2019年3月21日(木)
この時期に帰省することはわりあい珍しかったので、庭の様子が新鮮である。これは、おぼろにではなく、くっきり写真で載せておこう。
我が家の中も菜の花畑
梅?桃? いえいえ、これは杏(あんず)というものだ。バラ科の血筋は争えない。植えてから10余年このかた、ついぞ実をつけた試しがないが、例年にない花盛りで今年は期待できるか。
足下を見れば、ここにもバラの一族、こちらは野いちご。やがてほんのり甘ずっぱい小さな実をつける。
これはたぶんハナニラ(花韮)、学名:Ipheion uniflorum、キジカクシ目ヒガンバナ科ネギ亜科ハナニラ属に属する多年草。いわゆるニラは同じネギ亜科で葉の匂いもよく似ているが、ネギ属に属する別種とある。ハナニラは「ベツレヘムの星」とも呼ばれ、なるほどダビデの星を思わせる3+3の6弁である。原産地はアルゼンチンだと。
ハナニラのすぐ隣、ヒヤシンス(風信子、飛信子)ですよね?花屋さんで鈴生りのを見慣れてると「これでも?」とか言われそうだが、野良生えのこの姿が原型であろう。これまたキジカクシ目なんだそうだ。東地中海からイラン、トルクメニスタン原産、16世紀のオスマントルコ園芸化されたという。それでか、ギリシア神話の美青年ヒュアキントスに由来する名をもちつつ、学名は Hyacinthus orientalis という。
紫をもう一つ、
ツルニチニチソウ。ニチニチソウ属、ツルニチニチソウ属ともにキョウチクトウ科なのだ。抗がん剤などの原料となるビンカアルカロイドは前者の産物だが、後者はまた別種のアルカロイドを含むとある。何かまた別のスグレモノが見つかるかな。
きりがないので、このあたりで。おっと忘れた、最後にこの子を御紹介。
ひょろひょろして、ツクシのもやしっ子ってところか。伊予弁かどうか、母や叔母たちは「ほうしこ」と呼んでいた。ツクシがスギナの胞子茎であることを知れば、なかなか賢いネーミングではないか。
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