こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

価格競争はしません。

2013-07-31 21:17:54 | 営農のこと
丹精込めて育てた野菜たち。
しかしただ育てただけでは経営が成り立たないわけで、
最終的には販売となります。

市場出荷、直売所出荷、直販。
販売のルートはいくつかあります。
どのルートを使うかは、経営に対する考え方で異なってきます。

販売価格に関しては、大きく2つの決め方があります。
まず市場出荷。
市場と言えば、セリを思い浮かべる方も多いでしょう。
セリはオークションみたいなもので、一番高い値を付けた人が落札します。
そうです、出荷した者(生産者)に価格の決定権がないんです。

直売所の場合は、どこもだいたい”大まか”な規格と価格帯があります。
ここでは、話し合いである程度の価格帯や規格を決めることが多いようです。
市場と比べれば自由度は高いですが、窮屈な面もあります。

直販の場合、規格や価格設定は販売者(生産者)によって自由にされます。
ただし設定価格によって販売量が左右されることもあります。

直売所、直販ともに売りたいから”安く売る”傾向があります。

安売りは、売れたという満足感を手軽に得られる”麻薬”みたいなところがあります。
しかし安売りは、長く続くものではありません。


うちは規格と価格設定を独自に決めています。

規格に関しては、無駄にならない程度の量目を基本にしています。
大きいから良いとか量が多いから良いではなく、使い切ってもらえる量です。
中途半端に残して最後には捨てられてしまうというムダをして欲しくないんです。

価格に関しては、販売開始から終了まで変更しません。
だから”時価”のように、日々変動するようなことはありません。
したがって、高く感じるときもあれば安く感じるときもあるかもしれません。
それでも、節操なく変えることはしません。

それより購入していただく方々に”指名買い”していただけるよう、
品質向上に努力をします。
価格が一定なら、むしろ安心して買っていただけるのではと思います。

むやみに安く売るよりいつも同じ価格で安心して買っていただき、
さらに私の栽培方針に賛同いただく。

これが一番大切なことじゃないかと思います。

高いから売れなかった、安かったからよく売れた。
そうではなくって、いつも安定的に売れてくれるのが一番だと思っています。
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