左上奥歯や右下奥歯の際をお掃除し、前歯の裏側の歯石を取って頂く。歯茎は腫れもなく問題ないとのことで、次回3か月後の予約が入った。そろそろランマークを休んで1年近くになる。抗がん剤治療で気持ち悪さも出なければちょっと長めに歯磨きしても問題ない。このまま骨転移が増悪しなければよいのだけれど・・・。
 良いお年をお迎えください、とご挨拶してクリニックを後にする。所要20分ほど。

 今日はこの後、半年ぶりのつぼみの会だ。クリスマス会兼忘年会、ついでにメンバーからのリクエストにお応えしてヨガクラスである。

 いくら呼吸と瞑想だけで殆ど身体を動かさないといっても、レストランの席でそれをやったら、ちょっと不審な人たちと思われること間違いない。とはいえ、この時期に都心のレストランで個室を予約するとなると、予算的に難しい。

 いろいろな思い出がある場所なので少々迷ったけれど、かつてプチ虹のサロンでお世話になったパーティルームを予約した。一時はあれほど足繁く通っていたのだけれど、メンバーが相次いで旅立ち、もう何年振りになっただろう。
 私鉄と地下鉄を乗り継ぎ、会場のホテルへ。東京タワーを間近で見るのも久しぶりのこと。ポツポツと雨が降り出す。開始時間に一番乗りしてメンバーの到着を待つ。作曲家の名前がつけられた個室に通される。何度もお世話になった部屋。一人で入ると、なんだかタイムスリップして、今から来るメンバーがプチ虹のサロンの皆のような錯覚に陥り、ちょっとウルウルしてしまう。

 ホテルに入ってからもちょっとわかりにくい場所なので、初めてのメンバーは大丈夫かしら、と思ったけれど、そこはグループLINEが威力を発揮。1人がほどなくして現れ、あとの3人は一緒に登場した。というわけで今日はあいにく2人が欠席で計5人である。なかなか7人全員集合とはいかないけれど、こうして集まれるメンバーだけ集まるのが長続きのコツかもしれない。

 まずはクリスマスカラーのクランベリージュースで再会を祝して乾杯。5人揃って記念撮影。サラダやオードブル、サンドイッチと次々にお料理が届けられ、みんなでパクパクと頂く。それぞれの近況報告をし、和洋中折衷のお料理でお腹を満たした後も話に花が咲き続ける。レストランでは2つのテーブルになることが多く、端と端の席だとなかなか全員で同じ話題の会話が楽しめないけれど、今日は個室だし、他のお客様を気にすることもなく5人で会話が成立。この半年間も皆それぞれ色々あった。一人はお嬢さんが結婚され、一人はお母様が病に倒れ・・・。そういうお年頃、本当に人生いろいろである。

 お喋りだけで5時間はとても持たないのではないか、というのは全くの杞憂に終わる。気づけば早くも3時間半が経っている。ここでお茶とデザートをお願いする。かわいいプチケーキが3種類。すっかりクリスマスデコレーションされたムースやタルトに皆、目を輝かせる。
 お腹一杯のまま完全呼吸法をするのはきついので、お腹がこなれた頃、最後の30分ほど時間を頂くことにする。

 部屋の照明を落として、レジャーシートをマット代わりにして床で胡坐をかいた2人、ソファに座ったまま胡坐をかいた2人、を相手にゆっくり完全呼吸法のガイド。10分ほど瞑想タイムである。ゆっくり目を開けると随分スッキリした様子。キールタンの定番ハレルヤを歌い、まだ少し時間があったので、座ったまま首と肩をほぐすポーズをとって、25分のミニクラスを終了。喉が渇いたと皆がお水を飲む。代謝がよくなっている証拠だ。ちょっとの間の深呼吸で少し汗ばみ、手足がポカポカとしているという。会計を済ませ、身支度をしたら本当に5時間が経過していた。

 外に出ると、雨はやんでおり、道路はしっとりと濡れている。乾燥しているよりかえって喉に優しい。そして見上げればホテルのイルミネーションの後方にはクリスマス仕様で赤くライトアップされた(だと思ったら、なんと明日で還暦を迎えるとのこと。赤いちゃんちゃんこを羽織ったイメージで昨日から始まった限定ものだそう。確かに“60”とあった!)東京タワー。皆がスマホをかざして写真撮影に余念がない。

 地下鉄の駅で1人が逆方向に、4人で同じ方向に。途中で1人が降り、私たち2人が降り・・・、と解散した。
 次回は半年後だろうか。また元気だったらヨガクラスを是非、とのこと。有難いことである。

 ずっとこの場所を封印していたけれど、皆が気に入ってくれたようで、良かった。
 乗換駅の百貨店で、母のクリスマスプレゼントにボレロ風のカーディガンを買い、久しぶりにライナーに乗っていつもの席をキープし、ゆっくりと帰宅した。

 最寄り駅に着くと、キャンドルナイトと称して駅前のメインストリートがたくさんのキャンドルで飾られていてびっくり。赤と緑ではMerry Christmasの字がかたどられていた。

 今日は冬至。お留守番をしてくれていた夫が南瓜の煮物を作っておいてくれた。一日出ずっぱりだったのでちょっと疲れて胸痛。ロキソニンのお世話になる。
 明日もまた都心まで出向く用事がある。ゆず湯に入ってよく温まって早めに休みたいと思う。

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2018.12.21 職場婦人科検診結果受領雑感

2018-12-21 21:34:56 | 日記

 いよいよ今年も押し詰まってきた。余すところジャスト10日である。
 それにしても、いまだに10月以降のPCの不調がボディーブローのように延々と影を落としている。
 年賀状の住所録の最新版が飛んでしまっている。夫にプリントアウトしてもらったら、既に亡くなった方あり、引越し前の方あり、一体何年前のものか・・・と昨年頂いた年賀状とつき合わせて見直していたら気分が滅入ってきた。
 この期に及んで宛名印刷も始められていない、もちろん宛名がプリントされていなければコメントが書けない。これほど手付かず、などという事態は何十年もの間で最悪のパターンだ。

 頼みの明日からの3連休も、あれやこれや予定がぎっしり。これはもう眠る時間を削るしかない・・・というのではいかにも身体に悪いではないか。

 さて、今月初めに受診した職場婦人科検診の結果が届いた。当日に伺っていた結果以上でも以下でもなく、ほっとした。

 子宮がん検診:頚部細胞診、内診、経膣超音波
  総合所見 今回の婦人健康診断では以上所見を認めません。なお、今後気になる症状があるような場合は婦人科を受診することをおすすめします。

  診察所見 異常所見なし
  細胞診  子宮頸部 NILM(異常なし)
 超音波断層撮影 異常なし 今後も検診を受けてください。
     
 乳がん検診:視触診、超音波
  総合所見 (左)術後所見・管理継続
       (左)のう胞:要経過観察(1年後)

  診察所見 (右)異常所見なし
       (左)術後所見
  超音波断層撮影(右)異常所見なし
         (左)術後所見、のう胞

 まあ、昨年・一昨年に引き続き“集団検診レベルでは”ということを差し引いても、健側に明らかに異常所見がないということでほっとする。当然過信はしていないけれど、夏の健康診断の結果も含め、ひとまず緊急で対応しなければならない健康上の大きな問題はなし、であるということだから、今のペースで多発転移乳がん治療に専念すればよい、というお墨付きを頂けたわけだ。

 もちろん実際の体調はそんな甘いものではないし、現にマーカーは上がっているし、両肺の影もじわじわと大きくなっている。ゼローダを止めて次の抗がん剤治療に入る前に、体力回復するために今だけマイルドなホルモン治療をして凌いでいる、ということを忘れて遊び呆けていてはいけない。けれど、きつい治療を頑張るためにはまず身体を休めて(余り休んではいないが)きちんとリフレッシュすることが必要だ。それでこそ年明けから治療薬変更となっても前向きに立ち向かえるだろう。(つまりは目の前にニンジンがぶら下がっていないと走れない単純な奴なのである。)

 ステージⅣ歴がもうすぐ11年の患者であることは変わりない。治療の副作用で体調が悪い時を除けば、外見からはとても病人に見えないくらい積極的に動いているし、好きなことをさせて頂いている。そのことに感謝してもしきれない日々である。
 
 ここからは記録のために。
 一昨日帰宅すると、今年最後のお花が届いていた。ピンクとクリームのチューリップが2本ずつ。淡いクリーム色のフリージアが2本。そして野菊のようなマトリカリアが1本。花言葉はそれぞれ「恋の宣言」、「あどけなさ」、「楽しむ」であるという。いい香りが室内をふんわりと漂う。
 先日、瞑想ヨーガ教室で頂戴した花束も、玄関の寒い場所に飾ってあるせいか、まだまだいたって元気に長持ちしてくれている。そして、前回2週間前に届いたお花も水切りをすればなんともない。そんなわけで家の中、あちらこちらに花がある。
 恥ずかしいくらい掃除をサボっているので、家の中が荒れているのは事実だけれど(しゅん・・・)ふと目をやればあちこちにお花があるのはとても嬉しいこと。
 少しでも幸せな気持ちで忙しい年末が送れたら、病気もちょっぴり大人しくしてくれるだろう、という根拠のない思い込みで又明日からの3連休を過ごそうと思う師走の夜である。
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2018.12.19 瞑想ヨーガクラスを取材して頂き、こんな素敵な記事になりました

2018-12-19 21:01:47 | ASHARE (アシェア)

 11月に開催いたしましたASHAREさん主催の「乳がん患者さんのための瞑想ヨーガクラス」にライター兼フォトグラファーのSさんが取材に見えます、とお知らせしたところですが、ご本人のご快諾を得ましたので、下記のとおり「乳がん治療と乳房再建の情報ファイル」に掲載されました記事を転載させて頂きます。

※  ※  ※(転載開始)

乳がん患者会「ASHARE(アシェア)」 (2)瞑想ヨーガクラスに体験参加

 がんを経験すると、再発や転移の不安、将来に対する漠然とした不安といったものを抱えてしまうことも少なくありません。瞑想やマインドフルネスは、がんによる心のつらさや問題をやわらげるという点でも注目をされています。
 乳がん患者会「ASHARE(アシェア)」が主催する「瞑想ヨーガクラス」は、身体を動かしながら呼吸を大切に瞑想するもので、心が穏やかになると人気を集めています。2018年11月に行われた「瞑想ヨーガクラス」に参加してきました。

ヨーガとは心の動きを止め、鎮めるもの
 レッスンは心を落ち着かせる作用のあるフランキンセンスのアロマが漂うスタジオにて行われます。瞑想ヨーガクラスの講師は、乳がん経験者でもある○○○○先生。2005年2月に左乳房の腫瘍を部分切除(乳房温存術)。放射線治療後のホルモン療法中の2008年1月に、両肺多発転移、胸骨・鎖骨転移、縦隔リンパ節転移、局所再発と診断を受け、現在も治療を続けています。
 レッスンの冒頭は○○先生の自己紹介から始まりました。これまで行っていた抗がん剤のゼローダによる治療を副作用のため休薬して、現在はホルモン療法のアリミデックス錠に切り替えたとのこと。 「今は骨痛や肩こりがひどいんです。私、薬の感受性が高くて、まれな副作用まで出てしまう」と厳しい治療の話もユーモアを交えながら穏やかに語る○○先生。
 話の最後に、たくさんあるヨーガの智慧の中から一番伝えたいエッセンスとして、ヨーガの経典「ヨーガスートラ」の一文の紹介がありました。『ヨーガとは心の動きを止め、鎮めるもの』。自分が心を止めたい、鎮めたいと思った時に自由にできるのが、ヨガの到達点であり、アーサナ(ポーズ)や瞑想はそれを助けるためのものなのだそうです。

マントラを唱えながらのアーサナ、そして瞑想へ
 瞑想ヨーガは本来であれば、次第に難しいアーサナへと向かっていくものだそうですが、このクラスでは乳がん経験者の方を対象としていることもあり、運動量が軽く体にやさしいアーサナで構成されています。
 「前のことや先のことをあれこれ考えていると、いつの間にか呼吸が浅くなってしまいます。これから1時間ほどはご自身の呼吸に集中してもらえると、ストレスが解消されると思います」(○○先生)
 セルフマッサージからはじまり、徐々に体を動かしていきます。マントラ(神秘的な力を持つとされる言葉)を唱えながら、帰命敬禮(きみょうきょうらい)、五体投地のアーサナを行ったのですが、声を出しながら動作も行うとなると、ほかのことはとても考える余裕がなく、ひたすら呼吸や動きに集中することができました。
 そのあとは横になって行う瞑想のヨーガ・ニドラーへ。キャンドルの光の中、○○先生の言葉に従って、足の先から頭のてっぺんまで、体のひとつひとつの部分に意識を向けていきます。寝ていたのか、起きていたのかよくわからない不思議な時間を過ごすことができました。20分間、ヨーガ・ニドラーを行いましたが、これは3時間の睡眠にも匹敵するほどの深い休息をもたらすのだそうです。
 最後にはキールタン(讃美歌)を全員で歌いました。サンスクリット語の歌詞ですが、繰り返しが多いので、初めてでもなんとなく歌うことができます。声を出すと気分がスッキリしますし、他の皆さんの声がスタジオに響く余韻が大変心地よく感じられました。

 私自身、手術の後遺症で右腕の可動域が限られているため、できないアーサナも多く「ヨガはちょっと......」という想いがどこかにありましたが、この「瞑想ヨーガクラス」では気にすることなく、無心に楽しむことができました。『ヨーガとは心の動きを止め、鎮めるもの』。わずかながらその片鱗に触れることができたような気がします。
※次回の瞑想ヨーガクラスは2019年1月26日(土)に開催されます。詳しくは乳がん患者会「ASHARE(アシェア)」 のWEBサイトにて

■協力
・乳がん患者会「ASHARE(アシェア)」

■取材・文/瀬田尚子
出版社勤務を経て、フリーランスのライター・編集者に。医療・健康分野を中心に雑誌、書籍、WEBメディアなどで取材・執筆を行う。
(日本医療・健康情報研究所)

(転載終了)※  ※  ※

 クラスの後にインタビューもして頂きました。後日、記事がアップされましたらまたご紹介させて頂きます。
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