きょうも鱒釣り

「きょうも鱒釣り」は故人である芦澤一洋さんの著書です。
この言葉が大好きです。

イワナが沸く日(遠野)(2015/06/05-07)

2015-06-07 | 釣り

4年ぶりに遠野に行ってきました。

(最終日、天気が良くイワナが沸いて出た流れ)

6月5日から二泊三日の旅ですが、前日は、人間ドック、どうやら、中性脂肪が多すぎる様です。まあ、そんな事はすっかり忘れて、深夜1時過ぎに車で出発です。
4時前には北東の空が赤くなり、夜明けが近い高速道路をひたすら北に向かって走り、遠野に到着したのは、朝の8時頃でした。

(夜明け間近な東北道を北上します)

まずは入漁券を買う必要がありますが、遠野のコンビニで入漁券をおいているのは、バイパス沿いのサンクスです。4年前に手前のファミマで教えてもらったので、今度は難なく購入できました。というのはウソで、ファミマに無い事だけ覚えていて、間違えて手前のセブンに入ってしまいました。サンクスで入漁券とお昼のおむすびを買いましたが、売ってくれたのは、4年前と同じおばちゃんだった気がします。

(サンクスで入漁券を購入)

釣場は国道沿いを進んで、曲がるか、真っ直ぐ行くかどっちかだなと、走り出すと、宮古に向かう道が新しく真っ直ぐになっていて、ついそのまま国道を進んでしまったので、国道沿いの川に入ってみました。
天気はそれほど良くは無いですが、気温はまあまあ、これなら釣れそうな気がします。
林道を少し入った脇に車を止め支度をはじめると、SUVが一台入ってきて止まりました。しばらく車から降りてこないので、釣りなのか話をしに行くと、これからこの先に荷物を運ぶトラックが来るので、案内するため待っているそうです。それではと言う事で、川に降り、釣りをはじめましたが、なんとも、毛鉤への反応がありません。

(国道沿いの川、良い流れですが反応無し)

川面には多少虫も出始めましたが、全く反応が無いまま、堰堤下まで到着です。堰堤下で反応があったものの結局、毛鉤にかからず、堰堤上も少しやってみましたが、何も無く午前の部終了の感じです。
集合時間までには時間もあるので移動途中で釣りする事にしました。本流筋の橋のたもとに車を止め、川を見ていると、地元のお爺さんが話しかけてきますが、正直、訛りで何を言っているのか全く分かりませんでした。集合場所の宿に到着しましたが、集合時間まで、まだ2時間弱、誰も居ませんので、宿の上流の方に向かうと、ちょうど、車2台が林道から出てきました。どの辺りに入ったのか確かめる意味でも、林道奥まで入ってみました。車の轍から、だいぶ上流まで入った様ですが、それより下の方はどうか、少し探ってみました。車を止め川に降りようと思ったら、こんな山の中に猫がいました。もしかして野生の野猫ですかね。
川の方は、どうやら、車2台だったので満遍なく探ったようで、毛鉤への反応は、めっきり悪く、毛鉤を突っついてイワナが逃げて行きました。ここに居ないわけが無いと、ひつっこく毛鉤を流したら、やっとイワナが釣れました。

(やっと釣れた遠野のイワナ)

宿に戻ると皆さん集合しており、今日は盛岡のKさんと釣りに向かいます。まずは、近くのA川に向かい下流域でヤマメとイワナ狙いです。入ってすぐに、ヤマメが釣れましたが、その後は反応があまり良くありません。もう一つヤマメを釣って、移動です。

(遠野のヤマメ)

猿が石川の本流筋、ちょっと険しい場所を降りて川に入り、広いプールでライズを探します。時間的に良い時間になると、ライズです。

(A川でKさんと釣り)

大きな毛鉤ではだめなので、小さな毛鉤に変えると、釣れました。
小さいけどどうも、ヤマメと違います。よく見ると、これはヤマメの降海型のヒカリですね。こんな所でヒカリが釣れるのだと、ちょっと驚き、今日の釣りは完了です。

(遠野で釣れたヒカリ)

宿に戻って、今夜の宴会です。夜の12時まで、楽しい話で盛り上がりました。
今回の部屋は、座敷わらしの部屋でしたが、昨夜、殆ど寝ていないので、爆睡してしまい、座敷わらしが来たかもしれませんが、全く気が付かず、朝を迎えました。

(今夜は仲間の結婚のお祝いも兼ねました)

翌朝は、雨の音で目が覚めましたが、まだ早いので、もう一度眠りにつこうと、うとうとしていると、遅くまで起きていたのに、みんな早起きで、下の部屋から話し声が聞こえはじめました。朝6時、起き出して、早池峰神社にお参りです。

(朝は早池峰神社にお参りです)

なぜかお参りする時は謙虚な気持ちになり、「今日も無事、楽しく釣りができますようにお願いします。」となり、後で、あっ、尺イワナ、尺ヤマメのお願いを忘れたと、、、後悔するものです。
雨はすっかり上がって、雨が降ったわりに、気温はそれほど下がりません。昨日、渓魚の反応が悪かったのは、その前日、かなり気温が低かったそうでそれが影響しているのかもしれません。だとすれば、今日は良いかも知れないな。。と思う訳です。釣りに行く前には、物事、良い方向に考えなければいけません。人生、ポジティブが大事です。
さて、今日は、Kさんと九州からきたNさんの3人で釣りに向かいます。今日の川は、大好きなK川です。雨がちょっと心配ですが、気温はそれほど下がっていないので大丈夫。車で林道を上流に向かうと途中に車が1台、道の轍を見るとどうやらSUVの大きな車がもう1台上流にいるようです。案の上、一番上流に、1台、餌釣り師が2人居ました。話をしてみると、車の側でしか釣りをしていないそうで、もう、沢山釣れたから、今日は終了だそうです。そんなに沢山持って帰ったら、魚が居なくなっちゃうから食べる分だけにしましょう!とお願いしておきました。とまあ、川で人にあったら、挨拶する事は大事ですね。コミュニケーションを取ったおかげで、どの辺に入れば良いか分かったので、二手に分かれて釣り開始です。Nさんは上流部、Kさんと2人で、下流に歩いて川に入りました。待ちあわせは12時です。

(今日もKさんと一緒に釣り上がります)

川に入って早々にイワナが釣れましたが、それほど反応が良い訳では無いです。ここぞのポイントから出るはずのイワナは出ず。それでも広いプールには、何匹かイワナが着いていて良い感じでサイトフィッシングができました。たまに毛鉤に反応せず走るイワナが多かったので、気温が低めで活性も下がっていたようです。

(良いイワナが釣れます)

12時に待ちあわせ場所に着くと心配していた雨が降り出して来たので、ひとまず、ラーメンを食べに行きました。
午後の釣りは、まずは国道沿いのKo川でやってみましたがどうも気温も多少低いので渓魚の活性が下がり一度ライズがあり毛鉤をつついたけど掛かりません。移動する事にして街中を流れるHa川の上流に向かいましたが、途中のコンビニでアイスクリームをたべ、コーヒーを飲みました。暑いような寒いような天気です。途中の新しいダムに立ち寄ると、ダム湖の方で大きなライズが3つ同時にありました。
支流のライズポイントに着き車から降りるとライズです。交代で狙いましたが、結局、毛鉤に反応したものの、掛かりません。

(上流のライズポイントのライズを狙う)

夕方近くなったので、下流側の大場所に移動すると、結構良いサイズのヤマメがライズしました。ちょうどその時、雨が降り出したので、車に待機していましたが、もう、晩ご飯の集合時間が間近になり、小雨になったので、狙って見ましたが、結局、毛鉤に出ること無く、タイムアップです。雷もなりましたが、綺麗なニジが出ました。

(雨の後に綺麗なニジが出ました)

今日は、午後からはライズ探しの釣りでしたが、ライズを呼ぶ男、復活でしたが、ライズを獲る男が居ませんでした。
今夜は遠野の町でジンギスカンの晩ご飯です。ジンギスカンはまあまあでしたが、冷麺は結構、美味しかったです。

(ジンギスカン)

(結構、美味しかった冷麺)

食事の後は宿に戻って、宿で2次会です。さすがに寝不足が続いていますので、11時過ぎには寝ましたが、今夜も、やっぱり、爆睡して座敷わらしが来たのには気が付きませんでした。

朝は、やっぱり皆さん、早起きで、6時前には起き出します。
今日は雲一つ無い晴天です。気温もだいぶ上がりそうな天気ですね。

(今日は良い天気です)

朝食を食べた後は今回集まった17名で、集合写真を撮って、一応解散です。
ひとまずお昼までは大好きなK川で、一人で釣りをする事に決めて出発です。
決めていたポイントは、20年ほど前に芦澤さんが最後に良いイワナを釣ったポイントです。20年前は木が伐採されていてひらけていましたが、今では、木が鬱蒼と延び、川に出るには、ちょっと藪を歩かなければ行けません。川に向かう時に、ちょうど、後から来た仲間が上流に向かう所で、気をつけてね。と別れました。

(さて、準備して釣りに向かいます)

川に着きしばらく思いにふけっていましたが、その場所は、流れが二股に分かれた場所で、肝心な少し上流のポイントに向かうと、なんと釣り人がいました。これは困った、このポイントへの思いもあったので、まずは挨拶をしました。「こんにちは」と、すると当然、ビックリした訳で、ビックリさせて申し訳無いですが、しばらく同行させていただけませんかと言うと、あまりはっきりと答えず、釣りを続けます。ちょっと待って見ましたが、話をしようと言うつもりは無さそうなので、別のポイントに移動する事にして、道に戻りました。道に戻ると、写真を撮りにきていた人に出会い、挨拶すると、「どうです、釣れましたか」と話しかけてきてくれました。「川に降りたら既に他の釣り人が居たので戻ってきました。」「まあ、ここは釣り人が多いからね、気をつけてね」と別れて、車で少し上流側に移動して、川に入りました。なんとなく、さっきの話をしてくれない釣り人の事を考えながら釣りをはじめたら、連続で3,4匹バラシ、3,4匹には走られました。

(クリンソウの花が綺麗に咲いている川辺)

釣りはストレス解消のために、やっているのに、これじゃ、ストレス溜まるな。。いや、違うな、釣りはストレス解消のためなんかじゃない。釣りが好き、ただそれだけの事で釣りをしているのだ、だから、イライラしようが、ストレスが有ろうが、魚を釣りたいから釣りをしているのだ、そう思うと気が楽になり、釣りに集中していきます。
(目の前で鳴いていた春ゼミ)

今日は絶好の釣り日和、イワナは沢山います。流れをよく見るとイワナが良いところで泳いでいます。毛鉤をそっと送り込むと、毛鉤に食いつきます。前日とは違ってポイントには確実にイワナが見えます。ちょっと大きなポイントには良いイワナが数匹います。3,4匹釣ってもう居ないだろうと思って流れに入ると、まだ、数匹居たようで逃げ回ります。
イワナがどんどん沸いて出るようです。


(イワナは沸いて出るように居ました)

12時まで、2時間弱でしたが、それはもう、沢山のイワナを釣ってバラして走られて満足しました。
木漏れ日が優しく降り注ぐ春ゼミの鳴く川で至福の時を過ごせました。
帰りの道のりは遠いですが、何とも満ち足りた気分で帰宅できました。
遠野の釣りはやっぱり良いものです。また、釣りに出かけたいものです。
でも、今回の様にイワナが沸くタイミングにあえば良いですけどね。

 

コメント
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