きょうも鱒釣り

「きょうも鱒釣り」は故人である芦澤一洋さんの著書です。
この言葉が大好きです。

ヘンリーズフォーク(その3)6/27(日)

2010-07-07 | 釣り

翌朝、今日は、3日目である。

062701 (雲一つない快晴の朝)

だんだん曜日の感覚がなくなって来る。朝食を食べ、また川に立つ。ここはロッキー山脈の中、標高2000mほどの大平原を流れるヘンリーズフォークリバー。朝の気温は10度以下と冷え込むが、日中は日射しが強く、体感温度は30度近いものがあるが、乾ききった平原の空気は日本の様な湿った暑さは無く、ただ強い日射しが肌に差し込んで来るのみであり、汗ばむ暑さではない。

062702 (Henry's Fork Anglersで買い物)

また何時もの様にレインボートラウトのライズを求め川の土手を下って行くと、へんりーさんがまず良いサイズのレインボーを釣りあげる。しかしボクの毛鉤には反応しない。
流下する水生昆虫は、16番ほどのカディス、そしてPMD(カゲロウの仲間)。どちらを捕食しているのかすらもボクには良くわからなかった。
また、鱒たちがもっと活発に捕食はじめるイブニングタイムに賭けるしかない。

062703 (良いサイズのレインボーを釣るへんりーさん)

宿に戻る途中、マーケットでアイスクリームを食べたが、暑い日射しの中では、冷たいのもがやけに旨かった。明日も、アイスクリームで喉を冷やしてやらないと、カラカラになった体がしなびて行きそうなきがした。このマーケットは、夫婦2人でやっている、田舎の雑貨屋であるが、品揃えは意外に豊富であり、飲み物だけでなく、果物などもあり何かと重宝する。良く見ればカップ麺もあり食してみたが、日本の味とはちょっと違うので期待はしない方がいい。醤油やわさびなんかも置いてあるが、今回の旅では調理するつもりはないので、ただ眺めるだけだった。

062704 (暑い日射しにはこれ!)

イブニングタイム、日に日に川の状況は良くなり、水性昆虫の流下も多くなって来てるように思える。今日は、何かが違う。そう思えるイブニングタイムである。
ボクは昼間へんりーさんが良型を仕留めたポイントでイブニングのスーパーハッチを待った。
日が傾きはじめると水性昆虫のハッチが盛んになりカディスの流下が激しくなる。今日はいける、そう思う瞬間がやってくる。そこら中で鱒たちが盛んに捕食をはじめる。
狙うは、大物20インチ(50cm)オーバーである。流心では、40cm以上のニジマスがライズしている。捕食はカディスと見て、16番のカディスに似せた毛鉤を送り込んでみる。複雑な流れに糸がひかれ不自然に流れる毛鉤は相手にされない。上流側からダウンクロスでなんとか、1mほど自然な流れに毛鉤を流すと、レインボートラウトがかぶりつく。やったと思った瞬間毛鉤は宙を舞う。
そう、合わせが早すぎるのだ。大きな口に小さな毛鉤をフッキングさせるためには、鱒が完全に口を閉じた状態でなければいけないが、そのタイミングを見計らうことになれていないため、折角口に送り込んだ毛鉤は、むなしく宙を舞うのである。2,3度そのむなしい光景を作り出し、今日も完敗。
少し下流に行った2人を岸辺で待っていると、通りすがりの老フライフィッシャーが、下流でビッグフィッシュを釣った日本人がいたよと、話し掛けてきた。
どうやら、へんりーさんは、今日は20インチアップを仕留めたようだ。
3人で、遅い夕食を取っていると、2人の若者が話し賭けて来た。その2人は先ほど川縁であった老フライフィッシャーの息子で、ビッグフィッシュの話を聞きにきたのだった。

062705 (今夜の晩ご飯はステーキ)

ここ、ヘンリーズフォークで20インチアップのビッグフィッシュを仕留めた者は、他のフライフィシャーから、尊敬の目で見られる事を初めて知った。
ここに何度も来ているへんりーさんはさすがにすごい。

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