●「祇園祭の粽(ちまき)は食べられない」
それぞれの山鉾でつくられ販売されている「粽(ちまき)」。
この「粽」は、食べるものではなく、「蘇民将来之子孫也(そみんしょうらいのしそんなり)」と
記された、護符の付いている笹の葉で作られた、厄病災難除けのお守りです。
その「粽」を玄関先などに飾って、翌年の祇園祭で新しい粽と取り替えるのが慣習で、
古いものは、出来ればその時に山鉾に返納するのがよいそうです。
今年は、前祭と後祭がありますので、2ヶ所の「粽」はいかがでしょうか。
長刀鉾の「粽」は、やはり人気がありますね。
この「粽」の売上げは、各山鉾の維持保存に充てられるそうです。
ぜひご協力のほど、宜しくお願い致します。
●「祇園祭には胡瓜を食べない」
祇園祭は八坂神社の祭りです。祭りの期間中、特に、
八坂神社の氏子内や、祭り関係者に残るならわしで、
輪切りにした胡瓜の断面が神紋に似ている事がその理由です。
胡瓜が旬のこの時期に食を断つのは、祭が無事に終わるための願掛けの意味もあり、
私のような凡人は、今が旬の胡瓜、すぐ食べてしまいます、、ダメですね。。。
●「祇園祭は、別名・鱧祭といわれる」
祇園囃子の音色が聞こえてくる頃になると、鮮魚店の店先には鱧が並びます。
京都では、「祇園祭には鱧を食べると良い」と言い伝えられています。
鱧は生命力が強く、交通機関が発達していなかった昔でも運ぶ事ができたため、
夏のごちそうとして、鱧料理でもてなし、屏風などを飾って見せるならわしがあり、
この名前が付きました。
●「巡行後、山鉾はすぐに解体」
巡行から戻った山鉾は、すぐに解体されます。
これは、京都の町に疫病をもたらす悪霊たちが、飾り立てた山鉾に呼び集められ、
解体とともに消え去っていく、とされているからだそうです。
●「舞妓の髪結い・勝山」
祇園祭の期間中、年長の舞妓だけ「勝山」という髪型にするそうです。
ヒスイの青玉のかんざしに「梵天(ぼんてん)」というかんざしを、
髪の両側につける、この時期しか見られない華やかな髪型です。
<京都 好き男>