インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

フォーム検証

2008年07月10日 | 歴史
平成塾では投球フォームにしつこいくらいにチェックが入ります。

何もこんな小さな内から・・・
今は好きなように投げさせてあげたら?
なんて声も聞こえてきそうですが、何を隠そうこの時期が彼らの野球人生に於いて最も重要な時期なのです。

ここで正しいフォームが身に付けば、それこそ将来はメジャーリーグも夢では無くなりますが、もしもここで適当な投げ方が身に付けば、その悪癖を一生引きずる事になりかねません。
子供達は野球を始めた早々に岐路に立たされている訳ですね。

各塾生は写真をよく見て、自分のフォームを客観的にチェックしてね。



まずは練習前のストレッチ。

この日はただでさえ湿気が多いのに、芝生の上はさらに蒸れます。
コンビニで売られている肉まんの気持も理解できそうな空気。

それにしても、僅か2~3歳程度の年の差なのですが、妙に自衛隊が年寄りくさいな。


まずはタチャモ。

いきなり正面を向く癖が直って来ましたね。
言われた事を守ろうとしている姿勢がよく伺えます。


続いてローリー。

大きく手足を使えるようになって来ました。
上半身だけを見ると、プロ野球のピッチャーみたいです。

左足は親指から降りた後は、しっかりと足の裏を全部付けてね。
それが出来れば、今の1.5倍は球が速くなりますよ。


伝統を重んじるアチャモ。

上のローリーの写真と比べると、右腕の上げ方の違いがよく解ります。
これはローリーが一度腕を開いてから肘を上げるのに対して、アチャモはいきなり右腕を上げてしまうからですね。

何度も注意していますが、伝統を守り抜く頑固なアチャモでございます。


久し振りに見るタカのフォーム。

ちょっと見ない間に随分と危険なフォームになっていました。
子供達に有りがちなフォームの変化を遂げていますね。

この写真を見て、何が危険か解らないお母さん達の為に以下に解説を行います。

一見すると普通にボールを投げているように見えるこの写真。
恐らく友達とキャッチボールをしている内に身に付いた危険な箇所が散見されます。

まず、蹴り足を見て下さい。
身体が横回転しているのが解ります。
それと同時に上半身が向こう側に倒れこもうとしているのが解りますね。
これは遠くへボールを投げようと、知らない内に無理矢理速い回転を作り出しているのです。

こうする事によって右肩は回転に巻き込まれ、正しい肩の動きができないままに無理な形で回ろうとしています。
それと同時に右腕も遠心力の力で、身体から離れた位置でボールを投げようとしていますね。
結果、肘が前に出ない状態で肘の関節に無理な動きを強いているんです。

このまま投げさせると、どんなに身体の柔らかい小学生でも2ヶ月程度で肩と肘を同時に壊す事になるでしょう。
もしもタカの復帰があと2ヶ月も遅れてたら、一生ボールが投げられなくなっていたかも知れません。

早急にフォームを直さなくては危険な状況です。


続きまして防衛大のフォームチェック3連発。

相変わらず上半身だけでボールを投げます。
自衛隊そっくりですね。
しっかりと体重が後ろに残っていますよ。


注意されて体重が少し前に出ました。

これでも、まだ体重が前の足に乗り切れていません。


かなり注意されて、随分と体重移動が出来たかに見えますが。

蹴り足を見ると、どの写真も同じである事が解ります。
これは腕を振る前に上半身を倒し込んでしまうからですね。
もっと腕を振り切る練習をしないと、近距離ミサイルの装備だけで終わってしまいますよ。


体重移動という点では、しっかりとマスターしたタンタン。

惜しいのは肘の位置が低い事。
あと2~3cmは高い所から出て来ないと、肘を壊すから気をつけてね。



さてさて。
全員がどうしようもないフォームかと言うと違います。
ここで正しいフォームをお見せしましょう。


御存知、小学校2年生のハットリくん。

しっかりと軸足に体重を乗せて、下半身が体重移動を行います。
この時に上半身は投げる動作の準備を行うだけ。
バックスイングでタメを作っていますね。


綺麗に腕が高い所から振り下ろされます。

この時に、投げる目標から目を離していません。
無理の無い理想的なフォームですね。

ハットリくんが短い手足で遠くまで速い球を投げられるのは、単にみんなと投げるフォームが違うからなんです。
このまま、このフォームを大切にして下さいね。


で・・・
全員のフォームをチェックしていたら・・・


久し振りの平成塾にダウン。

えーいっ!
これからフォームを直そうと言う時に。