京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

祇園祭 其の伍 -祇園祭あれこれ-

2014-07-15 | インポート

多くの修学旅行生の方々にお越し頂いた、春からの修学旅行シーズンも終わり、

京都はいよいよ暑い夏本番。そして、祇園祭もクライマックスへ。

当館松菊園のロビーも駒形提灯を飾り、祇園囃子でお客様をお待ちしております。

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さて、この「駒形提灯」、名前の由来はいろいろあるそうですが、

中央の提灯の位置を少し上めに取り付け、提灯を飾り付けた全体の形が、

「将棋の駒」のような形状に見えるから、とも言われています。

特に宵々山・宵山の二日間は、灯りがともされた駒形提灯が、

町内を華やかな雰囲気に包みこみます。ここにも「エコ」が。

この提灯の電球、従来の白熱電球が電球型蛍光灯にかわり、環境に配慮されています。

<稚児と稚児人形>

現在、山鉾に乗る唯一の生身の稚児は「長刀鉾稚児」だけです。

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この稚児は、巡行の時に「注連縄切り」や「稚児舞」を行う、祭りの顔です。

その他の鉾には、生稚児(いきちご)のかわりに稚児人形が乗っている鉾がありますので、

一度、色んな鉾をご覧になってみてください。

・函谷鉾(嘉多丸君-かたまるきみ)⇒鉾に乗せた最初の人形

・月鉾(於莬丸-おとまる)⇒巡行の時は、着物の長い袖を欄縁から前に垂らしています。

・鶏鉾⇒稚児人形は鶏の天冠、面長でやや大人びた顔立。残念ながら名前はついてません。

・菊水鉾(菊丸)⇒能装束の舞姿です。黒髪おかっぱで右手に唐団扇をもっています。

・放下鉾(三光丸)⇒関節が動くので、三人の人形方によって、稚児舞を演じます。

<御旅所と神幸祭・還幸祭>

四条寺町南側に御旅所があります。

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普段は京土産の販売所になっているので、少し分かりづらいかも知れません。

御旅所は、八坂神社の御神霊を迎えるための場所だそうです。

・神幸祭⇒前祭の山鉾巡行が済んだ17日の夕刻に、

中御座(スサノオノミコト)、東御座(妻のクシナダヒメノミコト)、西御座(8人の子供達)、

の三基の神輿が八坂神社を出発、各町内を回って夜9時頃に御旅所に到着します。

神輿はこの夜から7日間、留まります。

・還幸祭⇒後祭の山鉾巡行が済んだ24日の夕刻から、

三基の神輿は、氏子区域をくまなく回って八坂神社に戻ります。

前祭の山鉾巡行⇒神幸祭⇒後祭の山鉾巡行⇒還幸祭

これが祇園祭の姿と言われています。

「動の前祭」「静の後祭」をお楽しみ頂ければと思います。

<京都 好き男>


お稲荷さん

2014-07-15 | インポート

先日、伏見稲荷に行ってきました。京都に住んで20年ほどになりますが、初めて訪れました。有名な「千本鳥居」をぬけて先へ先へ歩みを進めましたが想像以上に長く山を下りた頃には膝が笑い翌日には筋肉痛で、日頃の運動不足を痛感させられました。修学旅行シーズンも終わり学生さんの姿は減りましたが、境内にはまだまだ多い参拝客(見学客?)が多く、多国籍な言葉を耳にし、日本語が少ないなーと感じるくらいでした。稲荷山を歩かれるときは体力をつけ、もちろん飲み物もお忘れなく。
私どもからお稲荷さんへは京阪電車・神宮丸太町駅から約10分伏見稲荷駅下車すぐです。因みにこちらからの道は実は裏参道。お店が並んでおります。本町通り(お稲荷さんの前を南北に貫く通り)を南へ歩いて3分位の所にあるJR稲荷駅前にある鳥居が表参道なんですね。参拝の道順にこだわる方はご注意を!

Th8 JR稲荷駅前表参道鳥居

松井でした(^_-)-☆